化学療法と放射線療法で治療
肺がんは「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」の2つに大きく分けられます。増殖が早くて転移、再発しやすく、生存率も低いとされるのが小細胞肺がんです。
この小細胞肺がんのステージ4と診断された俳優の御木裕が、治療の経緯などを語っている記事がアップされました。→「肺がんで余命宣告され…俳優・御木裕さんが克服までを語る「目が覚めたら医者が3人深刻な顔を」」(日刊ゲンダイヘルスケア+ 8月23日)
経過としては、2017年11月にひどい腹痛のため救急搬送された病院で検査を受けたところ、小細胞肺がんステージ4と診断。医師から、余命1カ月、手術はできない、治療は化学療法のみだが根治はしないと告げられたそうだ。
その後、腹部に転移が見つかり、化学療法と放射線療法を開始。入院5カ月間で5クールの抗がん剤(シスプラチンなど3種類)治療を行った後、退院。現在に至るようです(ただ、体重は戻っていない)。
50代男性(治療時は50代)の小細胞肺がんステージ4の5年・10年生存率は5%以下といわれます(下は3年前に書いた記事。数字も当時のものです)。
御木は治療後まだ3年ちょっとだと思うので、このまま転移や再発がなく5年10年の壁を超せれば、ラッキーなケースといえるかも。
元気になったのはサプリのおかげ?
気になるのは、記事に、あるサプリメントを飲んでいたおかげもあって治療が奏功した、元気になった。今後はそのサプリを広めたいとある。これ、どうなんでしょう。
民間療法(代替療法)などで末期がんの腫瘍が消えたと思っているような人が、ついやりがちだと思うけど、患者は自分の受けた治療がベストだと信じたいため、人にも勧めずにいられない。
はたから見ていると鰯の頭も信心からではないかと、うさんくさく感じるけれど、わらにもすがる思いの患者にとっては、奇跡の特効薬に映るのではないか。
『「がん治療」のウソ』(宝島新書)で小野寺時夫医師が、こんなことを言っていた。
「がんの経過は百人百様なのでごくたまに例外があります。(中略)転移があっても長生きするなんて本当にレア。(中略)なのにマスコミも学会も本人も、例外的なケースを非常に強調して、誰にでもおこりうるかのように話す(後略)」
自分にはそのサプリが効いたような気がする、だけでいいんじゃないでしょうか。
2021年8月22日(日曜)
〇体重 51.0 〇BMI 19.3 〇体脂肪率 27.5
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
ざるうどん(乾麺80グラム。アスパラガス、カニかまぼこ。ネギ、おろし生姜)、焼きもの(厚揚げ、タマネギ、ニンジン、ピーマン、ズッキーニ、エリンギ。甘味噌、ゴマ)、キクウリ
タマネギが甘くて
■お八つ
コーヒー、飴。グレープフルーツジュース。クラッカー
■夕飯
雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(ワカメ、シメジ、ニンジン、カボチャ、卵)、揚げもの(クリームコロッケ、イカリングフライ、ナスの素揚げ、フリルレタス)、大根とコンニャクの煮物、枝豆
最高気温は32.6度。再び揚げものがつらくなってきました
2021年8月23日(月曜)
〇体重 50.8 〇BMI 19.2 〇体脂肪率 28.0
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
カップそば(ネギ)、サラダ(キュウリ、うずら豆、パプリカ、オリーブ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)、トウモロコシ、キクウリ
ローリングストック用のカップ麺、賞味期限間近のものがまだまだあります
■お八つ
コーヒー、飴。クラッカー
■夕飯
カレー炒飯(ご飯100グラム。タマネギ、ニンジン、ピーマン、シメジ、エビ)、スープ(カボチャ、ズッキーニ、エリンギ、ネギ、卵。コンソメ1個)、冷や奴(かつお節削り、ネギ、おろし生姜)
カレー炒飯は、炒めた野菜とご飯に、包丁で刻んだカレールー1/2個を混ぜました。ちょうどいいあんばい
コメント
御木裕さん、ヤクザ映画にたくさん出ている俳優みたいですね。PL教団創始者の孫というのがびっくりです。
>あるサプリメントを飲んでいたおかげもあって〜〜これ、どうなんでしょう。
これねえ、私も自分の闘病記に検査の時より手術後のガンが少し縮んでいたのを、飲んでた医薬品と絡めて書いたんです。自分では単に記録のつもりでも、読んだ人はガンに効くと思うかもしれない、と「ガンに効く根拠はない」と注意書きを加えたのですが、御木裕さんの場合は本人がこれが効いたと思ってるので、人に勧めたくなるという心理も理解できます。
しかし人によっては効果はあるでしょうけど、お金をドブに捨てるだけでなく、害になる人もいると思う。こういうのってすごく難しいですよね。本人は善意100%なだけに。
もし勧めるとしても、短期間やって効果がないと思ったらすぐ止めるように、と勧め方にも注意して欲しいですね。
tontonさん、こんばんは。
「これが効いた」「これで治った」という代替療法は、これからもたくさん出てくると思うので、患者はよくよく目を見開いて、その真偽を確かめることが肝要ですね。
村野武範の陽子線治療もそうでしたけど(以前ブログで紹介しました。→「村野武範のがん治療」)、しばらくしたら、西郷輝彦もオーストラリアでの最新治療をアピールするのではと思っていたら、3日前の24時間テレビに出ていたそうです(番組は見ていません)。
治療費は分かりませんが、もし目玉の飛び出るような金額だったら、安易に勧めるのは罪作りというもの。
自分には効いたとアピールしたい気持ちは分かる。でも全ての人に効くわけじゃないことも、ちゃんと言ってほしいと思います。