「全国がん登録」のデータを検索できるように

肺がんの生存率─3年49.4%、5年40.4%

9月12日、国立がん研究センターがプレスリリース「3年生存率・施設別の病期別5年生存率は初公表 がん診療連携拠点病院等院内がん登録 2011年3年生存率、2008から09年5年生存率公表」を発表しました。

報告書の概要はこちら。「がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計」。

今年2月に同じく国立がん研究センターが出した「全がん協生存率調査」とどう違うのか、素人にはいまいちよく分かりませんが、がんサバイバーとしてはどちらにも見ずにはいられません。

今回の集計の白眉(?)は、5年に加えて3年の生存率が公表されたこと。肺がんは、3年生存率49.4%、5年生存率40.4%。

でも2月の全がん協生存率調査では、肺がんの5年生存率は42.7%だった。集計の母体が違うと結果も変わってくるようだが、患者としてはちょっとまぎらわしい。

・2月の集計について記事を書いています。→「肺がんの5年・10年生存率

病院別の5年生存率

データの「施設別2008-2009年 5年生存率集計」を見たが、大学病院は入っていなかった。私の通院する病院の記載もなし。そうだ、去年も同じことを書いておりました。→「病院別5年生存率ってあてになるの?

データを見ると、昨年と同じく名古屋医療センターがコメントしていた。

「<肺について>当院では進行がんの患者さんが多くを占めており、死亡症例が多くなっています。」

生存率の高い病院は、初期のがん患者ばかり扱っているかもしれないため、生存率の数字だけで病院選びをしてはいけないということですね。

肺がん患者が多くかかっている病院はどこ?

2016年から新たな「院内がん登録」が始まった。このデータ、患者も利用できるようになればいいと思っていたが(→「2017年3月-1 戸塚洋二と全国がん登録」)、ついに可能となりました。

検索画面は、「院内がん登録 全国集計 結果検索システム(0年集計)施設別登録数検索」。

さっそく検索してみました(肺がんは小細胞がんと非小細胞がんに分かれているが、それ以上細かくは(腺がん、扁平上皮がんなどには)分類されていません)。

2016年、私の通院している名古屋市立大学病院では、非小細胞肺がん1期の新患患者は89人。これが愛知県がんセンターだと225人、名古屋医療センターは73人。

さらに、患者がどんな治療を受けたかも分かります。

「がん診療連携拠点病院等 院内がん登録2016年全国集計 WEB付表一覧(施設別)拠点病院(成人)」(ファイルがものすごく重いので注意してください。また県推薦病院の集計は別ファイルになります)(※2022.06 リンクエラー。移動したサイトが見つけられません)

肺がん患者の受けた治療が病院別で分かる

2016年の1年間、愛知県で非小細胞肺がん1期と診断された患者は1384人。そのうち手術を受けたのは1015人、放射線治療は98人。やはり標準治療ではない放射線治療は少ないが、逆にいえば10分の1もいるとも言えそう。

病院別で見ると、愛知県がんセンターは225人中、放射線治療は11人、名市大病院は89人中12人と、病院がどの治療法に力を入れているか、傾向が見て取れます。また、一宮市立市民病院は患者数63人のうち放射線治療が22人! 群を抜いて多いという発見も(理由は不明)。

この先さらにデータが積み上がっていけば、いずれ戸塚洋二が望んだようなデータベースが構築されるかもしれません。

2018年9月13日(木曜)

〇体重 51.0 〇BMI 19.3 〇体脂肪率 27.8

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

うどん(乾麺80グラム。干しシイタケ、ホウレンソウ、カマボコ)、焼きもの(カボチャ、キャベツ、シメジ、厚揚げ。甘味噌)、レンコンと人参のきんぴら(白ごま)

■お八つ

グレープフルーツジュース

■夕飯

雑穀入りご飯(100グラム)、味噌汁(ワカメ、カボチャ、人参、シメジ)、だし巻き卵(大根おろし)、大根とコンニャクの煮物、キムチ納豆、梅干し、海苔

2018年9月14日(金曜)

〇体重 50.3 〇BMI 19.0 〇体脂肪率 27.4

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

醤油ラーメン(ネギ、メンマ、カニカマ)、マイタケとちりめんのアヒージョ(ニンニクオイル)、大根とコンニャクの煮物、キュウリと大根とパプリカ(甘酢)

■お八つ

コーヒー、飴。ポテトグラタン

■夕飯

カレーライス(雑穀入りご飯100グラム。レトルトの野菜カレー)、大根と赤貝(缶詰)、レンコンと人参のきんぴら(白ごま)、レンジ卵

※夕方に食べたポテトグラタンのせいで、おなかいっぱいに。ゆえに夕食は簡単、軽めで。

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コメント

  1. tonton より:

    貴重な記事をありがとうございます。
    戸塚さんは患者のブログをデータ化することも提案してましたね。
    私は最初肺がんと知らされた直後、随分患者ブログを見ました。そしてCT画像や数値など記録型は男性に多く、心情を綴ったものは女性に多いと感じました。
    私のもまさに女性型(女子力は低いけれど/笑)で感情の吐露なので、全くデータとしての客観性がないんですね。だから戸塚さんの本を読んだ時、私のはボツだなとまず思ったほどです。
    そこいくとクロエさんは女性には珍しく(笑)、食事内容にしても完全に記録型ですね。

    • クロエサト より:

      私も検査で肺がんと分かったとき、いろんな人のブログを見ました。
      でも自分が受けたいと思っていた(1期の)放射線治療について書いている人はいなかったため、治療が一段落してから自分でブログを始めた次第です。
      検査の数値を比較したりグラフにしたりしている人はやはり男性が多いですね。私はそこまでは無理。数字を見ていると頭が痛くなってきて(笑)。
      戸塚さんの願ったデータベースは、共通のフォーマットがあって大勢の患者さんが参加すれば作れるかもしれませんね。