ブログランキング
全く面識のない赤の他人のブログを見るようになったのは、いつのことだったか。
Yahoo!のポータルサイトなどで紹介されていた、猫とかシンプルライフとか自分の関心のあるブログをのぞくうちに、特に抵抗もなく見るようになった。そのうちブログランキングなるものがあることを知った。
これは便利、興味のあるジャンルについて、いろんな人がいろんなことを書いているなぁ。最初はそれくらいにしか思っていなかった。
しかし2015年6月、肺がんの可能性を指摘されて、肺がんについて本やネットで片っ端から調べるようになり、肺がん患者の闘病ブログも見るようになった。
肺がんのブログランキングでは、「にほんブログ村」への参加者が一番多い。参考にするなら、きっとここだ。
傍観者から当事者へ
名古屋だとどの病院がいいんだろう。放射線治療を受けた人はいないか。やっぱり抗がん剤はしんどそう。ステージ4でもごく普通に暮らしている人がいるんだ、などなど、肺がん当事者の経験と言葉は本当に役に立った。感謝した。
一方で、がんが転移、再発し、体力が落ち、薬を乗り換えても好転せず、再入院、緩和ケアへ、という人もいた。ずっと読み続けてきたブログの更新が滞るようになり、その間隔がどんどんと開き、しばらくしてそのブロガーさんの家族や友人から、本人が亡くなったことが知らされる。そういう報告がないまま、二度と更新されないこともある。
ショックだった。奥山貴宏さんと同じことが、ここでは日常的に起こっている。
しかし、ことは、がんなのだ。国民の3人に1人の死因とされるがんのブログであれば、死と切り離して考えるほうがおかしいのだろう。
奥山さんのときは、いわば他人事だった。しかし自らが肺がんとなって常に死を意識した暮らしをしていると、だんだんと死は日常となって、死に対する意識が鈍麻していくようだった。慣れとは怖ろしいと改めて思った。
肺がんと乳がんのブログ数
あるとき友人が乳がんになった。何かヒントになることがないかと、乳がんのブログランキングを見ていたら、妙なことに気が付いた。
「2012年の部位別のがん罹患数」(「がんの統計’16」公益財団法人がん研究振興財団)によると、新たにがんと診断された人は、肺がん11.3万人、乳がん7.3万人。しかしにほんブログ村に参加している人は、肺がん225人、乳がん1329人(2017年5月18日現在)。
肺がん罹患数は乳がんの1.5倍もいるのに、ブログ数はわずか17%。これは何を示しているのか。女性は書くことが好きだから乳がんのブロガーが多い? もしかしたら肺がん患者は「肺がん」ではなく別のカテゴリー(「がん」(970人)「がん 闘病記(現在進行形)」(309人)など)に参加しているから? あるいは一番嫌な予想だけど、やっぱり肺がん患者は死亡率が高いから?
(にほんブログ村は2004年に始まったそうだが、最初は「がん」というざっくりしたカテゴリーだけで、あとから臓器別に細分化されていったのかもしれない)
ブロガーの多いがん、少ないがん
ちょっと悲観しすぎたかもしれない。さらにデータを見ていたら、思いがけない事実が浮かび上がってきた。
先の2つのデータを重ねてみます。「部位別のがん罹患数(括弧内は、にほんブログ村参加者)」。
罹患数の多い順から、大腸がん13.4万人(247人)、胃がん13.2万人(148人)、肺がん11.3万人(225人)、乳がん7.3万人(1329人)。ちょっと離れて、すい臓がん3.7万人(196人)。
罹患数に比べて、なぜ胃がんのブロガーは少ないのか、なぜすい臓がんのブロガーは多いのかなど、どういう傾向があるのかよく分からない。法則性を求めても意味がないのか。いつものように自分が滅入ることになるタネを蒔いているだけなのか。
とはいえ、肺がんのブログ参加者225人のうち、継続して更新している人は半分もいない、ということにしばらくして気付いてショックを受けた。がんが縮小して寛解したか、取り立てて書くこともなくなったか、あるいは・・・。
それどころか、今見たら155位までしか載っていない。なぜ? 一定期間更新しないと、退場させられるとか? ブログランキングの仕組みをよく理解していないので、見当違いのことを書いていたらすみませんが・・・(ほかの部位のがんについては調べていません。もう怖い)。
もちろんブログランキングに参加せず、身近な人へ向けて書いている人、自らの記録として残している人なども多いと思うので、ランキング参加者だけをもって、肺がんブログ云々を語るわけにはいきませんが。
続きます。
→「肺がんのブログ-3」
戻ります。
→「肺がんのブログ-1」
2017年5月18日(木曜)
〇体重 49.1 〇BMI 18.6 〇体脂肪率 25.7
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
お好み焼き(小麦粉、卵、山芋、ネギ、ニラ、ブナピー、アサリ)、アサリの味噌汁(ネギ)、大根とカニかまのサラダ(岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)、サツマイモのグレープフルーツジュース煮とブロッコリー
■お八つ
飴
■夕飯
卵かけご飯(100グラム。雑穀入り)、吸い物(インスタント。セロリの葉)、フライ(コロッケ、アジ。サニーレタス)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、コンニャク、さつま揚げ、ちくわ、昆布)、おぼろ豆腐(かつお節、ネギ、おろし生姜)、梅干し、海苔
コメント
こんばんは。
さすがクロエさん、しっかり数値化してますね(笑)
私はそもそも友人のブログ以外ブログというものを見たこともなかったので、肺がんの可能性を指摘された後、初めて読んだ闘病ブログの内容に大ショックを受けました。
最初に読んだのがユキ君という若い男の子の肺がんブログで、最後に親御さんからの報告に涙が止まらず、自分の闘病の参考というより感情を揺さぶられてしまった面が大きかったです。
また複数のブログで気管支鏡検査に関する記事を読んで恐怖心を持ってしまい、検査の前の晩は一睡も出来ず。しかし実際には痛くも苦しくもなく拍子抜けしました。
懲りて今度はネット情報を遮断してしまい、逆に安心材料にも気づかず(主治医はゴッドハンドとして有名な人だったのに初対面の印象で恐怖)、今思い返してもネットリテラシーが低くて情けない。
肺がんは平均年齢が70代らしいので、それも少ない原因かもしれませんね。
ところで、私のはブログジャンルが映画のまま、肺がんの事も書いてるので、きっと225人には入っていないと思います(笑)
>肺がんは平均年齢が70代らしいので、それも少ない原因かもしれませんね。
確かにその通りです! その視点がスコンと抜けておりました(全く私のノーミソってザルのようですわ)。
肺がんの世界では、50代なんてまだまだ若造なのかも。でもtontonさんが読んだユキ君とか、「31歳ガン漂流」の奥山さんとか若い肺がん患者も時々いて。人生ってつくづく不公平ですよね。
>また複数のブログで気管支鏡検査に関する記事を読んで恐怖心を持ってしまい、
これ、私も同じです(笑)。どんなに痛いのかと戦々恐々として検査に臨みましたが、麻酔で眠らされて痛みはゼロ。しかし検査は失敗で、再検査するはめになったのは辛かった(この件はブログに書きました)。
>ところで、私のはブログジャンルが映画のまま、肺がんの事も書いてるので、きっと225人には入っていないと思います(笑)
tontonさんのブログ、にほんブログ村に参加しているんですか。でもバナーが見当たらないけど。
(登録してバナーを設置しないと、ランキングに参加できないと思ってました。違うでしょうか〜?)
にほんブログ村?
すみません、全然わかってません(汗)
そもそもパソコン苦手で、イラストレーターとフォトショップの超基本を自己流でちょっといじれる程度です。
でも恐ろしいことに私の内職って獣医さんのHP作って、更新管理もしてるんですよ。
先日も「〇〇ドクターズ」というところから、HPにバナー載せてリンクして欲しいと電話がかかってきて、「バナーってなんですか?」と聞いたら、電話の向こうで沈黙が…(笑)
知り合いの獣医さん数人だけですが、頼まれてお小遣い稼ぎに引き受けちゃって四苦八苦、慣れないことして、ドライアイになってしまいました(涙)
あ、ランキングって「肺がん」っていう記事の最後のをポチッとすればいいんですね。
今後、クロエさんのにポチッとしときます。
tontonさん、ネットに関する知識、きっと私と同じくらい。私も全然分かってなくて、見よう見まねでやってるだけなんですよー。
でもHPを作れるなんてすごい! 更新管理なんてすごいですねー。
でも「にほんブログ村」に関しては、私のほうがちょっとだけ分かってます(笑)。
>あ、ランキングって「肺がん」っていう記事の最後のをポチッとすればいいんですね。
その「記事の最後の」が「にほんブログ村」の「肺がん」のカテゴリーのバナーです。
押していただくと表が出てくると思いますが、それがランキングです。
そのランキングに登録している人が225人いるということです。
ずーっと下にスクロールすると、「病気ブログ カテゴリー」というのが出てきます(細かい字でいっぱい書いてある)。
その中から、肺がんは何人、胃がんは何人と、探しました。老眼には辛い作業でした(泣)。
tontonさんも参加されたらどうですか。趣味>映画のカテもあるようです。
私はこれに登録してから、ブログを読んでくれる人が増えました(ホントにありがたいことです)。
>今後、クロエさんのにポチッとしときます。
お役に立ったなら是非お願いします〜(ペコリ)。