ドラマ「アンサング・シンデレラ」〜胃がん末期患者と家族

病院薬剤師が主人公

ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ 木曜夜10時)を見ています。

病院が舞台の医療ドラマは数あれど、薬剤師を主人公にしたテレビドラマは初めてだそうだ(原作は漫画)。主演は石原さとみ。

薬剤師と一口に言っても、抗がん剤を調合できるがん専門薬剤師や、ERやICUで仕事ができる救急認定薬剤師などの資格制度があるとか、病院勤務とドラッグストア勤務の薬剤師では待遇に差があるとか、知らなかったことばかりで新鮮です。

それと、病院内の医療従事者にはヒエラルキーがあって、エレベーターに乗るにも患者、医師、看護師、薬剤師という優先順位があり、もし満員なら薬剤師は階段を使うというエピソードが初回にあった。

アンサング=讃えられない

「アンサング(unsung)」は「讃えられない」という意味で、薬剤師がどんなに力を尽くしても、患者が感謝をするのは医師に対して。病院内での薬剤師の(軽んじられている)立ち位置が透けて見えます。

もしかしたら、薬剤師の置かれた立場に自分の仕事と共通するものを感じてシンパシーを覚える人も多いのではないか。

ちょうど今放映しているドラマ「半沢直樹」に出てくるセリフ「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任」を臆面もなく実行している上司(クライアント)って、どんな組織にもいると思うので(私も経験あり。倍返しはしませんでしたが)。

がん患者の家族は「第2の患者」

「アンサング・シンデレラ」の先週と今週(4話と5話)は末期の胃がん患者の話でした。

患者(伊武雅刀)は息子(中華料理店経営)と高校生の孫娘の3人暮らし。伊武の妻もかつてがんで、抗がん剤で苦しんだため、息子は伊武にがんだと告知していない。それを思い悩む祖父思いの孫娘は摂食障害になり、家族の絆はバラバラに。

息子は石原から「がん患者の家族は第2の患者だ」と聞き、医師から伊武にがんの告知をしてもらう。余命3カ月と聞かされた伊武は治療を拒むが、孫娘に懇願され抗がん剤治療を受け入れる(S-1とシスプラチン)。そして、(死ぬまでに)やりたいことリストを作り、息子と孫娘の協力を得ながら順番に実行していく。

薬剤部の副部長が治験の話を持ってくるが、患者が絶望するかもしれないと、石原は難色を示す。

伊武はいったん回復して自宅に戻るが、再び昏睡して入院。抗がん剤をやめて緩和ケアへ移り、穏やかに亡くなる。

緩和ケアのイメージ

がんは末期だとしても亡くなるまでに時間がある(すぐには死なない)。だから、やり残したことをしたり、近しい人たちにゆっくりとお別れを言える時間がある。やっぱり本人に病名告知をすることは必要だと改めて思ったことでした。

一つ疑問に思ったのは、石原たちは、治験や緩和ケアの話を持ち出すと患者は絶望するのではないかと思っているようだったが、最近の現場でもそうなんでしょうか。

緩和ケアはイコール・ホスピスではなく、心身の苦痛を和らげ前向きに過ごすためのケア(介護、看護)というイメージがずいぶん広まってきたと思っていたけど、まだまだそうじゃないのかもしれません。

※ドラマについてほかにも書いています。→「ドラマ「アンサング・シンデレラ」〜薬剤師が肺がん4期に」「ドラマ「アンサング・シンデレラ」最終回〜副腎がんの治験

2020年8月13日(木曜)

〇体重 51.4 〇BMI 19.5 〇体脂肪率 27.2

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

冷やし中華(錦糸卵、キュウリ、人参、貝割れ菜、オクラ、カニかまぼこ、ブドウ)、キムチ納豆(ネギ)、トウモロコシ

今日はごまだれ

■お八つ

コーヒー、飴。クラッカー

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(ワカメ、サツマイモ、シメジ、油揚げ、ネギ)、マグロの山かけ、大根とコンニャクの煮物、ゴボウと人参のきんぴら(白ごま)

今日でマグロは3日連続。さくを少しずつ切りながら、味を変えて食べています

2020年8月14日(金曜)

〇体重 51.2 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 28.3

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

ざるうどん(乾麺80グラム。オクラ、カニかまぼこ。薬味はネギとショウガ)、アヒージョ(シメジ、ちりめん、エビ)、冷や奴(キュウリ、トマト、ブドウ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル、醤油)

夏の定番メニューになりつつあります

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

雑穀入りご飯、味噌汁(ワカメ、山芋、マイタケ、ネギ、卵)、揚げもの(エビフライ、クリームコロッケ、ピーマンの素揚げ)、大根とコンニャクの煮物、ゴボウと人参のきんぴら

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コメント

  1. tonton より:

    私もこのドラマ見てます。
    病院って、今でもヒエラルキーがしっかり残っている世界のようですね。
    ドラマみたいに薬剤師がこんなに直接患者と関わることはないと思いますが、確かに入院時に医師や看護師にはお礼を言っても、薬剤師の記憶はありません。
    このドラマで意外だったのは、ドラッグストアの方がお給料が高いという話です。病院だと夜勤もあるようですし、その上お給料も安いのでは、人手不足になりますよね。

    緩和ケアのイメージですが、自分が患者になって最初からガンと告知され、治療も一通り終え、ようやく落ち着いて色々調べているうちに、最近の傾向(緩和ケアは末期とは限らない)を知ったので、やはり一般的なイメージとしては「緩和ケア=他に打つ手なし=死が近い」の印象を受けるかも?と思います。
    だからクロエさんのブログはガンの最近治療だけでなく、様々な間違ったイメージを修正するのに、とても役立ってるなぁ、といつも感心して読んでいます。

    • クロエサト より:

      tontonさん、こんばんは。

      >病院って、今でもヒエラルキーがしっかり残っている世界のようですね。
      病院にはほかに臨床検査技師や理学療法士、管理栄養士、事務スタッフなどいろいろな職種の人がいるので、こういう人はエレベーターに乗るんだろうかとか、ちょっと考えてしまいました。

      >ドラッグストアの方がお給料が高い
      ドラマでは、ドラッグストアのほうは品出ししたりポップを貼ったりという裏方仕事もしていたので、専門職志向が強くて、薬剤師オンリーでやっていきたい人には苦痛かもしれませんね。

      緩和ケアのイメージは私たちががんになった頃(5年前)から比べても本当に変わってきました。今後、がんと診断されたら、緩和ケア科もセットで受診することがマストな時代になるかもしれません。