2017年9月-1 放射線治療-5 CEAは上昇、腫瘍は縮小

9月1日(金)21日目 休日前に体調回復

今日から9月。朝から涼しくて秋めいた気候。そのせいか気分がいい。日によって体調にムラがある。

治療後、看護師にそう話すと、気分的なものもあるかもしれないと指摘される。確かに明日明後日と治療は休み。これじゃあ週末を待ち焦がれる子供のようだ。

しかし午前中の爽快感はどこへやら。帰宅後、やっぱり2時間ほど横になる。

9月2日(土)3日(日)治療は休み

土曜はやはりしんどい。掃除、洗濯、買い物と一通りの家事はすませたが、無理をしたかも。週末に仕事をするつもりが、身体がだるくて頭が働かない。そもそもデスクの前に座っていられない。

日曜はいくらかまし。やはり通院に負担がかかっているのか。

日曜昼に北朝鮮が水爆実験。午後、秋篠宮家の眞子さまと小室圭さんの婚約内定記者会見をテレビで見る。

9月4日(月)22日目 血液検査と「休めていいですね」

最高気温が28.3度と、久々に30度を切った。

放射線治療のあと採血。明日、8月30日のCTと今日の血液検査の結果が出る。気が重い。希望を持っていいものか。

今日が治療22回目で、残りは11日。8月3日の治療初日に聞いていた通り、明日から照射位置が変わるそうだ。治療前、照射位置を決めるCTシミュレーションのために20〜30分かかるとのこと。

今日はローテの看護師のほかに看護実習生というのか、見習いの若い看護師も同席していた。

体調を聞かれたので、「何もできないから休んでいるしかない」と話すと、「休めていいですね」とにっこりされる。暇を持てあましている主婦か、仕事をせずとも食べていける富裕層にでも見えるのかしら(まさか)。

話の糸口を探して、一生懸命患者とコミュニケーションを取ろうとしているようだった。頑張れ、実習生!

帰宅後はやはり疲れて眠ってしまった。

目が覚めて、「休めていいですね」について考えた。

放射線治療で疲れ切ってしまっても、家事や仕事をしなければならず十分に休めない人はいるはず。そういう人に比べて、休むことが許されているのは「いいですね」ということだったのか。

実際、十分に休めない人はどうしているのか。きついだろうなと同情する。

ただ私の場合、疲れているときに無理に起き続けても、仕事のはかは行かないし、家事も進まない。それならば下手に頑張るより、眠って心身を回復させたほうが結局は効率的だと思う。仕事が終わらなくてダラダラと徹夜するより、思い切って短時間眠り、頭をリフレッシュさせたほうが効率が上がるではないか。

だけど、こんな理屈通りにいかない患者のほうが多いのだろうと思う。誰にというわけではないが、申し訳ないような気になる。

9月5日(火)23日目 CEAが10.6に上昇

今日は最初に担当医の診察。検査結果を聞く。

腫瘍マーカーのCEAが上昇していた。8月1日に8.1だったのが、9月4日の検査では10.6。

「治療を始めたばかりなら上がることもあるが、今は後半なので普通は下がる。何かの刺激で上がったのかも。ただ、(下がる)反応が遅いこともある。次の検査(10月)で低くなっていることを期待しましょう」

とのこと。

8月30日に撮ったCT画像の腫瘍のサイズも見てもらう。8月1日時点は12×12ミリ(1センチぐらいと聞いていたが)。今日は10×10ミリ。縮小したとのことだが、小さな画像なので正確な数字ではない気がする。

照射範囲が変更

診察後、放射線治療室へ。

照射範囲が変更となるため、胸に付けた以前のラインを消して、新たにマーキング。皮膚に直接マジックで書かれ、黒く細いテープを貼り付けられる。

照射する範囲は、予防的に照射していた縦隔リンパ節を中止し、肺門部のリンパ節だけとなるため、8センチ四方だったのが4〜5センチ四方になる。

食道が途中で狭くなり、飲食物がそこで詰まるような感覚がずっと続いているので、これで喉や胸のつかえがなくなるといい。

今日の受付番号は1777。ラッキーセブンでいい結果が出るかもと期待したが、あえなく玉砕。希望が打ち砕かれた気分。

9月6日(水)24日目 治療後の体調は個人差が大きい

天気は雨から曇り。最高気温25.4度と急に下がる。

治療後の面談。看護師が、いつもはえんじ色のナース服なのに今日は薄いピンク。

いつもと違うんですねと聞くと、赤は救急のユニフォームなのだそうだ。彼女は本来は救急担当だが、放射線科にも来ているとのこと。救急は患者が出血することがあるため濃い色の制服が多い。お産のある婦人科もそうだという。

そういえばアメリカのテレビドラマの「ER緊急救命室」も、最近終わってしまった「シカゴ・メッド」(両方とも病院の救急が舞台)のスタッフも、赤とかグリーンとかの濃い色を着ていた気がする。

帰宅後、相変わらずだるくて寝てしまうと話すと、休めるときは休んだほうがいいとアドバイスされる。

治療後は個人差が大きく、まるで影響がなく、そのまま仕事に戻る人、夜勤に行く人などもいるという。反面、午前中に放射線治療を受けて帰宅後、夜10時まで眠り、それからスイッチが切り替わったように元気になる人もいるという。

話しやすい看護師なので、気になっていたことを聞いてみる。

今後、転移や再発があった場合、治療を受けずに、この放射線科で検査だけ受け続けることは可能か。大学病院なので無理かもしれないが、知っておきたい。

すると、担当医に聞いてほしい。まずは今の治療を終わらせること、という当たり前の答えが返ってきた。確かに先のことを考えても仕方ないけど、ある程度想定しておかないと不安になる。ここが無理なら別の医療機関を紹介してもらえるだろうか。

帰宅後、午後3時から6時前まで寝てしまう。5時くらいに、「病院に行かなきゃ!」と寝ぼけて目が覚めたが、今日はもう帰ってきたんだとホッとして、再び寝入った。

→続きです。

2017年9月-2 放射線治療-6 照射部分が赤くなる
9月7日(木)25日目 実感できること、できないこと 昨日は帰宅後にずっと眠ったせいで、深夜に復活。体力が有り余っ
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