CEAは過去最低
11月21日(火)
最後の放射線治療(9月20)から2カ月、2回目の経過観察。
採血の後、午後2時半頃にCTが終わって地下の放射線科へ向かうと、10分ほどして呼ばれた。
診察室に入ると、医師はパソコンのモニターを見ながら、にこやかな表情。結果は悪くなかったのだと分かる。椅子に座ると、果たして、
「下がっていました。CEAは2.5。これまでで一番低いんじゃないかな」
前回の検査データを引っ張り出して数字を確かめると、これまでの最低値は昨年(2016年)10月の2.7。それよりわずかに下がった。緊張がほどけて笑いたくなってくる。まずは一安心。
次は胸部CTの画像。以前と比べると新たな腫瘍らしきものは見つからない。画像の上から下までスクロールして見てもらったが、
「大丈夫。言うことありません」
たとえ「今のところは」という但し書き付きにしても、「言うことなし」の言葉は素直にうれしい。まずは生き延びた。
医師も思ったように放射線治療の効果が出て、ほっとしているのが伝わってくる。
軽い肺炎だが気にしなくていい
ただ、放射線を当てた辺りの画像は鮮明でなく、ボーッとしていて軽い肺炎が起きているとのこと。しかし、この程度なら気にしなくていいそうだ。
10月の頭くらいからよく咳が出て、腹筋や横隔膜が痛くなる、骨転移しているじゃないかと心配だったと話すと、心配いらないとのこと。
そうか、やはり心配しすぎか。でも痛みが出るとやっぱり不安になってしまう(あるいはこの不安感が咳や痛みを引き寄せているのだろうか)。
次の検査は、「少し間を開けましょうか。2カ月後で来年1月。放射線肺炎の経過を見るため、CTをやりましょうかね」とのこと。
がんサバイバーの不安
2カ月で間を開けたことになるのか。1回目の治療のときと同じだけど、こんなものなのか。もっと先でもよかったけど、その間に何か起きたら(新たな腫瘍が急に大きくなったらとか)という不安もある。
きっと(肺がん再発のピークである)2年を過ぎないうちは、この不安をずっと抱え続けていくのだろう。いや、2年じゃなくて、おそらくはこの先ずっと(がんサバイバーであり続ける限り。つまり死ぬまで)。
それにしても、最近は咳や痛みなど細かい症状に振り回されて「肺炎か。再発したのか」と怯え続け、経過観察では異常が見つからず、医師の言葉にほっとする。何だかこの繰り返しばかり。
治療後それほど時間のたっていない今は、この一喜一憂の振り幅が大きいけど、咳や痛みが減り、照射跡の皮膚が以前のように戻り、経過観察の回数を重ねるうちに、多分この振り幅は小さくなっていくと思う。早くそうなることを願いたい。
→続きです。