ハゲタカジャーナル、捕食雑誌って何?

レベルの低い論文でも掲載してくれる医学雑誌

今日の夕方、ネットにアップされた記事です。→「がん患者が知っておくべき「ハゲタカジャーナル」の存在」(NEWSポストセブン 5月4日)

ハゲタカジャーナルという言葉は初めて聞きました。捕食雑誌、捕食学術誌、捕食ジャーナル、悪徳雑誌、粗悪学術誌とも言うそうだ。これだけマイナスイメージの言葉が並べば、ろくでもない雑誌だろうという予測は容易につきます。

研究者がお金を払って論文を載せてもらう学術誌のことで、まともな査読も編集もされないため、内容は到底信頼できるものではない。研究者は論文発表数の実績ほしさに、掲載料を出すそうです。

ハゲタカと付くので、経営不振に陥った企業を食いものにして利益を得るハゲタカ・ファンドと関係があるかと思ったけど、ハゲタカジャーナルの場合は、掲載を依頼する研究者も、それを載せる出版社(ハゲタカ出版社、捕食出版社)も両方悪どいのでは。どっちが捕食者なんでしょうか。

インパクトファクターを確認する

もし怪しげな代替療法などのクリニックで「うちの治療法はこの医学雑誌に掲載された」などと自慢げに言われたら、その雑誌がハゲタカジャーナルではないか、インパクトファクター(その学術雑誌の重要性、影響力を測る指標)を確かめるべきだという。

NEWSポストセブンの記事には、まともな雑誌かどうかを確認できる英語のサイトが紹介されています。

それにしても世間は怖い。がんと診断されてショックを受けている患者や、治療が奏功せず心身とも疲れきった患者を、さらに食い尽くそうと虎視眈々と狙っている捕食者がごまんといるのだから。

※肺がんの基本情報。→国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん」

※以前書いた記事です。→「ネットで「肺がん」を調べるときのポイント

2020年5月4日(月曜)

〇体重 51.8 〇BMI 19.6 〇体脂肪率 28.4

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

ちゃんぽん(タマネギ、人参、シメジ、エノキダケ、ネギ、ほうれん草、厚揚げ、竹輪、イカ)、カボチャの含め煮とゆで卵

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、スープ(ニンニク、カボチャ、シメジ、ほうれん草)、肉抜き酢豚(タマネギ、人参、ピーマン、タラの天ぷら)、ゴボウと人参のきんぴら、キュウリの酢の物

スープにニンニクを一片入れると、風味が格段に良くなります

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コメント

  1. tonton より:

    おはようございます。
    クロエさんもお元気そうで何よりです。
    「ハゲタカ ジャーナル」、ドラマハゲタカ 好きとしては悲しい名前ですが(笑)、とても参考になる記事でした。
    肺がんと言われて、最初ネットあさりをしていたときに、リンパ球を使った免疫療法はとても魅力的に見えました。しかし同時に勝俣範之医師がこれらを猛批判している時期でしたので、冷静に見れたと思います。がんになって、情報の読み方は本当に難しいと知りました。
    結局(理系に弱い私のような患者には)拠り所になる信頼できるソースを知っておくことが大きな武器になるのだと納得しました。(でも英語の論文なんて読めませんけど)
    エビデンスのない治療を高額で行っているのは日本だけ、というのは驚きです。100歩譲って新しい治療法を追求しているのなら、患者に偽りの希望を言って高額の負担をさせるのはおかしい。きちんと論文を書いて企業から寄付を募って人体実験させてもらうなら分かりますが、これでは白衣を着た詐欺師と言われても仕方ないと思います。

    • クロエサト より:

      tontonさん、こんばんは。
      私も「ハゲタカジャーナル」と聞いたとき、真っ先に鷲津の顔が浮かびました。もちろん大森南朋のほうです(笑)。

      >エビデンスのない治療を高額で行っているのは日本だけ、というのは驚きです。

      欧米ではそんなことをしたら医師免許を剥奪されると聞いたことがあります。
      どうして日本は野放しなんでしょうね。医学部の教授が代替療法のクリニックに名前を貸しただけで、何百万も謝礼をもらって驚いたという話を聞いたことがあります(権威付けのために利用されたわけですが、その謝礼はもともと患者が払っているんですよね)。
      医学界の中で自浄作用が働かないのも不思議です。巨額のお金が動くからかなー。「今だけ、金だけ、自分だけ」良ければ、末期のがん患者の骨までしゃぶり尽くすって、胸が痛まないんでしょうか。

      インパクトファクターですが、私でも聞いたことのある有名な医学雑誌でもデータを改ざんした論文が載ることもあるようで、一体何を信じればいいのか分からなくなります。