2015年8月-4 (12日-1)ステージ確定

8月12日、C病院の呼吸器内科へ検査結果を聞きに行く。

持参したのは、メモ用紙とICレコーダー(以前、録音を断られたが、チャンスがあるかもしれないとバッグにしのばせた)、そしてこの小冊子。

肺がんになったら誰でも最初に手に取るであろう冊子「肺がん 受診から診断、治療、経過観察への流れ」。

国立がん研究センターのがん対策情報センターが、がんの種類ごとに出しているシリーズの1冊。病院のラック(がんの相談支援室の前とか)に並んでいて自由にもらってこられるが、肺がんは患者数が多いせいか、欠品のことが多い気がする。

でもHPからダウンロードして見られます。A5判全24ページに、肺がんに関する入門情報がコンパクトにまとめられています(内容については一部、偏りを感じますが。たとえば放射線治療は副作用がことさら強調して書かれている)。

今、HPを確かめて気がついたが、最新版は2012年3月発行。オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤やプレシジョン・メディシン(精密医療、遺伝子解析によって薬を選択する医療。11月にNHKスペシャルでやってましたね)などの最新情報はもちろん載っていない。HPも同じ。

がんの治療は日々進歩しているので、自分からアクションを起こさないと新しい情報は入ってこないということが、この冊子を見ているとよく分かります。

なぜこれを持っていったかというと、前回、肺腺がんの告知を受けたとき、マスク先生が早口で内容がよく理解できずに難儀したから。すでに肺がんと診断されているのに、入門以前の冊子を広げるのは恥ずかしかったが、アウトラインだけでもつかめるかなと思ったのだ。

ということで、説明を聞きながら、自分のステージのところに丸を付けました。医師からこういうのを見せてもらいながら説明を聞けたら、患者の理解が深まると思うんだけど、どうなんでしょう(病院の方針とかで、説明に印刷物を使ってはいけないとかいう縛りみたいなものがあるのだろうか)。

※国立がん研究センターの「肺がん」は改訂版(第3版、第4版)が出ています。

→「肺がん」改訂版

→改訂で内容がどう変わったか記事にしています。「国立がん研究センターの冊子「肺がん」第3版」「国立がん研究センターの冊子「肺がん」第4版

ステージは1Bです

三つの検査の結果からいうと、転移はなかった。

腫瘍は3センチ前後。3センチ以上5センチ以内と見なして、ステージは1Bと診断された。

リンパ節、気管支周囲、肺門リンパ節、縦隔リンパ節、左側の肺のリンパ節、首の付け根のリンパ節、肺の別の場所への転移はなし。胸膜播種、悪性胸水もなし。脳、肝臓、副腎、骨への転移も認められなかった。

心底ほっとした。肺がんが確定したときより、こっちの結果を聞く方が怖かったので。緊張で体がこわばっていたのが、一気に弛緩したような感じ。

(腫瘍のサイズだが、6月26日の説明では27ミリだったが、この日は3センチ前後。検査機器によって写り方が違うのか、測り方によって変わるのか、急に成長したのかは不明)

しかし、マスク先生は検査結果をモニターで示しながら説明してくれるのだが、説明事項が多いのか、いつも以上に立て板に水状態で、メモも書いてくれない。

自分でメモを取っていたのだが、とても追いつかない。あまりの不親切さに腹が立ってきて、

「情報が多すぎて分からないので、録音させてください!」

と、バッグからICレコーダーを取り出し、有無を言わさずスイッチを入れてしまった。

マスク先生は今度は止めなかった。一刻も早く終わらせたいようで、最後まで早口で説明をしたあと、

「担当医を変えてほしいと聞いたので、O先生の診察を受けてください」

と言い放った。

ぎょっとした。

放射線科の南方系ナースに愚痴ったことが、なんで担当医に伝わっているのか。マスク先生の機嫌が悪いのは、そのせいなのか。

「放射線科にかかりたいとは言いましたけど、担当医を変えてなんて言ってません」

と取り繕ったが、

「やはりO先生に」

と、診察室を追い出されてしまった。

一体なぜ。

確かに南方系ナースにペラペラ話した私が悪い。軽率でした。でも看護師って、患者が言ったことをほかの人(病院内のスタッフとはいえ)に話していいものなんだろうか。

それとも南方系ナースは、私が(気が弱くて)マスク先生に言い出せないからと気を使って、どうにかしてあげたいという親切心から、ほかの人に話したんだろうか。

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