2015年6月に肺がんの診断を受けてから2年。今さらですが、図書館で肺がんの入門書を借りてきて読んでいます。
「肺がんの最新治療」
坪井正博著「よくわかる最新医学『肺がんの最新治療』」(主婦の友社)2013年初版
ざっと読んで、すごくバランスが取れているという印象。肺がんだといわれたとき、最初にこの本を手に取りたかった。肺がんの概要から検査、治療法など一通りのことを偏りなく丁寧に押さえている。
この著者の名前、どこかで見たと思ったら、以前取り上げた「図解 肺がんの最新治療と予防&生活対策」の監修者でした。きっと監修だと、出版社が編集した本のチェック程度しかしてないのか(想像です)、ありきたりな感じだったけど、自著ともなれば力の入れ具合も違うのか、内容が濃い。
この本で「職業性肺がん」という言葉を初めて知った。アスベストは分かるけど、砒素やクロム、ニッケルなどを扱う仕事でも肺がんをのリスクは高いそうです。
安全で効果が高い定位放射線治療
放射線療法については、ちょっと扱いに疑問が。治療法の説明の最初に、肺がんには手術、放射線療法、化学療法の3つがあると書いているわりに、目次と本文では、放射線療法は手術の中に含まれるみたいに書いてある。読者が誤解しないだろうか。今年6月に改訂版が出ているのに(書名は「肺がん」に変更。目次の項目はほぼ同じ)、どうして修正しないのか不思議。
定位放射線治療については、
「非小細胞肺がんのⅠ期で、何らかの要因で手術ができない人、どうしても手術を受けたくない人に対しては、治癒を目的とした、放射線による根治治療が行われます。最近では、Ⅰ期非小細胞肺がんに対する定位放射線治療(SBRT)が従来の照射方法より安全で効果のあることが明らかになっています。ただし、現時点では標準手術(肺葉切除以上)が可能な人では3年以内に手術でとり切れる範囲に20%超の局所再発が起こることが示されており、手術が可能な人は積極的に推奨されません。」
と、なっている。この説明は「図解 肺がんの最新治療と予防&生活対策」とほぼ同じだけど、「図解・・・」のほうは確か定位放射線治療には触れていなかった。
私の読解力が低いのかもしれないけど、「20%超の局所再発が起こる」のは通常の放射線療法なのか、定位放射線治療なのか、どっちなんでしょう。定位放射線治療を希望する患者としては、すごく紛らわしい気がしますが。
→「肺がんの入門書-1」
→「肺がんの入門書-2」
→「肺がんの入門書-3」
→「肺がんの入門書-5」
2017年7月1日(土曜)
〇体重 49.7 〇BMI 18.8 〇体脂肪率 25.9
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
ご飯(雑穀入り、100グラム)、味噌汁(ワカメ、油揚げ、オクラ)、天ぷら(シイタケ、かき揚げ⦅タマネギ、人参、カニかまぼこ⦆。グリーンレタス)、山芋のとろろ(だし汁、白醤油)、タコとゴーヤーの梅肉和え
※タコとゴーヤーを初めて和えてみました。いつも冷蔵庫に入っている刻んだ梅干しに醤油とみりんを少々足し、タコとゴーヤーを混ぜて器へ。夏っぽい一皿になりました。
■お八つ
飴、コーヒー
■夕飯
味噌ラーメン(もやし、ネギ)、焼き野菜(ピーマン、シメジ、野菜天。しょうが醤油)、冷や奴(ちりめん、ネギ)
コメント
こんばんは。
この著者の名前、どこかで見たと思ったら、(夫曰く)私が怒らせてしまった?らしいT先生です。でも笑顔がキュートで個人的にはいい印象の先生です(笑)
この記述だけでみると、「肺葉切除以上」とあるので、切除範囲の広さによって再発率に差があるようにも読めます。だったら内視鏡手術でも(肺葉切除に比べて)「20%超の局所再発」とも受け取れますね。
定位放射線療法はピンポイントで当てるでしょうから、腫瘍周辺に散らばっているものが再発する可能性を言っているのでしょうか?もしそうなら局所再発には再度の照射も可能なのでは?
生存率を決めるのは遠隔転移なので、結局、治癒率は同じなんでしょうね。
>この著者の名前、どこかで見たと思ったら、(夫曰く)私が怒らせてしまった?らしいT先生です。でも笑顔がキュートで個人的にはいい印象の先生です(笑)
ネットで見ました! 確かに「笑顔がキュート」(笑)。いかつい感じが全くなくて優しそう。なのに怒らせてしまったって、tontonさん一体何を言ったんですか(笑)。
>この記述だけでみると、「肺葉切除以上」とあるので、切除範囲の広さによって再発率に差があるようにも読めます。
確かにそうですね。何か読めば読むほど分からなくなってきました。結局、局所再発したくなかったら「肺葉切除以上」しましょうということなんでしょうか。
定位放射線治療は1回目のときと異なる場所なら照射できるようです。腫瘍のサイズや数によって制限があるようですけど。