半年ぶりにCEAが基準値以下に
10月17日(火)
9月20日に放射線治療が終わって以来の病院。この日は血液検査と診察。採血から検査結果が出るまで1時間以上かかるので、その間、院内の図書室で時間をつぶす。
予約時間になって名前を呼ばれ、緊張しながら診察室に入ると、モニターを見ていた担当医はこちらを向いて笑顔を浮かべた。大丈夫だったんだ! 一気に緊張感がほどける。
–(腫瘍マーカーのCEAは)下がりましたか。
「下がりました」
「下がった」だけで話が通じるのは、私の肺がん転移はCEAの上昇で明らかになったため。私にとってCEAは重要な指標だ(個人差があるので、全くCEAが変動しない人もいる)。ちなみにほかの腫瘍マーカー(SLX、KL-6など)はずっと基準値内で問題ないようだ。
医師はこれまでの数値を記したプリントを見せてくれながら、
「これ(CEA)が上がっていたらと思うと心配だった。一番低かったのが2.7(2016年10月)だったから、今後3ぐらいを維持できれば」
とにこにこしながら話すので、こちらも嬉しくなってくる。
私からは、「たまに咳が出ること、背中に赤みが残っていること、2〜3時間出かけると疲れて寝てしまうこと」など治療後の様子を話すと、「外出は様子をみて、無理をしないで」。背中の赤味も見てもらったが、「洗い方に気を付けて。次第に良くなる」。
どちらも当たり障りのない言葉しかもらえなかったが、医師に話を聞いてもらうこと、患部をチェックしてもらうことで、不安が薄らいでいく。
2年前に放射線治療(定位放射線)を受けた後も、具合の悪さは徐々に解消していったので、今回も同じような経過を辿るのだろうという予想(を込めた希望)があるからかもしれない。
CEAの推移(基準値は5.0以下)
<2016年>
10月18日 2.7
<2017年>
1月24日 4.2
4月25日 5.6
6月27日 7.5
8月 1日 8.1
9月 4日 10.6
10月17日 3.8
2度目の放射線治療は8月3日〜9月20日の33回。
9月にCEAが10.6まで上がった翌日、担当医からこう言われた。
「治療を始めたばかりなら上がることもあるが、今は後半なので普通は下がる。何かの刺激で上がったのかも。ただ、(下がる)反応が遅いこともある。次の検査(10月)で低くなっていることを期待しましょう」
期待通り、下がった。胸をなで下ろした。次の検査は11月21日。
→続きです。