昨夜、ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ)が最終回(11話)を迎えました。
2週前(9話)に薬剤師の瀬野(田中圭)が非小細胞肺がんステージ4と診断されたため、今後はてっきり肺がんの闘病が描かれると思っていたら、違っていた。
薬剤師が治験を受けることに
瀬野は重複がん(肺がん、食道がん、副腎がん)で、入院後、肺がんと食道がんは抗がん剤のS-1で治療。一方、副腎がんは100万人に2人しか罹患しないという希少がんで、標準治療がなく、効果が望める薬はミトタンだけ。
瀬野はミトタンをワンクール(7週間)受けるが、効果が見られない上、吐き気、頭痛、めまいなどの副作用が強く、鎮痛剤が欠かせなくなる。
担当医の消化器内科医は緩和ケアへの移行を勧めるが、瀬野の担当薬剤師で主人公の葵(石原さとみ)は受け入れられず、いけずな上司がちらつかせた治験の話に飛びつく(緩和ケアは負けみたいな描き方、どうにかならないか)。
治験の話とは、外国で副腎がんに効果のあった薬(FP258)の臨床試験が日本でも行われるので、その第1相試験に申し込まないかというもの。
治験の手続きの大変さ
治験にエントリーするのってすごく大変なんだと知りました。治験には、治験責任医師の受諾、治験審査委員会で承認、患者の同意の取得の3つが必要なんだけど、ハードルが高いのは2つ目。
まず、治験を行うに足る設備や人員がそろっている施設だという申請を出し、パスしたら治験審査委員会が開かれる。委員会には専門家以外に一般市民(主婦とか公務員)も参加しているというのも驚いた。
第1相試験は国立病院や大学病院などで行われるのが通例だそうで、ドラマのように(一民間)病院スタッフの熱意だけで通るものかどうかは分かりませんが、とにかく通る。
抗がん剤のつらさ
しかし、せっかく条件は整ったのに、当の瀬野が治験を受けたくないと言い出す。ここは抗がん剤の副作用に苦しんだ経験のある人は共感したのではないか。
これまで多くの患者の抗がん剤に関わってきたが、自分が使ってみると生やさしいものじゃない。先の見えない治療はつらい。改善の兆候も、希望も、治る可能性もないのに、いつまでもこの苦しさに耐えればいいのか。治験薬はもっと苦しいのではないか、怖いと、葵に涙さえ見せる。
まあ最終的には、不安な心中をすっかり吐露したせいか、葵の励ましに背中を押されたせいか、瀬野は治験を受けるのですが。
というのが先週(10話)の内容。
親子で治験
昨日の最終回(11話)は、それから2年後の話。
瀬野はずっと出てこず、治験が奏功せず死んだのかと視聴者をやきもきさせておいて、終わり際にさっそうと登場。治験は効果があり、退院後はリハビリを続け、仕事にも間もなく復職できるほど回復したという設定(仕事は最初からフルタイムでは無理だけど)。
まあ治験で死ぬことはないと思っていましたが。というのも、瀬野の母親が10年前にがんの治験で亡くなっているため、ドラマ上、親子そろって殺すことはないだろうと。じゃないと、現在(そしてこれから)治験を受ける人たちにどんなイメージを与えることになるか、想像がつきます。
最後に、肺がんサバイバーとして気になったのは、瀬野のステージ4の肺がん(食道がんも)。S-1で効果が出て、めでたし、めでたしということなんでしょうか。
※ドラマについて以前書いています。→「ドラマ「アンサング・シンデレラ」〜胃がん末期患者と家族」「ドラマ「アンサング・シンデレラ」〜薬剤師が肺がん4期に」
2020年9月25日(金曜)
〇体重 50.9 〇BMI 19.3 〇体脂肪率 27.1
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
きしめん(干しシイタケ、ワカメ、ネギ、カニかまぼこ)、アヒージョ(シイタケ、エリンギ、ちりめん。ガーリックオイル)、キムチ納豆(ネギ)、梨
雨で外が暗いため明かりを付けたら、夜のような色合いの写真になってしまった
■お八つ
コーヒー、飴。抹茶、一口チョコ
■夕飯
きのこの炊き込みご飯、ニラと卵の吸い物、サラダ(ブロッコリー、パプリカ、クルミ。甘酢)、冷や奴(削り節、オクラ)、ゴボウと人参のきんぴら
酸味の効いたものが食べたくて、サラダは甘酢で