肺がんの入門書-2

肺がんの診断を受けてから間もなく2年。今さらですが、肺がんの入門書を手に取ってみました。

「名医が語る最新・最良の治療 肺がん」

光冨徹哉他「名医が語る最新・最良の治療 肺がん」(法研)2012年初版

10人の医師がそれぞれ専門の肺がんの治療法を説明。研究者(概要)1人、手術3人、放射線3人、化学療法3人とバランスを取っており、さらに手術は開胸、縮小、胸腔鏡下、放射線は定位放射線、重粒子線、陽子線、化学療法は非小細胞肺がん向け、小細胞肺がん向け、分子標的薬と分かれています。

まず、放射線治療にもちゃんとページが割かれているのが意外だった。もっと虐げられているのかと思ってました(被害妄想?)。

定位放射線治療の説明では、

「Ⅰ期非小細胞肺がんの局所制御率(放射線照射を施した部分に再発がみられない確率)は、およそ8〜9割と報告されています。この結果を見ても、手術と遜色のない効果があるといえます。」

「一般に非小細胞肺がんに対する放射線療法の目的は次の3つになります。①手術が可能であると考えられる早期(Ⅰ〜Ⅱ期)のがんに対して根治を目的として行う、(後略)/定位放射線照射が選択されるのは、主に①のうち、気管支の末梢に位置する肺野型(末梢型)のがんで、大きさが5㎝以内でも、手術ができない、あるいは手術を受けたくないという患者さんの場合です。」

「手術を受けたくない」患者はどれくらいいるのか

肺野型の非小細胞肺がん1期で「手術を受けたくない患者」とは、まさに私のこと。

昨日紹介した本にも同じことが書いてあったけど、じゃあどれくらいの患者さんが「手術を受けたくない、放射線治療を受けたい」と言っているのか。自分と同じような選択をした人のデータがあれば知りたいものです。

それと巻末に「本書で紹介した治療で実績のある主な医療機関リスト」という一覧が出ているが、圧倒的に多く行われていると思われる手術のリストは2ページ分のみ。化学療法でも3ページ半程度。

なのに定位放射線治療には4ページ半も割いている。全国でこんなにリニアックをやっているところがあったとは驚きました。

何でこんなにバランスが悪いんだろう。もしかして、放射線治療ってこれまで隅に追いやられてきたから、日の当たる場所に出られるチャンスを得て、ここぞとばかり手を取り合って出てきたのか。などと、しょうもないことをつい考えてしまいました。

→「肺がんの入門書-1

→「肺がんの入門書-3

→「肺がんの入門書-4

→「肺がんの入門書-5

2017年6月6日(火曜)

〇体重 48.8 〇BMI 18.5 〇体脂肪率 25.8

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

チャンポン(ショウガ、タマネギ、人参、シイタケ、小松菜、厚揚げ、ちくわ、イカ)、大納言小豆とサツマイモ、ブロッコリーの酢の物(ラディッシュ、カニかま)

※冷蔵庫にチャンポン(麺とスープ。2食入り)のストックがあったのに、うっかりして同じものを買ってきてしまった。しばらくチャンポン、続きます。

※ブロッコリーをキッチンに出しっ放しにしていたら、黄色い花が咲き出してびっくり!(半日も経ってないのに)。すぐに冷蔵庫に入れないといけません。

■お八つ

フレンチトースト(卵、豆乳、三温糖)、コーヒー

■夕飯

ご飯(雑穀入り、100グラム)、スープ(エリンギ、セロリの葉、半熟卵)、酢豚(タラの天ぷら、タマネギ、人参、ピーマン)、アボカドとブロッコリー(わさび醤油)

※酢豚は肉の代わりにタラの天ぷらを入れています。

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コメント

  1. tonton より:

    手術を受けたくない患者がどのくらいいるか?の前に、手術以外の方法があること自体、クロエさんのブログを見るまで知りませんでした。
    私の場合は事故で偶然発見され、肺がんと聞いただけで、ひたすらびっくりしてしまい、やはりまずはネットに飛びつきました。
    そして肺がんは手術できる人が3割くらい、要するに手術できること自体がラッキーと知り、もう後はともかく早く手術してほしい…それだけでしたね。
    私の場合は全く後遺症がないので手術に後悔はありませんが、息苦しさや肋間神経痛など、後遺症もそれなりに多いみたいなので、もっと放射線療法は知られていいと思います。
    ただ問題点は細胞の組織検査ができないこと、肺内の細胞の広がりを詳しく調べることができないため、万が一の場合、分子標的薬のための遺伝子検査などはどうするのでしょうか?

    • クロエサト より:

      >もっと放射線療法は知られていいと思います。

      本当にそうですよね。ただ最初に呼吸器内科にかかってしまうと、1、2期の場合、まず放射線科には紹介されないようで。病院内の診療科に力関係があるなんて、一般患者には分かりませんよね。
      どうすればいいんだろう。
      最初にがんと分かったとき、がんについて総合的に診てくれる(教えてくれる)総合がん科みたいなのがあるといいのに(総合内科?みたいに)。

      >ただ問題点は細胞の組織検査ができないこと、肺内の細胞の広がりを詳しく調べることができないため、万が一の場合、分子標的薬のための遺伝子検査などはどうするのでしょうか?

      それもオプションで選べるといいですよね。放射線治療を受けるけど、遺伝子検査も受けるみたいに。
      (見当違いのこと書いてたらごめんなさい。自分が手術を受けてないので、周辺のことがやっぱりよく分からなくて)

  2. tonton より:

    切除したガンの塊で分子標的薬が適応するかどうかの遺伝子変異検査をするのだと思ってました。でも調べてみましたら、気管支鏡で採取した検体を用いて行うらしいです。
    ということはすでに調べられてる?ということなのかな?
    万が一再発の時に、取り出したガンがないので、詳しいガン遺伝子検査ができないことが原因なのかと思ってましたが、違うなら、放射線療法はもっと知られてもいいはずですね。
    放射線の設備がないなら分かるけれど、「実績のある主な医療機関リスト」にもたくさん載ってるようですし。
    「肺がん入門書1」で、「手術で完全切除が可能な人に対して、積極的には放射線治療がすすめられることはありません。」と言う根拠は何なのか?分からなくなってきますね。

    • クロエサト より:

      tontonさん。いつもコメントをありがとうございます。私では思いつかないtontonさんの視点に、いつも驚かされ感心されられっぱなしです(同時に自分の視野の狭さと知識のなさを反省)。
      今回のコメントの返事を書いていたのですが、思いのほか長くなってしまったので、ブログ本体のほうに載せさせてください。今日6月8日の分です。夜にアップします。

    • クロエサト より:

      追加のお返事。

      >切除したガンの塊で分子標的薬が適応するかどうかの遺伝子変異検査をするのだと思ってました。でも調べてみましたら、気管支鏡で採取した検体を用いて行うらしいです。
      ということはすでに調べられてる?ということなのかな?

      私はC病院で気管支鏡検査を受けて非小細胞肺がんの腺がんと確定したわけですが、放射線治療を希望したため、遺伝子変異検査は受けていません。
      もしC病院に採取した組織(検体)が残っていれば、調べてもらえるのかな?(組織の保存期間とか決まっていたらダメかもしれませんが。もう2年も経つので)

  3. ピキピキ より:

    はじめまして。
    私の70代の母もクロエさんと同じ肺がん一期で、一昨年暮れに定位放射線治療を受けました。実はその前年に乳がんの手術を受けてやれやれと思って間も無くのことで、今度は原発肺がんと告知され母も私も打ちのめされました。
    幸いにも手術が可能と言われましたが、肺がんの手術は前年の軽い乳がんの手術の様にはいかないだろうし、元気にしていても後期高齢者の独り暮らしの母は不安だったのでしょう、本で見た定位放射線治療を受けたいと言い出したのです。その本こそが、この入門書ー2の本だったのです。
    この本は初めてのがんの時に乳がんバージョンを私が買ってきて、治療を受けるにあたりとても役に立ったので、肺がんと言われてすぐに取り寄せて母に渡していたものです。
    その後、築地の病院の放射線治療科のセカンドオピニオンから治療を受けることができました。症例の多い病院を探して、それでも年間50例とかで、こんなマイナーな治療で大丈夫か不安はありました。手術と放射線では局所制御率は同じ、但しリンパ郭清ができないので、検査で見えない隠れたリンパ転移は治療出来ない、ということをセカンドオピニオンの先生に問うと、でも郭清しても(転移は)出るときは出るよ〜と軽く言われて、何だか吹っ切れた気がしました。手術と放射線は同じだから、あとはあなたの好き次第、と。
    あの時この本を手に取らなければ、言われるままに手術していたに違いありません。
    でも手術が良かったか放射線治療で良かったかなんて、結局わからないのでしょうね。
    母が満足しているので、私もこれで良かった、これしか無かったと今は思っているだけです。
    長々と失礼いたしました。
    今後ともブログを通して応援させてください。

    • クロエサト より:

      ピキピキさん
      コメントをありがとうございました。定位放射線治療を受けた方がいらした! そしてそのご家族の方のお声を聞くことができて、本当に嬉しゅうございます(自分の周りに一人もいないので)。

      >あの時この本を手に取らなければ、言われるままに手術していたに違いありません。

      普通はがんと診断されると、すぐに治療しないとどんどん腫瘍が大きくなりそうで怖くなります。だから医師に勧められるまま手術に走ってしまうんですよね。
      でもお母様、よく思いとどまられましたね。そして自分でリニアックを選ばれたとはすごい! ピキピキさんが適切な本を渡されたおかげだと思いますが、本当に賢明な選択をされたと思います。

      >でも手術が良かったか放射線治療で良かったかなんて、結局わからないのでしょうね。

      確かに再発、転移してしまったら、そうだと思います。でもそうでないなら、放射線は手術に比べ、体が圧倒的に楽なはず。
      近藤誠医師は手術を「人工的な大怪我」だと書いています。体を切ったり穴を開けたりしたら、負担がないほうがおかしい。QOLが落ちていないのであれば、放射線治療で大正解だったと思います。
      このままお母様の経過が順調でありますように、心からお祈りしております。どうぞお大事に。
      (よかったらまた経過をお知らせください)