肺がんが確定して、仕事が忙しくなり、不安感が増したのか、体の不調が一気に出てきた。
まずは、ばち指。
指先がどんどんと膨張して熱を帯び、腫れて重い。指先は常に目に触れるので、見るたびに憂鬱になる。
それと、爪の中がすぐ黒くなってくる。爪の先の白い部分を1、2ミリ伸ばしているが、そこがすぐに汚れる。ばち指で爪が変形してゴミが入りやすくなったのかもしれない。入浴のたびに爪ブラシで取っている。
手のひらのしびれは依然として続いている。
ものを落とすとか、そういうレベルではないが、原因が分からないだけ不安。
尾てい骨が痛い。
ベッドで仰向けに寝ていると、尾てい骨が敷き布団に当たって痛い(ベッドではマットを使わず、すのこの上に敷き布団を敷いて寝ています)。敷き布団が薄いせい? 自分が痩せたせいか。
骨に転移しているのではないか(想像はどんどん悪いほうへ)。新たに羊毛布団を購入して、敷き布団の二枚重ねにしてみたら、寝るときは治まった。
でもソファに座ると、痛い。座り方が悪いせいなんだろうか。
左足の甲の内側が「黒にえた」。
どこで打ったのか覚えていない。痛みもない。甲の下が長さ10センチ、高さ5センチぐらいに渡って腫れ、赤黒く皮下出血を起こしている。内出血のことを、名古屋の方言で「青にえる」とか「黒にえる」という。右足と比べると、どよーんと腫れていて、サンダルだと目立って気が引ける。
足が黒にえちゃった。こんなの初めて。もしかしてがんの影響?
何でもかんでも、がんに引き寄せて考えてしまう。
仕事が急に忙しくなったこともあって、疲れてソファでちょっと横になると、そのまま眠ってしまうことが多くなった。深みに引きずり込まれるように、あっという間に寝入ってしまう。
20年以上使っていた電卓も壊れた。ないと困るのでアマゾンで注文したら、翌日には届いた。素晴らしい(だけど、誰かをどこかで無理させてるんじゃないか。自分が弱っていると、つい弱者寄りの考えになります)。
Macが壊れた
その数日後、今度は7年間使っていた24インチのiMacも壊れた。
仕事中、いきなりフリーズ。再起動しても、PRAMクリアしても、電源を入れ直して再起動しても、戻らない。夜中に一度、奇跡的に戻ったので、進行中の仕事のファイルだけ外付けハードディスクにバックアックを取る。
翌朝、アップルのサポートセンターに電話して、CDから起動したりしたが、埒が空かず。ハードディスクが壊れたのだろうとのこと。
抵抗はやめました。
地下鉄に乗って、名古屋・栄のアップルストアへ。
第一候補は27インチのiMacだったが、「もし肺がんが進行していて、入院することになったら?」と考え、MacBookProの15インチを選択。これなら病室に持ち込める(ちなみにスマホもタブレットも持っておらず、ケータイは未だにガラケーです)。
別にCD/DVDドライブを購入し、Officeをインストールしてもらって、そのまま肩にかけて帰宅。これまでのMacは全てデスクトップというのか、持ち歩き不可能の大きさで(G4は重かった)、店から宅配してもらったり、友人に頼んで車で運んでもらったりしていたが、さすがノート。コンパクトさに感動。
しかしこれから肺がん治療が始まる(多分)というのに、30万以上の思わぬ出費。頭が痛い。