2015年10月-1 放射線治療-5 腫瘍マーカー

10月2日、5回目の定位放射線治療

今週と来週は月水金と週に3日ずつ治療。一日おきの通院は結構疲れる。でも通常照射で週に5日、6週間続けて治療を受けることを考えたら、泣き言を言っていてはバチが当たる。

採血をしてから放射線治療室へ。相変わらず右腕がしびれる。治療後の診察は、9月28日のときのため口の医師だった。

血液検査の結果、CRP(炎症検査項目。体内に炎症反応などが起きると血液中に増えるタンパク質)は0.44。前回(9月24日は1.82)に比べて下がっていた。基準値(0.3以下)より若干高いが許容範囲だろう(治療前の9月14日は0.25だった)。(※検査の単位は省きます)

バセドウ病の検査項目では、TSH(甲状腺刺激ホルモン)、FT3、FT4(ともに血液中の甲状腺ホルモン。以前はT3、T4だったが、今は検査が精緻になって名前にFが付くようになったようだ)も基準値内で甲状腺機能にも問題なし。バセドウ病の自覚症状がなかったとはいえ、数値で裏付けされてほっとした。

ただ、咳も足首の腫れも原因は不明なまま。

「咳の原因は気管支炎かもしれない。ウイルスが入ったかもしれないなぁ」

とのこと。自宅では、咳き込むようなひどい咳は出ない。外出したり、特に病院へ来るとひどくなる。精神的なものにも左右されているのだろうか。

放射線治療中の料金はずっと850円だったが、血液検査があると跳ね上がる。9月24日は2820円。この日は4760円。おそらくバセドウ病の検査項目が加わったせいだろう。

肺腺がんの腫瘍マーカー

腫瘍マーカーは、体内にがんができると血液中に増える物質で、血液検査で簡単に分かるということを、肺がんになって初めて知った。それまでどんなイメージを抱いていたのか思い出せないくらい、自分とは無関係なものだと思っていた。文字通り腫瘍に直接ペンみたいなものを刺したりして測ったりするものか、というくらい、漠然と捉えていたように思う。

しかし最初は、腫瘍マーカーという項目を一つ検査するだけで、どんながんか分かるなんて便利! と、思い違いもはなはだしかった。腫瘍マーカーには何十種類もあって、がんの種類ごとに項目を代えて検査すると知った時は、驚くとともに自分の単純な思い込みに呆れた。

血液検査の結果はA4の紙2枚に表組みでびっしりと記してあるが、よく分からない英語とカタカナと数字の羅列は見ていると目がチカチカしてくる。一体どの項目が重要なのか、さっぱり分からない。とりあえずH(ハイ)とかL(ロー)の印があると、基準値を逸脱しているのだなと理解するが、それが何を意味しているのか、調べても説明が長くて苛々してくる(難しいことを難しく書く人を私は憎む)。

とりあえず肺がんには、どんな腫瘍マーカーがあるのか、と思ったら、肺がんでも種類によってかなり細分化されている。私の肺腺がん(非小細胞肺がん)に関するものは、こんな感じ?(自分用の覚え書きです)

「CEA」腺がんで高値を示す。最も一般的な腫瘍マーカーで、ほかのがんでも使われる。

「SLX」腺がんで陽性率が高くなる。

「ProGRP」通常は小細胞肺がんに用いる。

「KL-6」間質性肺炎の活動性を示す。

肺がんの腫瘍マーカーには、ほかに扁平上皮がん用の「SCC」「シフラ(CYFRA21-1)」、小細胞肺がん用の「NSE」などがあって、私も最初のころはシフラを検査されていた。

どうして小細胞肺がん用の「ProGRP」を検査するのかと思ったら、このマーカーは非小細胞がんに対しても陽性を示すことがあるからだそうだ。そうするとホントは進行の早い小細胞肺がんなのに非小細胞肺がんだと診断されて、治療が遅れる可能性がある。そんなことにならないように、「ProGRP」は通常は小細胞肺がん用。でも私のように、非小細胞肺がんと確定している場合は、それ用の数値を調べるということなのだろう(と、勝手に理解しています)。

数字でいうと、E病院で最初に検査を受けた9月14日、「CEA」が14.4だった。基準値は5.0以下なので結構高かったんだろうか。「ProGRP」は89.5(基準値81以下)も少し高かったが、その後は両方とも基準値内に収まっている。

ただ、腫瘍マーカーは絶対ではない。腫瘍があっても数字に出ない「偽陰性」や、腫瘍がないのに高い数値が出てしまう「偽陽性」、また別の病気で数値が上がってしまうこともあるという。

数字はあくまで参考で、確実な指標ではない。

・・・そうは言ってもねー、がん患者になってしまうと、数字に一喜一憂せずにはいられない。今さら「知らなきゃよかった」には戻れないのです。あー面倒。

それにしても、自分のがんに関係する腫瘍マーカーだけが記された一覧表があるといいなぁ(と思いませんか?)。

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