昨日のヨミドクターに出ていた記事です。→「がん患者の心を支える精神腫瘍学 「予期せぬ(していない)知らせ」を患者に伝える際のコミュニケーションを学ぶ」(6月18日)
インタビューを受けているのは、内富庸介医師(国立がん研究センター中央病院支持療法開発センター長)。どこかで聞いた名前だと思ったら、「がんと心」(文春文庫)で、エッセイストの岸本葉子と対談していた精神腫瘍医(サイコオンコロジスト)でした。
※4年前、本の紹介をしています。→「支える人-2」
がん告知、するほうもされるほうも慣れていなかった
現在、日本では患者にがんを告知するのは当たり前になっているけれど、30年ほど前まではまれなことだった。
近藤誠医師は1983年から、里見清一医師は1990年から告知を始めたとそれぞれ著書に書いているが、当時としてはレアなケースだったと思う。そして、がんかもしれないのに医師も家族もほんとのことを教えてくれないと疑心暗鬼になっていた患者は、がんの告知をされたことで、逆に治療に協力的になったという。
※関連記事です。→「がんのカミングアウト」
でも、これって医師と患者の間に信頼関係があったからこそで、当たり前のことではない。と思ったのは、記事に、がん研究センター東病院では1992年から告知を始めたが、「それに伴って、様々な問題も起こっていました。」とあるため。
コミュニケーション力を高める研修会
医師の告知の仕方次第で、患者は希望を抱いたり、怒ったり、絶望したりする。
そこで、2007年から患者とのコミュニケーション・スキルを上げてもらうため、ロールプレイを用いた研修会が始まり、これまで14万人の医師が受講したそうだ。
私は6年前にがんの告知を受けたが、そのときの担当医(呼吸器内科医のマスク先生)はこの研修を受けていないと思う。
治療の方法を紙に書きながら早口で説明されたので、「もっとゆっくり話してもらえないか」と頼んだら、むっとしてその紙を破かれてしまったのだ(マスク先生と私の信頼関係も引き裂かれました)。
医師と患者のこんな断絶を生むことがないよう、多くの医師に研修を受けてもらいたいものです。
診断結果を聞くとき持参したい冊子
そして、記事で紹介されていた冊子ですが、実際に診察を受けるときに持っていきたかった。
→国立がん研究センターがん情報サービスの冊子「重要な面談にのぞまれる患者さんとご家族へ」
がんと診断されたばかりの頃は、医師に何を聞けばいいのか分からない。聞いたつもりでも、あれも聞いておけば良かったということが後から出てくる。
私はいつも受診の前に医師に聞きたいことをメモしていくのだけど、この冊子、最初から知っていればずいぶん役に立ったはずだと思います。
身近にいた精神腫瘍医
私は2度目の放射線治療を受けていた頃に「がんと心」を読み、精神腫瘍医の存在を知った。肺がんの転移は初発のときよりもショックで、気分も沈みがちだったが、本を読むと再発・転移の患者の心理はそういうものとあり、気分をフラットにすることができた。
実際に精神腫瘍医に相談できたら、なお良かったろうと思っていたが、日本サイコオンコロジー学会の「登録精神腫瘍医制度 登録医リスト」を見て驚いた。私の通院している病院にも精神腫瘍医がおりました。今は大丈夫だけれども、もしものときに精神腫瘍医へつながるルートがあると思うと安心です。
それにしても、がんにまつわる専門職っていろいろあります。
昨年放送されたテレビドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」は腫瘍内科医が主人公でしたが、精神腫瘍医の医師が主人公のドラマができれば、精神腫瘍学の存在はさらに知られるようになると思うのですが、どうでしょう。
※ドラマの紹介をしています。→「ドラマ「アライブ」と、3つの「あ」」
2021年6月19日(土曜)
〇体重 51.6 〇BMI 19.5 〇体脂肪率 25.6
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
うどん(乾麺80グラム。干しシイタケ、ワカメ、ネギ、かまぼこ)、野菜のグリル(カボチャ、ニンジン、ブロッコリー、ベビーコーン、エリンギ、厚揚げ)、タカミメロン
ベビーコーンはひげを食べたかったため、少しだけ皮を残して焼きました
■お八つ
コーヒー、飴
■夕飯
雑穀入りご飯100グラム、ニラ玉の吸い物、アジの干物、糸コンニャクのきんぴら(ごま)、キュウリとワカメの酢の物、梅干し、海苔、タカミメロン
何だかまた腹痛が。なので、お腹に良さそうな梅干しとニラをいただきました