NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」(6月2日)を録画で見ました。
48歳の女性(Mさん)が多系統萎縮症という神経難病を発症。効果的な治療法はなく、今後は体の機能が徐々に失われ、最後は胃瘻と人工呼吸器が必要になると宣告を受ける。
そうまでして生きていたくないと、Mさんは何度も自殺を試みるが失敗。最終的に、自分の尊厳を守るため、スイスでの安楽死を選ぶ(享年52歳)。
自らの尊厳を守るための選択
いろんな意味でショッキングでした。
・日本人でも安楽死することが可能なんだ。→世界では安楽死を認めている国が複数あるが、外国人を受け入れているのはスイスだけ。スイスでの安楽死を希望する日本人は毎年増加しているという。
・安楽死の過程まで見せるんだ。→Mさんは2人の姉に見守られながら亡くなる。「ありがとう」の言葉の後、眠るように息を引き取った。ここまで見せるんだと驚いた。
・Mさんはスイスで荼毘に付され、遺灰は川に流された。遺体を日本に連れ帰ると、安楽死の認められない日本では犯罪になるから?→どうなんでしょう。
・安楽死を希望する日本人が増えるのでは?→痛みもなく、意識も混濁することなく、これほど安らかに死ねるならと、安楽死を望む日本人がさらに増えるんじゃないでしょうか。
「もう治らない、悪化するだけ」だったら
私自身も、自分の意思で体を動かすことも話すこともできず、人と機械に頼らなければ生命を維持できない状況になるのは耐えられない。
また、今後どうやっても改善せず、苦痛しかない病に冒されたなら、ぜひとも安楽死を望みたい。以前かかった三叉神経痛のような痛みに絶え間なく襲われるくらいなら、命を絶ったほうがましだ(当時は、あまりの激痛に首を切り落としてほしいと願ったほど)。
それでは、スイスで安楽死を受けるにはどうすればいいか。
・語学力が必要。→スイスの安楽死団体の医師とメールでやりとりしたり、現地での最終確認に英語で答える必要がある。
・料金は?。→ネットで見ると150万〜200万が相場とかある。これはどこまでの値段なんだろう(薬剤投与まで?)。
・付添人が必要?→番組では、スイスに同行した2人の姉がMさんの最期を見届けていた。遺体をどうするかまで考えておく必要があるため、自分1人で安楽死を迎えるのは難しそうだ。
いつか日本でも安楽死の容認を
番組では、安楽死礼賛になるのを避けるためか、Mさんと同じ病気になったが、人工呼吸器を付けて生き続けることを選んだ同世代の女性が紹介されていた。
Mさんの結婚歴は出てこなかったが、独り身で家族は姉妹だけのようだった。片や女性には娘がいて、娘は母親がどんな形であれ生きてほしいと願っていた。子どもの有無が、2人の選択を分けた一要因かもしれない(想像でしかありませんが)。
いつか日本でも安楽死が認められるかどうか分からないが、安楽死という選択肢があることで、もしものときの精神的な救いになると思う。この番組を機に、議論が高まるといい。多くの人が安楽死について考えることは、Mさんの願いの一つでした。
2019年6月5日(水曜)
〇体重 51.1 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 27.4
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
ちゃんぽん(タマネギ、ニンジン、アスパラガス、タケノコ、小松菜、シメジ、厚揚げ、イカ、チクワ)、大根おろしとちりめん、ブドウ
■お八つ
コーヒー、飴
■夕飯
雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(サツマイモ、ニンジン、シメジ、卵、ネギ)、ブリの照り焼き(ズッキーニ)、大根の煮物(コンニャク、チクワ)、トマト
※ブリのタレが煮詰めすぎてイカスミのように。いい加減に作ってると、たまにこうなります。
2019年6月6日(木曜)
〇体重 51.2 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 27.6
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
ラーメン(ネギ、メンマ、ゆで卵、かまぼこ)、サラダ(セロリ、紅絞り豆、ラディッシュ、パプリカ、くるみ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)、大根の煮物(コンニャク、チクワ)
■お八つ
コーヒー、飴
■夕飯
雑穀入りご飯100グラム、ニラと卵の吸い物、マーボー豆腐(豆腐2/3丁、シメジ、シイタケ、タケノコ、ネギ、イカ)、千切りサラダ(ダイコン、ニンジン、ちりめん。岩塩、黒胡椒、ゴマ油)
コメント
私も見ました。本当に普通に喋っていて、す〜っと眠りに落ちるようなのを見て、こんなに安らかに死ねるのか、と驚きました。
顔色も良く体格もいい印象の人でしたので、この段階でもう?と思いましたが、長時間のフライトなどを考えたら、動けなくなる前にというのも理解できました。
日本人の性格として、自分で選択するというより、周囲への迷惑を考えてとか色々問題があるのでしょうが、クロエさんが仰るように、「安楽死という選択肢があることで、もしものときの精神的な救いになる」という意見に賛成です。それにしても仲のいい姉妹でしたね。
スイスでの安楽死に近親者の付き添いが必要だとしたら、Mさんは恵まれていたと思います。
姉2人は年齢が離れていたこともあって、引き受けてくれた。でも一番下の妹は、Mさんの安楽死に反対だった(Mさんは四人姉妹の三女)。
付き添う側としては、やっぱり自殺幇助してるんじゃないかという葛藤が生まれるんじゃないかと想像します。死を選んだ側もまた、それをきょうだいに強いていいのかという葛藤がきっとあったはず。
安楽死というのは本人だけの問題じゃなく、否応なく周囲を巻き込んでいく。いろいろと考えさせられる番組でした。