肺がん検診で見つかるのは6〜9割
今日、Yahoo!のニュースに「見つかった時には「ステージ4」 人間ドック受けていたのに…肺がん患者が語る検診の限界」がアップされました。
肺がんステージ4の患者3人による座談会で、参加者の1人はワンステップ代表の長谷川さんです。
3人とも非喫煙者。肺がんが見つかったのはがん検診ではなく、風邪のような症状や、転移していた臓器が痛んだことで病院を受診し、肺がんと診断されている。
がん検診のレントゲンで肺がんが見つかるのは6〜9割程度とあるが、残りがなぜ発見されないかというと、腫瘍が骨などの後ろに隠れて写らないため。
昨年、「ホンマでっか!?TV」」でも、腫瘍がレントゲンに写るのは半分程度と医師が話していたが、それじゃあ困るということで、骨だけを写らなくするシステムが開発中だと紹介していた。早く実用化されるといいのですが。
※番組内容を紹介しています。→「「ホンマでっか!?TV」〜驚きの最新医療」
がん検診と肺がん
がんは早期発見、早期治療が大切だとして、国を挙げてがん検診を推進しているけれども、座談会の参加者のように検診で見過ごされたという人は多いようです(検診の対象年齢に達しないうちに発症した長谷川さんのような人も多いかもしれない)。
そういう実感があるためか、ワンステップが行ったがん患者へのアンケートでは、「(肺がんは)がん検診では見つからない」という声が多かったそうだ。
私は市の健康診断でたまたまレントゲン写真に影が見つかって肺がんが発覚したのだけど、実はすごくラッキーだったのかもしれません。
レントゲンに写っているのかいないのか
行動力に脱帽したのが50代男性の中村さん。人間ドックのレントゲンでは異常なしだったのに、半年後に肺がんと診断される。人間ドックで肺がんを見落とされたのではないかと放射線科医に質すと、医師はいったんは見落としを認めるも、あとから撤回されてしまう。
どうしても真実を知りたかった中村さんは、一緒にレントゲンを受けた人たちの協力を得て、彼らのレントゲン写真に自分のレントゲンを混ぜ込み、がんが見つかるかどうか病院に検証してもらおうとする。しかし全部の病院から断られたそうだ。
思い出したのが、医師であり作家の久坂部羊の「糾弾」。人間ドックでレントゲン写真の見落としを指摘された医師たちがどう振る舞うかを描いていました(たいていの医師は保身に走ります)。
※以前記事にしています。→「久坂部羊「糾弾」─医療ミスと医療事故調査制度」
岐阜市のがん検診通知ミス
昨日(17日))も、岐阜市のがん検診結果の通知ミスが発覚したばかり。
50代女性が、今年1月に受けた胃がん検診で「異常認めず」の通知を受けた。しかし5月に胃がん、転移した肺がんが見つかり、7月16日に死去。家族が市に説明を求めたところ、実は「要精密検査」だったのが「異常認めず」の連絡をしていたそうだ。
この通知ミス、2人ですべき読み合わせを行っていなかったという一職員の怠慢が原因らしい。
女性は1月に胃がんと診断されていたとしても助かったかどうか分からないが、告知を受けた時点でできたこと、やりたかったことはあったはず。自分の命を左右するのが、他人の雑な仕事、不注意、責任感のなさというのはやりきれません。
※座談会ですが、ヨミドクターで7月9日と10日に出たものでした。
「肺がん(上)「人間ドック受けていたのに」「レントゲンに写らなかった」……いきなり「ステージ4」、検診の限界」
「肺がん(下)「待てば新薬で命が延びる」「妻から『死ぬ死ぬ詐欺』だと」……薬物療法が急速に進歩」
2019年7月17日(水曜)
〇体重 50.8 〇BMI 19.2 〇体脂肪率 26.9
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
冷やし中華(キュウリ、錦糸卵、カニカマ、ミョウガ。甘酢)、揚げシューマイ(エビ)とナスの素揚げ(サニーレタス)、金時豆
※金時豆はゆでただけ(先日、乾燥豆を1キロゆでた)。甘くありません。
■お八つ
コーヒー、飴。トウモロコシ
■夕飯
雑煮(切り餅2個、シメジ、小松菜、かまぼこ)、根菜の煮物(ゴボウ、ニンジン、タケノコ、コンニャク、丸天、昆布)、冷や奴(ネギ、ちりめん)、ブドウ
※ご飯を炊くのを忘れていたので、急きょお餅に。
2019年7月18日(木曜)
〇体重 50.3 〇BMI 19.0 〇体脂肪率 27.1
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
ざるうどん(乾麺80グラム。オクラ、カニかまぼこ。薬味はネギ、ミョウガ、生姜)、シメジとちりめんのアヒージョ(マジックソルト、ニンニクオイル)、キムチ納豆(ネギ)、ゆで卵(岩塩)
■お八つ
コーヒー、飴。クッキー、抹茶
■夕飯
マグロの漬け丼(酢飯100グラム。カイワレ)、アサリの味噌汁(ネギ)、根菜の煮物(ゴボウ、ニンジン、タケノコ、コンニャク、丸天、昆布)、ほうれん草のおひたし(削り節、ちりめん)、ブドウ
コメント
>骨だけを写らなくするシステムが開発中だと紹介していた
そんな新技術が!?
私もまさに鎖骨の陰で、毎年のレントゲンで異常なし。その鎖骨をたまたま事故でぶつけ偶然発見。結局いつからそこにガンができたのかは不明です。
そういえば血液や尿一滴でガン診断する方法も前から聞きますが、どうなったのかしら?できたら放射線浴びない方法が早く普及して欲しいものです。
新しい治療法は割と早く承認されるようですが、新しい検査方法って、実施されるまでに結構時間かかるようですね。高い検査機器を使わないともったいないからかしら?
>その鎖骨をたまたま事故でぶつけ偶然発見。
まさにけがの功名でしたね。
>結局いつからそこにガンができたのかは不明です。
私もそうです。きっとこういう患者さん、多いと思います。
私も前年のレントゲンでは異常なしで、がんは1年で急成長するんだと驚きました。
しかし実は、腫瘍はその前からずっと成長し続けていたはず。サイズが小さくてレントゲンには写ってなかっただけだと思います。
CTなら写っていたかもしれないけど、定期検診で毎年CTを受けるのは、放射線被ばくのリスクが高すぎる。
ということで、受診者に負担の少ない検査が望まれますよね。