「代替医療解剖」とプラセボ

「代替医療解剖」(サイモン・シン、エツァート・エルンスト著、青木薫訳。新潮文庫)を読みました。

イギリスのサイエンス・ジャーナリストとドイツの代替医療専門の大学教授による共著で、文庫は2013年発行。

昔から病に効果があると世界各国で伝えられてきた代替医療を、複数の臨床試験(二重盲検法)の結果から、実はプラセボ(偽薬)程度の効果しかないことを暴いていく。

俎上に載せられたのは、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法。この4つはそれぞれ数十ページを費やしているが、ほかに32の代替療法(サプリメント、風水、デトックス、結腸洗浄、瞑想(メディケーション)、日本の指圧など)も見開きで取り上げられている。

鍼に効果がないというのは驚いた。私は長年の肩こり持ちで、仕事が多忙だった20年以上前、痛みに耐えられず鍼灸院に通ったことがある。施術を受けた直後は症状が軽快したが、すぐに肩こりはぶり返した。

あまりのつらさに、「どうしたら根本的に治るのか」と鍼灸医に尋ねたところ、「仕事をやめたら治る」。確かにそうでしょうけど……。以来、鍼灸院からは足が遠のいたことを思い出しました。

ホメオパシー

ホメオパシーは名前しか聞いたことがなかったが、世界各地で200年以上も使われているそうだ。病気のもとになるモノや薬をごくごく薄く希釈して服用するそうなので、ワクチンみたいなものでしょうか。

日本では2010年に日本学術会議がその効果を全面否定して表舞台には出てこなくなったようだが、著者(サイモン・シン)の母国イギリスでは、保険適用になるほど信奉されていた。しかし、やはりプラセボ以上の効果がないと、2017年(わずか3年前!)に保険適用が打ち切られたという。

イギリスのチャールズ皇太子は、以前、このホメオパシーやゲルソン療法を推奨するような発言をしていたそうで、王室メンバーからのお墨付きがあれば、そりゃあ国民は信じてしまうことでしょう(罪作りなような気も)。

チャールズ皇太子

そういえば、2月6日放送のNHK総合「世界はほしいモノにあふれてる」で、倒産寸前に追い込まれたイギリスの陶磁器会社バーレイが、チャールズ皇太子の支援で倒産をまぬがれたというエピソードが紹介されていた。

日本の皇族が効果の怪しい代替医療を勧めたり、民間会社を救済したりなんて考えられない。日本の皇室との違いに驚いた。ハリー王子とメーガン妃を持ち出すまでもなく、イギリスの王室って開けています。

「代替医療解剖」に戻ると、この本、「チャールズ皇太子に捧ぐ」と献辞されている。他国の一庶民としては、こんなふうに次期国王をあてこすっていいものかと、やっぱり驚いてしまったのでした(国民性の違いでしょうか)。

ドキュメンタリー「プラシーボ」

読んでいて、「あれ」と思ったのは、3年前にNHK BSで見た海外ドキュメンタリー「プラシーボ ニセ薬のホントの話」と重なるエピソードが幾つも出てきたこと。小さい錠剤より大きい錠剤のほうがプラセボ効果が高いとか、患者は偽薬と分かっていても症状が緩和するとか。

番組はイギリスのBBC制作(2014年)。サイモン・シンはBBCにいたそうなので、番組制作にも関わっていたのかもしれません。

※番組を以前紹介しています。→「プラシーボ

2020年2月13日(木曜)

〇体重 51.6 〇BMI 19.5 〇体脂肪率 28.4

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

チャンポン(ショウガ、タマネギ、ニンジン、ニンニクの茎、シメジ、マイタケ、チクワ、厚揚げ、イカ)、ブロッコリーとトマト(甘酢)

■お八つ

コーヒー、飴。抹茶、クッキー

■夕飯

お好み焼き(小麦粉、山芋、卵、削り節、ニラ、マイタケ、アサリ、天かす。醤油。ソースとマヨネーズ)、スープ(モヤシ、サヤエンドウ)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、ちくわ、昆布)

2020年2月14日(金曜)

〇体重 51.9 〇BMI 19.7 〇体脂肪率 28.3

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

みそラーメン(モヤシ、ネギ、かまぼこ)、千切りサラダ(大根、人参、ブロッコリー、チリメン。岩塩、黒胡椒、ゴマ油)、キムチ納豆(ネギ)

千切りサラダ。ちりめんもまとめ買いしています

■お八つ

コーヒー、飴。抹茶、クッキー

■夕飯

雑穀入りご飯、味噌汁(カボチャ、シメジ、ネギ)、エビフライとクリームコロッケ(キャベツ)、根菜の煮物(ゆで卵)、梅干し、海苔

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