2015年6月-1 がんかもしれない

2015年6月3日、近所のAクリニックで、市の定期検診を受けると、胸のレントゲン写真に影が見つかった。

右の肺の上部に2、3センチくらいの丸い影。

検診は毎年受けていたので、医師が昨年のデータを呼び出して比べてくれたが、前年の写真には何も写っていない。

腫瘍だろうか。がん?

それにしても、1年でこんなに急に大きくなるもの?

「去年は骨に隠れて見えなかったのかもしれない。いずれにしろ、この段階では何も分からない。結核とか気胸とか、どういうわけか乳頭が写ることもある」

と40代の男性医師。

位置的に乳頭ということはないだろうけど、レントゲンだけでは分からない。

クリニックが提携しているB病院でCTを受けるようにといわれ、その場で電話をかけてくれるが、予約を取れたのは、週明けの月曜。

気持ちがはやるが、どうしようもない。

帰宅して、本棚から近藤誠医師の本を数冊、引っ張り出す。

父が15年前、肺がんの告知を受けたとき読んでいた本だ。

父は右の肺のやや下に25ミリの影が認められ、扁平上皮がんの診断を受けた。

そのとき別の病気で入院中だった父は、がんの治療は受けないまま、告知後、4か月後に息を引き取った(死因は肺がんではありません)。

遺伝するとは思わないが、私も肺がん?

そういえば少しずつ体重が減ってきている。

ストレッチとダイエットが成功していると喜んでいたのだけど、肺がんのせいだったの?

そういえば、しばらく前から肺深くまで深呼吸がしにくくなっていたような気がする。

胸に痛みはない。

でも肺がんはそういうこともあるらしい。

そういえば、爪の形が変になって来ている。

そういえば、半年ぐらい前から手のひらにしびれを感じるようになってきた。

そういえば、そういえば・・・。

あれもこれもそれもどれも、みんな肺がんのせいだったの?

悪いほうへ悪いほうへと考えが深みにはまっていく。

ああ、自分は健康だという保証がほしくて検診を受け続けてきたのに。

(こういうケース、多いらしい。定年後、「さぁ遊ぶぞ、その前に念のため」と受けた検診で、運悪くがんが見つかり、そのまま治療一直線で何一つ遊べなかったとか)

まんじりとしないまま、CT検査の日を待つ。

※がんの経緯は「サイトマップ」で分かります。

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