オプジーボの最適な投与期間を探る臨床研究

オプジーボを中断するも、効果は持続

本庶佑先生のノーベル賞受賞以来、オプジーボに関していろいろな報道がされていますが、昨夜(10月13日)のNHKニュース7でもやっていた。5分程度だったけど内容は濃密でした。箇条書きにします(矢印以降は私の感想です)。

・64歳女性、肺がんが転移。抗がん剤は効果がなく、昨年9月からオプジーボで治療すると、がんがほとんどなくなった。しかし、ひどい下痢などの副作用と高額な治療費(高額療養費制度を使っても自己負担が月に20万円)に音を上げ、11月にオプジーボを中断。がんは大きくならず、副作用も消えた。

→2〜3カ月しか投与していないのに腫瘍が消えたのでしょうか。そんなに即効性があるとは。

・オプジーボの投与期間に明確な基準はなく、主治医の判断に委ねられている。

→アナウンサーは「オプジーボ『など』」と言っていたので、免疫チェックポイント阻害剤全般を指しているのかもしれません。

肺がん患者220人を2グループに分けて比較

・重い副作用と高額な医療費という課題を乗り越え、患者にとってよりよい治療を行うため、国立がん研究センターなど全国40以上の医療機関が大規模な臨床研究を開始することになった。

・研究の進め方は、オプジーボなどを1年間投与して効果が確認された肺がん患者220人を対象に、これまで通り投与を続けるグループと、一定期間投与を中止するグループに分かれてもらう。2つを比較し、副作用を抑えながら効果を持続させられる最適な期間を分析する。ただ、症状が悪化したり、患者が希望した場合は速やかに投与を再開する。

→「分ける」じゃなくて「分かれてもらう」と言っていたので、希望者を募るということでしょう。でも1年間せっかく効果があったのに、オプジーボを中止する患者さんがいるんだろうか。副作用がきつかったり、治療費が負担になっている人は希望するのでしょうか。

「オプジーボはずっと続ける必要はない」

普通、薬は症状が治まったら投与をやめるもの。だがオプジーボの場合は、「『一時的にやめても大丈夫。少し休憩しましょう』と自信を持って言えない。大丈夫かを調べるのが目的」(国立がん研究センター中央病院の後藤悌医師)として、今回の臨床研究が決まったそうです。

しかし、そもそも本庶先生は、「ニボルマブ(オプジーボ)は半年程度の投与で済む。ずっと続ける必要はない薬です」(「文藝春秋」2016年5月号)と言っている。

どうして薬の開発者の言葉が実際の医療現場に反映されないのかずっと不思議でした。今回の臨床研究で途中でやめても大丈夫というデータが出てくれば、副作用も高額な医療費も軽減されるわけですね。

抗がん剤でも適正量の研究が進む

ところで、ニュースを見ながら、「ニボルマブ(オプジーボ)は半年程度の投与で済む。・・・」は里見清一著『医学の勝利が国家を滅ぼす』(新潮新書)に書いてあったっけと思い出していたら、次の画面で当の里見医師が出てきたのには驚いた(本名の國頭秀夫で登場)。

・オプジーボとは別に抗がん剤の最適な投与量を調べる臨床研究も進んでいる。

・日本赤十字社医療センターで、80歳女性が7年前から肺がんを治療。抗がん剤の副作用で、脱毛、手のしびれに悩んでいたが、分子標的薬のタルセバを3分の1にしたところ、十分な効果が得られ、副作用もほとんどなくなった。

・(80歳女性の担当医である)國頭医師は、「(がんは)薬を増やし、副作用対策をして、やっつけないと勝てないという発想からなかなか抜けられなかった。(今後は)コストを削減し、副作用を減らすということをやらなければいけない」とコメント。

→以前から医療コストの高騰に警鐘を鳴らしていた國頭医師にしてみれば、「それみたことか」といった心境だったかも。お話をもっと聞きたいものです。

→登場した肺がん患者は2人とも女性。男性が多い肺がんだけど、女性患者も多いことを世間に印象付けたのではないでしょうか。

※このニュースがラジオ向けに再構成され放送されています。ネットでも聞けます。→「ラジオでがん情報

2018年10月13日(土曜)

〇体重 50.5 〇BMI 19.1 〇体脂肪率 27.8

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

フジッリ(乾麺80グラム)、ソースはアラビアータ(ガーリックオイル)、サラダ(レタス、タマネギ、人参、ゆで小豆、チリメン、柿、アボカド、くるみ。岩塩、ブラックペッパー、オリーブオイル、バルサミコビネガー)

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

卵かけご飯、味噌汁(ワカメ、カボチャ、タマネギ、シメジ、ネギ)、塩ザケ、里芋とイカの煮物、ゴボウと人参のきんぴら(白ごま)

2018年10月14日(日曜)

〇体重 51.1 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 28.2

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

醤油ラーメン(メンマ、ネギ、カマボコ、ゆで卵)、キムチ納豆(ネギ)、サラダ(大根、パプリカ、アボカド。甘酢)

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

雑穀入りご飯(100グラム)、カレー鍋(サツマイモ、人参、シメジ、ピーマン、豆腐半丁、竹輪)、ゴボウと人参のきんぴら(白ごま)、レタスと柿

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コメント

  1. tonton より:

    >『医学の勝利が国家を滅ぼす』

    これは読んでいません。国民健康保険が破綻したらと思うと、怖いものがあります。
    以前参加したキャンサーフォーラムのがんセンター副院長藤原氏の話では「がんの薬は高額とはいえ投与の期間が短いので、本当に日本の保険制度を圧迫しているのは慢性疾患の薬。特に降圧剤、糖尿病の薬など。大勢の人が長期間飲む薬こそが問題だ」と言ってました。
    どうなんでしょうか?
    確かに高血圧のうちの母、飲んでる薬の量がすごくて、こういう記事↓もあり迷うところです。https://toyokeizai.net/articles/-/165192

    • クロエサト より:

      慢性疾患の薬に加えて、高額な免疫チェックポイント阻害剤のせいで、保険制度はさらに圧迫されているということなんでしょうね。

      2012年に出た近藤誠著「医者に殺されない47の心得」(アスコム)に、「高血圧のガイドライン操作で、薬の売り上げが6倍に」という見出しが立てられています。コレステロール値についてもそうで、「血圧やコレステロールを薬で下げると、数値は改善しても早死にするリスクが早くなる」そうです。
      なんて言いつつ、お母様、90を超えられているんですよね。うちの母もいっぱい薬を飲んでいますが、80代半ば。
      薬をたくさん飲んでも平気な体質ということなんでしょうか。これも個人差?