長崎ちゃんぽんの店
最初に勤めた会社の近くに長崎ちゃんぽんの専門店があった。
カウンターだけの小さな店で、混雑時には大きな中華鍋にすでに具材が煮込んであった。注文が入ると、料理人は中華鍋の肉や野菜をおたまで押しやってスペースを作り、そこで太い麺をさっと温めてどんぶりに入れ、具材と汁をその上からたっぷりとかけて完成。あっという間にできるので、客の回転が速かった。
ちゃんぽんの具材は玉ネギ、人参、キャベツ、豚バラ肉、ゲソ、さつま揚げ、かまぼこ、それにモヤシだったか(私は肉は残したが)。立て続けに注文が入ると、料理人は鍋に次々に肉や野菜を投入して、いつ注文が入っても大丈夫なように備えていた。
それでも昼時はちゃんぽんをすする客の後ろに、席が空くのを待つ客が立っていた。店の入口はガラスの引き戸で、入りきれない客は中の様子を見ながら、外にたむろしていた。
混雑時は避けるのがルール
私をはじめ、たいていの女は食べるのが遅い。そのため混雑がピークとなる正午から1時間は避けるのが礼儀だと思い、時間をずらして出かけた。
タイミングがいいと、ちょうどよく火の通った具材をバランスよく盛り付けてもらえたが、タイミングが悪いと中華鍋は空っぽで、料理人は一から作るため時間がかかった。さらにタイミングが悪いと、煮込まれてクタクタの具材にあとから追加した大量のキャベツがまだ固いままたんまり乗っている、ということもあった。
一日分の野菜をちゃんぽんで
これ一杯で働き盛りの男性の一食分をまかなえたから、とにかくボリュームがあった。具材をかき分けかき分け食べ進めると、白濁したスープにつかった太い麺が現れる。このスープが絶品だった。
皿うどんもあってどちらにするかいつも心が揺れたが、このスープを味わいたくて、たいていちゃんぽんを注文した。確か550円だったと思う。
仕事が忙しくて自炊ができなったころは、このちゃんぽんで一日分の野菜を摂ったような気になった。20代の私の栄養源だった。
ネットで見たら、店は今もやっていた。味は変わっていないだろうか。以前のようにぺろりと食べきれるだろうか。またあのカウンターに座りたくなった。
2017年10月8日(日曜)
〇体重 49.0 〇BMI 18.6 〇体脂肪率 26.6
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
ちゃんぽん(玉ネギ、人参、エノキ、シメジ、キャベツ、小松菜、イカ)、サツマイモのレモン煮、ブロッコリー(マヨネーズ)
※生麺が2食セットになったちゃんぽん。具材を炒めたフライパンに、水と粉末スープを投入して煮立たせ、麺を煮込んで完成。これはこれでおいしくて好き。上に散っているのは黒胡椒。サラダと同じく、粗挽きでひいています。
※ブロッコリーは茹でたて。ついマヨネーズをかけて食べたくなります。
■お八つ
飴、コーヒー
■夕飯
ご飯(雑穀入り100グラム)、吸い物(インスタント。ネギ)、サンマ(大根おろし)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、竹輪、昆布)、納豆(卵、ネギ)、梅干し、ネギ