死ぬときも一緒って?

映画「きみに読む物語」

ずっと見たいと思っていた映画「きみに読む物語」(2004年)。レンタルDVDのリストに入れていたけど、お正月の深夜にテレビでやっていたので録画して見ました。

身分違いの男女が周囲の反対を乗り越えて結ばれ、死ぬまで添い遂げる物語。と書くと身もふたもないのだけど、晩年、妻はアルツハイマー病に侵され、夫や子どもの記憶も失ってしまう。夫はそんな妻を変わらず献身的に愛し続け、最後は療養施設のベッドで手をつないだまま一緒に息を引き取る。

こんなにタイミング良く一緒に死ねるものだろうか。愛のなせるわざか。

確かジェフリー・アーチャーの短編小説でも同じような話(相思相愛だった学者夫婦が時をおかずに亡くなる)があったと思ったが、読み直してみたら、心臓発作で死んだ妻のあとを追って夫がピストル自殺する話でした(「十二本の毒矢」(新潮文庫)の中の「ある愛の歴史」)。

手をつないで、共にあの世へ

いずれにしても物語の世界だわと思っていたら、ネットでこんな記事を見つけた。→「64年間連れ添った夫婦、最期は手を繋いで仲良く永眠」(クーリエ・ジャポン 1月16日)

互いを思う気持ちが深いと、こういうこともあるんですね。そして独り身の自分には永遠に関わりのないことを思い知らされる話でもありました(これから64年は連れ添えない)。

映画「きみに読む物語」の主演はライアン・ゴズリング。これ以降、次々と話題作に出ていて、最近も「ラ・ラ・ランド」「ブレードランナー2049」「ファースト・マン」などのヒット作に主演。まだ39歳なのにベテランの域に達しています。

ヒロインのレイチェル・マクアダムスが透明感があって良かった。最近では、アカデミー作品賞を受賞した「スポットライト 世紀のスクープ」(2015年)(傑作!)で、いい演技を見せてくれています。

夫婦の理想

ところで、先日、ジェフリー・アーチャーの「獄中記」の地獄篇と煉獄篇(アーティストハウスパブリッシャーズ)を読んだのだけど、アーチャーが妻のメアリーと深い信頼と愛情で結ばれている様がよく伝わってきた。こんな夫婦仲であれば、「別々に死ぬのは寂しい。一緒に死にたい」と思うのかもしれません。

アーチャーの小説にはこういう理想的な夫婦がよく出てきて、先ほどの短編「ある愛の歴史」もそうだけど、昨年読んだ長編「クリフトン年代記」の主人公夫婦もまさにこのタイプだった。ラストで、死んだ妻エマを追いかけるように夫ハリーも病死する(ほとんど後追い自殺)。

でも、これが夫婦逆だったらどうでしょう。夫が先に死んだら、妻は嘆いて後を追うだろうか……。

自分(夫)は妻が死んだら後を追うから、自分が死んだら妻にもそうしてもらいたいというアーチャーの男のロマン(願望?)を感じてしまったのでありました(ええ、私には夫婦の機微は分からない。ひねくれた見方なのは百も承知ですとも)。

もう一つ。「獄中記」のオリジナルは地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部作(ダンテの「神曲」になぞらえている)だけど、日本では最後の天国篇が今も未訳のまま。早く続きが読みたいものです。

※以前「クリフトン年代記」について書いています。→「「クリフトン年代記」─2人のヒロイン

2020年1月15日(水曜)

〇体重 51.1 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 27.4

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

ラーメン(ネギ、メンマ、かまぼこ)、キムチ納豆(ネギ)、千切りサラダ(大根、人参、ブロッコリー、ちりめん。岩塩、黒胡椒、ゴマ油、バルサミコ酢)

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

マグロの漬け丼(酢飯100グラム。マグロ、貝割れ菜)、味噌汁(ワカメ、マイタケ、豆腐、ネギ)、山芋短冊(卵)、サラダ(カリフラワー、金時豆、柿、オリーブ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)

大きなカリフラワーが丸ごと1個198円で並んでいたので、迷うことなく購入(普通なら倍はする)。いつもは小さい株の半分とか1/4個しか買えないのに、値段をつけ間違えたのかと思うほど。切っただけで火を通さず、生でいただきます。

2020年1月16日(木曜)

〇体重 51.5 〇BMI 19.5 〇体脂肪率 28.2

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

スパゲティ・アラビアータ(乾麺70グラム。ニンニクオイル)、サラダ(カリフラワー、金時豆、ブロッコリー、パプリカ、オリーブ、ポテトサラダ(ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、キュウリ、ゆで卵)。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル、バルサミコビネガー)

カリフラワー、たくさんあるので連日食べます。

■お八つ

コーヒー、飴。抹茶、一口チョコレート

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、ニラと卵の吸い物、魚ハンバーグ(ピーマン、エリンギ)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、丸天、昆布)、ポテトサラダ(ブロッコリー)、梅干し、海苔

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コメント

  1. tonton より:

    「きみに読む物語」、ライアン・ゴズリングの出世作ですね。ライアン・ゴズリングは好きなんですが、どうもラブストーリーとアクション映画は眠気に襲われてしまうのでまだ見てないんです。

    >そして独り身の自分には永遠に関わりのないことを思い知らされる話でもありました

    いえいえ、独り身じゃなくても関わりない気がします(笑)というか、極めて稀な話だからこそ、映画とか小説になるわけで……
    だいたい現実には、男性は残されるとガックリきて早く亡くなり、女性はその後元気に年を重ねるケースが多いようですね。そっちの方がよ〜く分かる気がします。

    • クロエサト より:

      私はどうもライアン・ゴズリングって顔が好みじゃないのですが(両目が近いのと八の字眉が気になる)、20代のゴズリングの顔もやっぱり苦手でした。「ラ・ラ・ランド」は大好きなんですけどね。
      でも、さらに年を取ったら渋くなって好きになるかも。10年後に期待します!

      >いえいえ、独り身じゃなくても関わりない気がします(笑)

      いえいえ、そうおっしゃることができるのも結婚していらっしゃるから。私はそのスタートラインにさえ立てていないということであります(笑)。

      それにしてもtontonさん、なぜにアクション映画で眠気に襲われる? 私はアクションシーンはテンションが上がります。ただ、暴力&流血シーンは怖いので、いつも早回しで見ていますが。