「カラヴァッジョ展」、行ってきた

名古屋市美術館で開催中の「カラヴァッジョ展」へ行ってきました。会期が12月15日までなので、駆け込みです。

カラヴァッジョは16世紀末のイタリアの画家で、光と闇を効果的に使って人物を生々しく描き、後のレンブラントにも影響を与えたという。ちょうど関ヶ原の合戦の頃で、日本が動乱の時代、イタリアではこんなリアルな絵画が描かれていたのですね。

生首がごろごろ

展覧会ではカラヴァッジョと同時代の画家の作品も多く展示されているが、神話や宗教に材を取った作品が大半を占める。そのせいかどうか、生首率が高い(今まさに切断中というのも含めて)。

今回の展覧会の目玉「ゴリアテの首を持つダヴィデ」(チラシの絵です)もそうだけど(別の画家も同じ主題で描いている)、ユディト(敵の将軍の首を切り落とした美女)が2点、血が噴き出したメドゥーサの首なんていうのもあった。

今の感覚でいうとグロテスクなんだけど、当時は多分、処刑が娯楽として市中で公開されていた時代、生首なんて見慣れていたのかも。

印象的だったのは、カラヴァッジョの「法悦のマグダラのマリア」。

宗教的な意味の法悦というよりは性的なエクスタシーの表情で、クリムトの「ユディトⅠ」に300年先駆けて、こんな表情を描いた画家がいたとは驚きでした。

※クリムトの「ユディト」について少し書いています。→「「あいちトリエンナーレ」、駆け込みで行ってきた

黒川紀章設計の名古屋市美術館。どこから撮ってもうまく撮れない、とらえどころのない形をしています

解説ばっかり

先日何かで、「美術館に来る人は、作品ではなく解説ばっかり読んでいる」とあるのを読んで大きく頷いたものですが、「カラヴァッジョ展」もその例にもれないどころか、輪をかけてひどかった。

一般的な作品解説に加えて、同時代の画家たちの一人一人のプロフィール、画家がその作品をどういう意図で描いたかを画家自身に語らせるという趣向のパネルなど、解説だらけ。

解説の前でじっと足を止めて動かない鑑賞者のために、会場はあちこちで渋滞が起きていた(そのために逆に作品の前は人が少ないという皮肉。主催者は何を見てもらいたいのでしょう)。

最近増えているタレントによる音声ガイドもそうだけど、美術館もエンタメ化しないと客を呼び込めない時代になったということなのかもしれません。

白川公園で美術館の隣に建つ名古屋市科学館のプラネタリウム。世界一の大きさだとか

おまけ。美術館へは地下鉄矢場町駅から歩いて行った。その途中にある若宮八幡社。100m道路(若宮大通)に面しているとは思えない静けさです

2019年12月11日(水曜)

〇体重 50.5 〇BMI 19.7 〇体脂肪率 28.4

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

ラーメン(メンマ、ネギ、かまぼこ、ゆで卵)、コールスロー(キャベツ、人参、コーン)、キムチ納豆(ネギ)、ブロッコリー(マヨネーズ)

■お八つ

ココア。抹茶、クッキー

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(サツマイモ、キャベツ、シメジ、油揚げ)、サンマ(大根おろし)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、丸天、昆布)、ブドウ

2019年12月12日(木曜)

〇体重 51.1 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 27.4

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

そば(乾麺80グラム。干しシイタケ、ワカメ、ネギ、かまぼこ、天かす)、シメジとチリメンのアヒージョ(ニンニクオイル)、キムチ納豆(ネギ)、みかん

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(タマネギ、サツマイモ、オクラ、油揚げ)、魚ハンバーグ(ピーマン、ニンニクの茎)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、丸天、昆布。ゆで卵)

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コメント

  1. tonton より:

    東京でカラヴァッジョ展見たのは2016年3月ですから、その時とは別の展覧会でしょうね。作品は世界中に散らばってるみたいだから、けっこう頻繁に日本に集められてるんですね。マグダラのマリアも「え?また日本。3年前行ったばかりだけど」って思ってたりして(笑)

    >生首がごろごろ

    そうそう、私が見た展覧会では部屋ごとにテーマがあって、その部屋は「斬首」と書いてあるんでびっくりしました(笑)

    解説は勉強熱心な鑑賞者が増えたのでしょうか?西洋画、特に中世だと背景が分からないと日本人にはチンプンカンプンですから、私もつい読みますね。でも本来は絵そのものから何かを感じ取れれば、それでいいのかもしれません。
    しかし最近の美術館はともかく混んでて疲れてしまいます。

    • クロエサト より:

      今回の「カラヴァッジョ展」が東京に行かないのは、3年前にやっていたからなんですね。
      「マグダラのマリア」は個人像とのことなので、収蔵する美術館で展示しなくていい分、ひんぱんに貸しだしているのかもしれません。

      >その部屋は「斬首」と書いてある

      何てストレートな(笑)。やっぱり当時はそれだけたくさん描かれていたってことなんですね。

      >解説は勉強熱心な鑑賞者が増えたのでしょうか?

      日本人は何か書いてあると読まずにはいられない&行列好きな人種なんですよ、きっと。

      >しかし最近の美術館はともかく混んでて疲れてしまいます。

      平日の昼間でも混んでいるのは、足腰の丈夫な年金生活者が増えたからかもしれません(私も仲間入りしたい)。