もし自分がA子さんだったら

昨日の「なぜ放射線治療が勧められないの?-4」にtontonさんからコメントをいただきました。

子宮頸がんのA子さんは放射線治療を希望していたのに、病院内の診療科の力関係に巻き込まれ、婦人科医の「放射線治療の対象じゃないよな」の言葉に、放射線科のB医師は「はい」と返事。あきらめきれないA子さんは近藤誠医師を受診し、B医師へ紹介状を書いてもらって無事、放射線治療を受けた(近藤誠著「がん治療総決算」文春文庫)。この話に対して、

(以下、tontonさんのコメント)

「それにしても、例えば「なぜ放射線治療が勧められないの?-2」に出てくる放射線B医師などは、近藤氏は彼に同情しているようですが、私などはこの人にすごく腹が立ちました。だって彼は放射線の専門医なのに、A子さんに婦人科医の前で「放射線ではできない」と答えるのはとんでもない無責任な嘘つきと思えるのです。」

誰が被害者か

ここを読んで、「無責任な嘘つき?」と驚いたのですが、よくよく考えてみるとtontonさんの言われる通りです。B医師は被害者かと思ってましたが、本当の被害者はA子さんですよね(いやー、tontonさんの視点、私にはない見方で面白い)。

A子さんの立場で考えてみます。

本当だったら受けられるはずの放射線治療を、診療科の力関係(婦人科の縄張り意識?)でダメにされてしまった。普通の女性だったら、ここであきらめて婦人科に言われるまま手術を受けていたはず。

でもA子さんは違った。地方から東京へ出向き、近藤医師にセカンドオピニオンを求めた。そして放射線治療が可能ということで、B医師への紹介状を書いてもらった。

そのとき、A子さんは何を思うのか。

「やったー、これで放射線で治療できる、手術を受けなくてすむ」なんて手放しで喜んだとはとても思えない。

本当は放射線で治療可能だったのに、できないとしたB医師への不信感、怒りがふつふつとわき上がってきたのではないか。

「将来の患者」のために自分が犠牲に?

B医師が「将来の患者」のために本心を隠して「はい」と答えたのは立派だと思う。でも「将来の患者」のために私を犠牲にするつもりだったの? 私は捨て駒、捨て石なのか。「無責任な嘘つき」(by tontonさん)のために、必要のない広汎子宮全摘術を受けるはめになっていたのか。

A子さんのB医師への信頼はゼロ。そんなB医師に治療を委ねればならないとは、心中複雑なものがあったはず。

B医師が婦人科医に「はい」なんて答えなければ、わざわざ東京までセカンドオピニオンを聞きに行くこともなかった。その分の時間とお金を返してもらいたい。それぐらい言ったとしても、周りの人はA子さんに同情してくれると思う。

もちろん一番の原因は病院内の診療科の力関係。それに患者が翻弄されるなんて、あってはならない。

でも座して待っているだけでは道は開けてこない。やっぱりA子さんみたいに自分で行動しないといけないということでしょうね。

→「もし自分がA子さんだったら-2

2017年6月15日(木曜)

〇体重 49.7 〇BMI 18.8 〇体脂肪率 25.7

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

焼きそば(タマネギ、キャベツ、シメジ、イカ)、アサリの味噌汁(ネギ)、サラダ(小豆、ゴーヤー、カボチャ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)

■お八つ

フレンチトースト(8枚切りの食パン、卵、豆乳、砂糖)、紅茶

■夕飯

卵かけご飯(雑穀入り100グラム)、吸い物(ネギ)、焼き魚(メバル、インゲン)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、丸天、昆布)、おろし納豆(ネギ)、ゴーヤーとパプリカのお浸し

※魚の向きが逆です。反対の面が焦げて皮がむけちゃったので、表にできなくて。

ブログ村ブログパーツ
スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

フォローする

コメント

  1. tonton より:

    「無責任な嘘つき」はちょっと言い過ぎかもしれませんが、B医師は婦人科医の前では「う〜ん」と、とぼけておいて、A子さんに放射線科に直接受診するようアドバイスすればよかったのに… 
    わざわざ東京まで出向いて、近藤氏が紹介状書いてくれた相手がB医師なことを考えても、彼は優秀な放射線科医なはず。ではその技術と知識は何のために使いたいのか?患者を治すためですよね。

    >もちろん一番の原因は病院内の診療科の力関係。それに患者が翻弄されるなんて、あってはならない。

    はい、本当に。院内の力関係なんて患者に分かるはずもないのだから、お医者さんたちも向く方向を間違えずに頑張っていただきたいと思います。

  2. クロエサト より:

    A子さんにしてみたら、B医師は間違いなく「無責任な嘘つき」だと思いますよ。

    コメントの残りへの返事は、ブログのほうで書きました。
    何か最近こういうパターンばかりですみません!