リンパ節転移だけなら治ることも
「『がん治療』のウソ」(宝島社新書)は2013年に出た同タイトルの別冊宝島を改訂・再編集し、翌2014年2月に発行された新書。先日、ブックオフで手に入れました。
あー、もっと以前に読んでいればよかった! と後悔することしきり。
近藤誠医師と小野寺時夫医師の対談で、
近藤「進行がんのとらえかたにも勘違いが多くて、リンパ節転移とほかの臓器への転移をごっちゃにしている人が多い。ほかの臓器に転移があったらまずダメですけど、リンパ節転移だけだったら、放っておいてもそのまま成長しなかったり、治ったりする人はいっぱいいます。」
これ、昨年7月にリンパ節転移と診断(でも診断書は「右肺癌リンパ節再発」)されたときに読んでいたら、肺がんが再発したのか転移したのか、あれほど悩まなかったと思います。
カモにされる情報弱者
新書は上の対談のほか、4人の医師と6人のジャーナリストらが執筆あるいは取材を受けている。
現在、標準とされている治療法から、がん検診や早期発見、製薬会社と抗がん剤の関係、粒子線治療施設と電力会社の結び付き、高濃度ビタミンC点滴療法や抗がんサプリメントなどの代替療法まで、鋭くメスを入れていく。
企業が利権を握り続けるため、そして誰かの贅沢な暮らしを支えるため、データは都合よく解釈され、不都合な情報は巧妙に伏せられ、わらにもすがりたい進行がん患者、情報リテラシーの低い患者が食い物にされていくさまが浮かび上がる。
近藤医師に批判的な里見清一医師や腫瘍内科医の高野利実医師らも登場していて、顔ぶれ、内容が偏っている印象は受けません。ただ、現行のがん治療に疑問、危機感を抱いている医師が多いことに驚く。やっぱり医師から勧められるままではなく、一度自分でちゃんと調べ、考えてから治療を受けるべきだと思わされます。
病理医不足で、がん誤診
病理医の絶対数が不足している現状は、先日紹介した「「ホンマでっか!?TV」〜驚きの最新医療」でもやっていたが、そのせいで「がん誤診」が量産されている可能性があるというのも怖い。臓器を切ったあとで実は悪性腫瘍じゃなかったなんて分かったらゾッとする。
そういえば2年前(2016年1〜3月)、病理医が主人公のテレビドラマ「フラジャイル」(フジテレビ系)が放送された。主演の長瀬智也が格好良かったので、病理医志望が増えるかもと思ったのだが、まだ放送から2年しか経っていない。数年後が楽しみです。
新書は、今読んでも内容が古いという感じはしなかった。新しい治療法は日進月歩で出てきているけれど、がん治療を取り巻く状況はそれほど変わっていないということかもしれません。
※近藤誠医師についてはブログで何度も取り上げています。
(→「2015年8月-13 近藤誠セカンドオピニオン外来へ行く-1」「なぜ放射線治療が勧められないの?」ほか)
※里見清一医師の著作も取り上げています。
(→「病院別5年生存率ってあてになるの?」「神奈川県立がんセンターと粒子線治療」ほか)
熱田まつりの花火
さっきまで熱田まつりの花火が上がっておりました。
まつりは毎年6月5日開催で、花火が上がる時間は19時40分〜20時30分(覚え書き)。
紫やピンク、黄緑の花火や、デイジーのような形の花火もあって、目を見張った。いつも注意して見てないのだけど、毎年新型が出てきているのでしょうか。
2018年6月5日(火曜)
〇体重 51.1 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 28.1
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
棒ラーメン(メンマ、ネギ、かまぼこ)、シメジとエリンギとちりめんのアヒージョ(ニンニクオイル)、厚揚げとピーマンソテー(甘味噌)、キュウリとトマトの甘酢和え
■お八つ
コーヒー、飴。コーンフレークと豆乳
■夕飯
雑穀入りご飯(100グラム)、味噌汁(ワカメ、カボチャ、エリンギ)、ニラの卵焼き、根菜の煮物(ゴボウ、ニンジン、タケノコ、コンニャク、ゴボウ天、昆布)、キムチ納豆(ネギ)、ほうれん草のおひたし(削り節)、梅干し、海苔