2023年10月-1 左胸はステージ2以上の浸潤がん

腫瘍は27ミリ、全摘術を勧められる

10月5日

乳腺クリニックへ検査結果を聞きに行く。

左胸のエコーの画像から見ると腫瘍のサイズは27ミリ、ステージは2以上。ただし転移があればもっとステージは上がる。そして病理検査の結果は浸潤がんだった。非浸潤がんより、たちの悪いがんだ。乳腺症か、せめて非浸潤がんでありますようにという期待は空しく消えた。

医師からは全摘を勧めると言われたので、

–乳房温存手術は可能か。

「腫瘍の位置にもよるが、乳首に近いので全摘をお勧めする」

このまま何も言わないとベルトコンベアに乗せられてしまうため、持参してきた『がん治療のフロンティア』の放射線治療のページを開き、

–名市大病院では最初から放射線治療をすることがあるようだが、こういう治療をしている医療機関は他にもあるか。

「あまり聞かない。乳房は臓器ではないからメリットが小さいと思う」

–この項を書いているのは、私の肺がんの担当医だった。たまたま2週間後に肺がんの定期検査があるので、その時に聞いてみたいがいいか。

「分かりました」

と返されたが、内心でどう思われたかは不明。

薬物療法の選択に必要なサブタイプ分類の検査をするか聞かれたので、お願いすることにした。肺がんの定期検査時に担当医にできるだけ多くの情報を伝えたかったし、放射線治療が無理で手術〜抗がん剤治療と進むことになった場合のためにも、自分がどのサブタイプなのか把握しておきたかった。

9月22日に採取した組織をサブタイプ分類の検査に出し、結果が出るのは早くて10月16日と言われたが、実際には21日にしか受け取れなかった。そのため17日の肺がんの定期検査には間に合わなかった。

女性医師の言葉に唖然

そういえば、手術は怖い、放射線治療をしたいと粘っていたら、医師から「まだおっぱい、いる?」と言われて絶句した。あまりに無神経な言葉に驚いて、「いや、そうじゃないんですけど」としどろもどろにしか答えられなかったけれど、そういう問題だろうか。

もちろん失いたくないのは山々だが、切らないという選択肢があるのに、それが可能かどうか確かめもせずに切ってしまうなんて考えられなかった。乳房を切除した後に、実は切らずにすむ治療法があったなどと聞くのは、ぞっとしないではないか。

60過ぎでもう必要ないから取っても平気でしょ、老いを自覚しなさいと諭されているようだった。いやいや、被害妄想が過ぎるか。医師は、乳房切除なんてよくあること、そんなに深刻になることはないと慰めてくれていたのかもしれない。

さらに検査結果を聞いている最中、医師に「腫瘍の位置なんですけど、よく分からなくて」と言ったら、いきなり胸元から手を突っこまれて「ここ」と乳房をぐりぐりされた。再びあっけにとられた。

フランクな医師で女同士だから嫌らしさは感じなかったが、もしこれが男性医師だったらありえないだろう。診療の一環とはいえ問題になりそうな気がするが、どうなのだろう。

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