紙文化の衰退
西安ではいろいろな観光施設に入場しましたが、チケットの半券をもらったのは3カ所のみ。他は半券もリーフレットもありませんでした。記念になるものがなくてさみしいと思うのは、私がアナログ人間だから?
また観光地内に地図の案内板がなく、今自分がどこにいるのか、行きたい所へはどう行けばいいのか迷うことが多かった。いかに日本が親切か(甘やかされているか)、省みることとなりました。
ついでに言えば、公衆トイレには紙がない。たまに置いてある施設もあったけど、ごく少数。私は芯を抜いたトイレットペーパーを持参しましたが正解でした。施設の多くはきれいなのに、トイレ事情は悲しくなるほどお粗末です。基本、女性トイレは金隠しのない和式型で、個室の鍵が壊れていることも多々あった。ウォッシュレットももちろんない。
街中で清掃している人が多く道路はきれいだった一方、くわえタバコで歩く人、道路で痰を吐く人も多く見かけました。
(11月24日の西安市の最低/最高気温 4度/17度)
1300年前の長安
吉備真備の記念碑
朝食後、また一人で外出。目的地は遣唐使の吉備真備の石碑。ここも前日夜、ガイドさんに場所を聞いていたのですが、昨夜歩いた遊歩道の東側にありました。右手が城壁。
周辺は柵で囲われているので石碑の近くへは寄れませんが、今回行きたかった場所の一つだったので、希望がかなってうれしい。
遊歩道では個人やグループでダンスをしている地元の人を多く見かけました。最近、太極拳をする人は少なくなっているとか。
薦福寺(せんぷくじ)
今日の集合は8時40分。バスに乗り込んでツアースタート。
薦福寺は南門の南のほうにあります。中央上にちらりとのぞいているのが、境内に建つ小雁塔。
小雁塔(しょうがんとう)
ガイドさんお勧めの撮影ポイントから撮りました。小雁塔は仏教の経典を治めた塔ですが、老朽化のため中には入れず。3つ目の世界遺産です。
完成は710年。とすると、小雁塔は755年に起きた安史の乱を見ていることになります。安史の乱は、栄華を誇った玄宗皇帝の長安で起きたクーデター。
廃墟となった長安で杜甫は「国破れて山河在り 城春にして草木深し」(春望)と詠じますが、それは今の西安のどの辺りだったか。
西安博物院
小雁塔と同じ敷地内にある博物館。古代の陶磁器、遺物などが展示されています。西安の博物館なら陝西歴史博物館や陝西考古博物館がメインだと思うけど、今回のツアーにはラインナップされておらず残念。
唐の時代の焼き物。唐三彩に藍釉を加えたような色合いです。
この後、陝西省美術博物館という所へ行きましたが、玉(ぎょく)製品の土産物店でした。西安はヒスイやメノウなどの石の産地だとか。
2200年前の咸陽
秦咸陽宮遺跡博物館
お昼の後、バスで1時間移動して咸陽(かんよう)の博物館へ。秦の始皇帝が置いた都、咸陽の宮殿跡から発掘した遺物を展示する他、今も発掘が続いています。一般の観光客は皆無のこぢんまりとした博物館でした。
発掘現場
阿房宮(あぼうきゅう)
こちらも始皇帝が建設した宮殿の跡地で、公園になっています。るるぶのガイドブックでは2000年に民間企業が歴史テーマパークをオープンしたとあるけど、ガイドさんによると10年ぐらい前につぶれたとか。
シルクロード起点群像
西安市に戻って来ました。城壁の西門近くにあるのは、長安の特産品を積み込み、西域に向かおうとするキャラバンの群像のオブジェ。
ガイドさんはここを世界遺産「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の一つとしてカウントしているようです。4つ目の世界遺産か。この後、夕食でツアーは終了。
盛唐時代をショーアップ
大唐不夜城
城壁の南3キロほどの所にある盛唐時代をテーマにした歩行者天国。オプショナルツアーでバスに乗って出かけました。
毎夜、唐の偉人に扮したパフォーマーらが路上でイベントを繰り広げ、観光客でごった返しています。レプリカの史跡や彫像がライトアップされ、唐時代の衣装と髪型のコスプレをした女の子たちが歩いたり、写真を撮られたり。
現在、唐風のコスプレをするのが流行中で、女の子たち(たまにおばさんもいる)が中国全土から集まってくるとか。それだけ西安は絵になる場所が多いのでしょう。唐風の衣装やメイクの専門店もありました。
唐時代の偉人の像があちこちに立っていた。これは空海、鑑真和上、慧能、玄奘三蔵と日本でもお馴染みの高僧たち。
奥は、明日行く予定の大雁塔。手前は三蔵法師。
円柱の高台の上でパフォーマンスをしているのは李白。観光客に向かって話しかけたり、詩を詠んだり。不夜城は西安市が観光客集客のために開催しており、この李白も市が雇った地元の役者だとか。
この不夜城観光ツアーの料金は280元(約6600円)。ツアーのほとんどの人が参加したけど、はっきり言って個人で地下鉄やタクシーで簡単に来られる所なので、ガイドの説明を聞けたのは良かったけど、料金が高すぎると皆さんぼやいておりました。
予定より早めにホテルに戻ったため、一人参加の女性2人と夜の繁華街(南門の南側、長安北路という大通り)に出ました。夜なのに大勢の人があちこちで大音量の音楽をかけてダンスをしていた。他人の目を気にしないというのは生きやすそうでいいなあ。
地元のコンビニと土産物店で買い物をしましたが、どちらも日本語は通じず。現金(元)は使えました。
早くも3日目は終わり。