「善医の罪」〜尊厳死と安楽死
医師で作家の久坂部羊の小説を図書館で2冊借りてきました。「善医の罪」(講談社 2020年)と「R.I.P. 安らかに眠れ」(文藝春秋 2021年)。どちらも実際に起きた事件を下敷きにしています。
「善医の罪」は、くも膜下出血で倒れて人工呼吸器を付けられた患者が脳死状態となるが、もともと患者を診ていた女性医師が、無益な延命はしてほしくないという患者の意思をくんで人工呼吸器を外す。
しかし了解を取ったはずの家族から訴えられてしまう。女性医師が行ったのは、患者の延命治療を中止して消極的に死なせる尊厳死ではなく、筋弛緩剤などを投与して積極的に死なせる安楽死ではないかと。
最高裁まで争われた川崎協同病院事件をモデルにしたフィクションです。
医師と患者には情報量の格差があるため、インフォームドコンセントがどれだけ難しいかを痛感。それから終末期の延命治療のリミット、尊厳死について、自分ならどうしてほしいのか、事前にちゃんと表明しておかないと多くの人に迷惑をかけてしまうと思わされた。いざとなれば、大多数の人は保身に走って助けてくれないことも肝に銘じておかないと。
「R.I.P. 安らかに眠れ」〜嘱託殺人
「R.I.P. 安らかに眠れ」は、3人きょうだいの末っ子(女)が語り手。すぐ上の兄(次兄)が3人の自殺志願者を次々に殺して逮捕される。引きこもりだが優しく正義感の強かった次兄は、実はサイコパスだった。次兄を診ていた精神科医(女)は、次兄は善良なサイコパス、上昇志向の強い長兄は邪悪な健常者ではないかと言うが……。
安楽死を望みながらもかなえられない人の手助けをすることは善か悪か。
神経難病の女性はスイスまで出かけて本望を遂げたが、彼女のように実行できる人はまれでしょう。他人に依頼したら、京都で起きた医師によるALS患者嘱託殺人事件のようにならないとも限らない……。
※以前書いています。→「Nスペ「彼女は安楽死を選んだ」」「安楽死を願ったALS患者」
医療機関が舞台ではない久坂部羊作品って初めて読んだような気がします。とはいえ登場人物は病人だらけですが。特に3人きょうだいの家族、悲惨です。母は自殺、父はがんで死去、長兄は精神を病んで入院、次兄は死刑、妹は行方不明。
RIPは英語圏の墓石によく刻まれる言葉(rest in peace〜安らかに眠れ)だそうですが、この家族にこそ掛けてあげたい気がします。
2023年3月10日(金曜)
〇体重 49.9 〇BMI 18.9 〇体脂肪率 27.8
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
雑穀入りご飯100グラム、カレー鍋(タマネギ、ニンジン、サツマイモ、シメジ、エノキダケ、小松菜、チクワ、イカ、豆腐半丁)、甘夏
今日も4月下旬の暑さで、最高気温22.6度。カレーで汗だくになってしまった
■お八つ
コーヒー、あんこ
■夕飯
ご飯(ゆかり)、ニラと卵の吸い物、天ぷら(ナス、シイタケ、サツマイモ、ピーマン)、かき揚げ(タマネギ、ニンジン、ちりめん)、甘夏
天ぷら、写真を見ているだけで、また揚げたくなります(大好き)
2023年3月11日(土曜)
〇体重 50.4 〇BMI 19.1 〇体脂肪率 28.0
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
スパゲティ・ウニクリームソース(乾麺80グラム。ニンニクオイル)、サラダ(フリルレタス、うずら豆、ちりめん、ズッキーニ、トマト、カマンベールチーズ、クルミ、オリーブ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル、バルサミコビネガー)、甘夏
最近、パスタが80グラムに戻ってしまった(以前は70グラムだったけど、食べ足りなくて)
■お八つ
コーヒー、あんこ
■夕飯
ご飯、味噌汁(ワカメ、シメジ、ナス、油揚げ、卵)、アジのパン粉焼き(スティックセニョール)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、タケノコ、コンニャク、チクワ、昆布)、菜花のおひたし、甘夏
アジのパン粉焼きにもニンニクオイルをかけています