2015年8月-19 サードオピニオンを受けます


26日の帰宅後、E病院の放射線科について調べる。設備も充実しているし、スタッフも多い。で、気付いた。

「ここの診療科長の名前、つい最近見た気がする」

と思ったら、月曜に図書館で借りてきた放射線治療関係の本の監修者でした(この本、のちに買い直した)。一読してなるほどと肯けることが多く、ますますここで治療を受けたい気持ちが強くなる。

E病院の放射線科はセカンドオピニオンも受け付けている。ただ手続きがちょっと面倒だ。ホームページから申込書をプリントして必要事項を記入後、郵送か持参しなければならない(その後、電話連絡が来て、受診日が決まる)。

近藤誠セカンドオピニオン外来はメールで送るだけだったので、今から思えば簡単だった。しかもE病院のセカンドオピニオンの診察料は近藤医師のところよりより高い。めまいがしそう。

(あとで考えたら、近藤医師のところのほうがセカンドオピニオンに特化している分、システムが特殊なのかも、と気付いた。臨床で手一杯の医師がセカンドオピニオンまで手を広げるのは、時間的にも大変かもしれない)

夜、弟に電話で現状報告。セカンドオピニオンの診察料が高いと愚痴ったら、

「それならE病院へいきなり初診で行ったらどうか」

との提案。

え? それだと諸々の検査を一から受けなければならないんじゃないの? 気管支鏡検査をまた受けるのは二度とごめんこうむりたい。

と反射的に拒否反応を示してしまったが、いや、違う。C病院で受けた検査データの入ったCD-Rが手元にあるではないか。普通はセカンドオピニオンを受けた病院に渡しきりになるようだが、近藤誠セカンドオピニオン外来からは返してもらっていた(全部預かっていたら膨大な数になるからか、セカンドオピニオン外来では治療しないからか、理由は分かりません)。

これを持って、E病院の放射線科の外来へ行けばいいってこと?

セカンドオピニオンの裏道?

2015年8月-10 セカンドオピニオン、何科で聞く?」で紹介した長尾和宏著「抗がん剤が効く人、効かない人」(PHP新書)には、こんなことが書いてあった。

「私は、正々堂々と『他の意見も聞きたい』と言うより、こっそりと他の医者を紹介してもらうほうがお互いにハッピーなんじゃないかと思います。しかも、セカンドオピニオンと銘打って受診するから、1時間1万円、2万円といった費用がかかるのです。(略)一番お得なのは、あまり大きな声では言えませんが、かかりつけ医に紹介状を書いてもらって、普通に『初診』として受診するということ。それが一番賢い方法なのです。」

えーと、つまりかかりつけ医と(言葉は悪いけど)結託して、別の病院で(実質は)セカンドオピニオンなんだけど初診として診察を受ける(専門家の意見を聞ける)、そのほうが安くつくよ、ということでしょうか。

でも、診てもらいたい診療科の外来に何人も医師がいた場合、希望する医師に診てもらえるか分からない。いや、外来の受付で「この先生に診てもらいたい」と希望すれば、かなえてもらえるものなのか・・・。

しかし長尾医師の本の続きを読むと、

「ただし、資料がなければ何もわかりませんから、画像診断や診断結果はちゃんと持っていくこと。『セカンドオピニオンに行きたいので』と正直に言わなくても、『自分の病気のことをしっかり把握しておきたいので、やった検査の結果は全部コピーをください』と言っておけば大丈夫。」

ここを読むと、かかりつけ医も、だますみたいにも取れる(理解力が低くてすみません)。

一体どうすればいいの? とはいえ、どちらにしろ、かかりつけ医(担当医)と信頼関係の築けていない私が、そんなルール違反みたいなことに手を貸してと上級先生に頼めるわけがないか。さらに自分は小心者なので、そんな掟破りみたいなこと考えただけでドキドキして、とても実行する勇気などありません・・・。

「親戚が××大学病院の有名な先生にツテがあって紹介してもらった」なんて話はごまんと聞くので、いろいろと抜け道、裏道はあるということでしょうけど。

ちなみに、ピアサポーターのピア氏が放射線治療を受けたF病院についても調べてみたが、市バスを下りてから徒歩10分と、まず通うのが大変そうでパス。セカンドオピニオン外来も設けられていなかった。

セカンドオピニオン専門の科がなくても、診てもらいたいと思ったら、電話で問い合わせればいいのだろうか。そういうアプローチもあるのかもしれません。

※以後、「セカンドオピニオン」「サードオピニオン」「二つ目のセカンドオピニオン」という言葉が混在するかもしれません。そもそも「サードオピニオン」という言葉が一般的なのかどうか分かりませんが(自分で使ったこともなかった)、ネットで見ると結構使われているようです。

そこでブログでは、近藤誠セカンドオピニオン外来での「セカンドオピニオン(二つ目の意見)」と差別化を図るため、E病院からの意見は私にとっての「サードオピニオン(三つ目の意見)」とします。しかしE病院を主体とすれば、その意見は「セカンドオピニオン」となります(まぎらわしくなりそうですみません)。

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コメント

  1. カノン より:

    正月早々、人間ドックを受けたらPET CTで肺に数センチ大の影がみつかりました。確定診断などはこれからですが、肺がんと確定すれば、放射線治療を受けたいと思っています。クロエさんのブログが大変参考になります。続きを待っています。
    私は、この1月で65歳になる主婦です。なお、2年前のPETでは、どこも異常はありませんでした。

    • クロエサト より:

      カノン様
      コメントをありがとうございました。
      いろいろと確定するまで落ち着かないと思いますが、もし治療を受けることになるとしたら、
      自分が納得できる治療を選ばれることを願っています。
      (少し早いかもしれませんが)お誕生日おめでとうございます!
      良い年となることを祈っています。