家族が医療事故にあったら

8年で30人が手術死

8月6日にNHKで放送された「事件の涙 Human Crossroads 『妹の遺した夢~群馬大病院手術死~』」を見ました。

群馬大学病院で一人の外科医師が8年間にわたり、患者への十分な説明もないままリスクの高い手術を繰り返し、術後に30人が死亡していた事件。

番組は亡くなった患者の一人、小野里美早(みさ)さんの兄、和孝さん(38)の現在を追ったドキュメンタリーです。

術後2〜3週間で退院のはずが

美早さんは群大病院に勤務する看護師で、2007年、膵炎の診断を受ける。兄は群馬でトップの病院だからと、群大病院で手術を受けるよう勧める(のちに後悔することになる)。

外科のエースと言われた40代の医師からは、術後2〜3週間で退院できると言われていたのに、2008年2月に行われたオペは予定の倍の12時間に及び、術前、元気だった妹は執刀後、寝たきりで話すこともできなくなってしまう。そのまま回復することなく41日後、25歳で死去。

兄も両親も、美早さんの死をおかしい、変だと不信に思いながら口にすることができなかったそうだ。

ここで不幸は終わらない。それから5年の間に両親が相次いでがんで亡くなってしまう(がん種の説明はなかった)。4人で暮らしていた家に、兄はそれからずっと一人で生活している。

両親の死は娘の死と無関係ではないだろう。ストレスはがんリスクを高めると聞くが、娘の手術への疑問、怒り、後悔を抱えきれなくなったのではないか。

膵臓がんを無理に手術

妹の死後、手術前の彼女の日記を見つけた兄は、「苦しい、逃げ出したい、誰か助けて」と痛みに耐え続けていた妹の言葉に慄然とする。家族に心配をかけまいと無理に笑顔を作っていた妹の心情を思い、自分を責め、兄はしばらく群大病院の前を通れなかったという。

美早さんを執刀した医師の医療事故が明るみに出たのは2014年。その後、兄は初めて、妹の病気が膵炎ではなく膵臓がんで、無理に手術をしたため、肝不全を引き起こし亡くなったことを知る。

美早さんは手術前、あまりに辛かったので、治って復職したら「患者さんの気持ちに寄り添える看護師になりたい」と綴っていた。

それが医療事故死で叶わなくなってしまったため、兄は「妹の夢はいつの間にか自分の夢になった。自分の夢が叶えば、妹の夢も実現する」と、群大病院の再発防止のための患者参加型医療推進委員会に今年から参加しているそうだ。

大学病院だから大丈夫?

いろいろ考えされられた。

・大学病院だから大丈夫というのは、時に幻想である。

・医師の腕前はその病院の看護師や職員に聞けば分かるという話を聞くが、このケースでは当てはまらなかったようだ。件の医師は群大病院に勤め始めたばかりで、医療事故を量産し始めの時期だったかも。また大きな病院では、医師の腕の善し悪しは他科には伝わりにくいのかもしれない。

・2〜3週間で退院できると聞いていたのに、術後に死亡。残された家族としてはとても納得できる話じゃない。医師にもっと聞いてもよかったんじゃないだろうか。妹が死んでなお、病院に遠慮していたのだろうか。

・美早さん、術前にもっと痛みを訴えていたら状況は違ったかもしれない。ほかの患者さんも辛い、痛みに耐えていると共感してしまう優しさに、付け入られたようにも見える。

「変だ、おかしい」と思っても言えない

そう、日本人って優しい。おかしい、変だと思ってもなかなか声を上げることができない。痛くても自分さえ我慢すればと、耐えてしまう。それがいい方向に向かえばいいけど、死んでしまったら取り返しが付かない。

そういえば、60代の患者が、有名な外科医に手術をしてもらうはずだったのに、手術当日、別の医師が執刀することを知り、「どうして?」と思ったが言い出せなかった。術後、痛みが続き、「変だと思ったら言うべきだった」と後悔しているという話を聞いたことがある。

誰かのために声を上げる

妹の死から数年後、兄は、

「僕らが声を出していかないと改善されないのではないか」

と立ち上がり、件の外科医に直接、妹は医療事故で死んだのではないかと聞きただす(もちろん医師は医療事故ではないと言い張ったそうだ)。

その場でなくてもいい。変だ、おかしい、理不尽だと思ったら、あとでもいいから声を上げるべきだと思う。件の外科医だって誰かが告発しなければ、手術死の数は30人で終わらず、今も被害者を生み続けていたかもしれない。

思いを口にしないと、何も考えていないと思われてしまう。辛くて苦しくても、伝えなければ元気だと思われてしまう。見くびられているのに声を上げないと、安く踏まれてしまう。

それはやっぱり嫌だから。ずっと毅然としていたいから。

2018年8月7日(火曜)

〇体重 50.5 〇BMI 19.1 〇体脂肪率 27.6

■朝

コーンフレーク+豆乳、野菜ジュース

■お昼

とんこつラーメン(ネギ、チクワ)、高野豆腐(オクラ)、サラダ(ブロッコリー、トマト、小豆、大根)

※サラダは昨日の残り。

■お八つ

五平餅、タコ焼き

■夕飯

天津飯(雑穀入りご飯100グラム。卵2個、エビ、ネギ、タケノコ)、ワンタンスープ(シメジ、ニラ)、甘酢和え(キュウリ、トマト)

2018年8月8日(水曜)

〇体重 51.0 〇BMI 19.3 〇体脂肪率 27.2

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

ざるきしめん(乾麺80グラム。ネギ、おろし生姜)、シメジとエリンギとちりめんのアヒージョ(ニンニクオイル)、高野豆腐とオクラ

■お八つ

コーヒー、飴、ピザトースト(6日の残り)

■夕飯

2種類の味で食べるお好み焼き(小麦粉、卵、削り節、山芋、ニラ、シメジ、アサリ、エビ、天かす。醤油と酢、ソースとマヨネーズ)、吸い物(インスタント。ネギ、チクワ)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、練り物、昆布)、小豆とブロッコリーの甘酢がけ

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コメント

  1. tonton より:

    私も見ました。
    具体的な手術内容やなぜ30人も亡くなるまでこの医師に手術をさせていたのか?等々の説明がなく、医療ドキュメントとしては”?”と見ていたのですが、番組名が「事件の涙」なんですね。遺族の無念さは本当に見ていて辛かったです。
    それにしても、この医師は解雇にはなったようですが、医師免許は取り上げられないんでしょうか?怖いです。

    >なかなか声を上げることができない

    クロエさんのブログを初めて見つけて読んだときに、「わ〜この人、めっちゃ強いな〜!」と思ったんですよ(笑)冗談抜きで見習いたいです。

    • クロエサト より:

      tontonさん、台風12号は大丈夫でしたか? 風雨がすごそうでしたが、影響はなかったでしょうか。

      番組は事件の背景や経緯を知りたいと思って見ると、肩すかしでしたね。その分、被害者側からの視点で丁寧に作ってありました。

      >「わ〜この人、めっちゃ強いな〜!」と思ったんですよ(笑)

      そう言っていただいて光栄です(笑)。
      肺がんが発覚した当初、医師たちがどうして放射線治療を受けさせてくれないのか、疑問と不信感でいっぱいでした。結局、医師に嫌われつつ我を通したという頑固者でございます(笑)。