胸の皮膚がゴムのように
12月11日
放射線治療18日目。治療前に豊橋駅近くの羽田八幡宮を訪れる。
この頃から胸が徐々に腫れてきて、変な弾力を持ち始めた。皮膚がゴムのような感触で、異物を貼り付けられたよう。映画の特殊メイクはこんな感じなのだろうか。自分の体ではなくなったようだ。
12月12日
放射線治療19日目。名鉄の定期券が14日で切れるので、残りの治療2日分の切符を事前に購入する。
12月13日
放射線治療20日目。ハイパーサーミア4回目(最終回)。治療前に豊橋駅周辺を観光する。
12月14日
放射線治療21日目。
かゆみがひどい
12月15日
放射線治療22日目。
治療後、放射線治療室へ担当医が来て、照射した部分の皮膚はそれほど色が変わっていないと再び言われる。自分では、皮膚は赤く、乳頭の色もさらに濃くなっている気がしていたが。
帰宅後、急に胸がかゆくなってきた。日焼け後、しばらくして出てくるかゆみのようだ。
12月16日
かゆみがさらにひどくなる。特に右の鎖骨の下と、右の腋。かきむしりたくなるほどで苛々する。さらに左の腋もかゆくなってきた。
オリーブオイルかワセリンを塗ると若干かゆみは収まるので、朝と夜、定期的に塗るようになったが、かゆみがひどいと日中でも塗ることがあった。
ただ、放射線治療に影響するので治療前には塗ってはいけないため、それだけは注意した。
この頃はしょっちゅう、それもベタベタと塗っていたので、インナーや下着代わりのTシャツ、それにパジャマが徐々に油染みてしまった。
16日はバイト、17日は仕事。
12月18日
放射線治療23日目。最終日。
今日で豊橋のH病院での放射線治療は終了。
一番世話になった看護師(豊橋の名所なども教えてくれた)がお休みで、お礼を伝えられなかったのが残念。別の看護師に伝言を頼んだ。
放射線治療とTS-1のせいか、吐き気がする、お腹が下るなどの不調はあったが、豊橋まで1カ月以上通い、観光までして、よく歩いた。在宅ワークもバイトも続けられた。終日部屋にこもってキーボードを叩いているよりも健康的な1カ月だったかもしれない。
ただし、かゆみだけは一向に治まらない。
抗がん剤のTS-1は、退院後も月曜朝〜金曜朝に服用、金曜夜〜日曜夜は休薬というパターンで、2月まで飲み続けることになる。