右胸の細胞診は「鑑別困難」のため組織診へ
11月6日
乳腺クリニックへ右胸の細胞診の結果を聞きに行く。判定は「鑑別困難」だった。
医師によると、良性であるか悪性であるかは五分五分。良性か悪性かは組織診じゃないと分からないそうだ。
いい結果にしろ悪い結果にしろ観念して受け止めるつもりでいたので、宙に浮いてしまった覚悟の収まりどころが分からず、どっと疲れた。
11月7日
細胞診の結果を携えて、G病院へ。
豊橋のH病院での放射線治療は19回ではなく23回になるそうだ。16回は乳房全体、残りの7回は腫瘍へピンポイント(局所)で放射線を照射する。11月15日から12月18日までの月〜金曜で、1カ月以上の長丁場となる。でも肺がんの2度目の放射線治療は33回もかかったのだから、それから比べればまだ短い。また、治療後の定期検査はG病院で行うと伝えられる。
担当医に乳腺外科への院内紹介状を書いてもらい、本館の乳腺・内分泌外科外来へ。急な院内紹介だったせいか3時間待たされ、外来の一番最後に診察室に呼ばれた。女性医師は疲れている様子だったが、丁寧に、熱心に話を聞いてくれた。
最初に「乳がんは以前は女性の9人に1人がなるとされたが、今は8人に1人」と言われた。決して珍しい病気ではないから、必要以上に心配することはないと言いたいのだろう。
右胸にエコーをしてもらうと、何かあるが、おそらく非浸潤がんで、ステージ0ではないかとの見立て。だが続いて行った組織診では、腫瘍は1センチ程度でステージは1〜2かもしれないとのこと。リンパ節には何もなかったが、手術をするならセンチネルリンパ節生検を行うそうだ。
こちらから質問と確認。
–トリプルネガティブは他と比べて悪性度が高いと聞くが。
「確かに良くない」
–組織診をしたため、左胸の腫瘍が大きくなったような気がする。
「そう感じる人が多いが、実際にそういうことはない」
根拠は示されなかったが、ちょっと安心する。
–乳腺クリニックで組織診を左右続けて行うと保険が適用されず高額になると言われた。
「(厚労省の)方針でそうなっているが、厳しくチェックされているのは市中のクリニックだけで、大きな病院は見逃されている」(確か「厚労省」だった。検査中に聞いたのでうろ覚え)
医師は外科医のため、治療はやはり手術を強く勧められた。肺がんの時もサードオピニオンまで聞きに行って放射線治療に決めた。手術は怖いと逃げた。
会計は2万6310円。組織診はやはり高い。
乳腺クリニックで左胸の組織診を受けた後は何ともなかったのに、今回の右胸は痛みがひどく出た。さらに数日後、右乳房の下側から脇の下一帯が、内出血で広範囲にわたって赤紫色になり、長く消えなかった。また、組織診の針の後は、左右ともに5月下旬現在でもかすかに残っている。
通院用の定期券を購入
豊橋のH病院への交通費について計算した。
名古屋から豊橋までの公共交通機関はJRか名古屋鉄道になる。一番早く着くのは新幹線だが(19分で行ける)、高すぎるため最初から外して考えた。
名古屋—豊橋間はJRも名鉄も割引切符(片道切符が4枚か2枚セットになっている)が出ているので、比較してみた(2023年11月現在)。
JRは通常片道料金1170円。割引となる「カルテット切符」は4枚3560円で1枚当たり890円。
名鉄は通常片道料金1140円。割引となる「なごや特割2平日」は2枚1780円で、1枚当たり890円。
1カ月以上にわたって通院するとなると、定期券のほうがいいのではないかと思い調べてみた。私は名古屋駅より金山駅のほうが近いので、金山—豊橋間の料金。
1カ月の定期券の料金は、JRは3万3470円、名鉄は2万5750円。
同じ距離でも定期券ってこんなに値段に開きがあるのかと意外に思った。名鉄の場合、1カ月に往復で15日以上通えば定期のほうが安くなる。JRより本数も多いので名鉄を使うことにして、1カ月の定期と、定期の期間に治まらない通院の日は「なごや特割2平日」を使うことにした。
それでも豊橋通い(24日間)にはトータルで3万1090円もかかった。今年(2024年)の確定申告の医療費控除の申請には、交通費もちゃんと計上したが。
(名鉄は2024年3月16日、JRは2024年4月1日に料金改訂があり、現在は記事の金額より高くなっています)