がんゲノム検査、来年から保険適用に

がん患者の遺伝子変異を調べて、効果の見込める薬を選ぶ「がんゲノム医療」。以前にも何度か紹介したけど、高額なのがネックでした。

それが昨日13日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会が、がんゲノム医療用の遺伝子検査システムの製造販売を認め、正式に医療用機器として承認されることで、来年春から公的医療保険が適用される見通しになりました。

たとえばこれまで自由診療で50万かかったのが、3割負担なら15万。さらに高額療養費制度を使えば、もっと安くすむ場合も。これはありがたい。

承認されるのは2社

承認を受けるのは、シスメックスと中外製薬の2社。

シスメックスは国立がん研究センターと共同開発したシステムで、114種類の遺伝子を調べる。現在は約46万円。

中外製薬はアメリカのファンデーションメディシンが開発したシステムで、324種類の遺伝子を調べられるそうだ。

ただ、検査を受けられる人は限定的。固形がん(肺がんなど)が再発、進行して標準的な治療が受けられない患者、治療法が確立されていない希少がんや小児がんの患者などに限られる。

治療までいける患者は1〜2割

また、検査を受けられるのは、がんゲノム医療を提供する連携病院となる(→「がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療連携病院の一覧表」)。

検査は、その連携病院で試薬とデータ解析ソフトによってDNAを解析し、遺伝子変異の有無を調べる。変異が特定されたら、全国に11カ所あるがんゲノム医療中核拠点病院が設置した専門家組織が、その変異を標的とする分子標的薬があるかどうかを検討。薬が見つかれば、患者は主治医から薬を提案され、治療に入る。

何だか時間がかかりそうだけど、そうでもないのでしょうか。また、どこでも手軽に検査を受けられるというわけでもない。

そして、検査を受けても治療にまで進める患者は1〜2割しかいないそうだ。

でも、もう治療法がないと嘆くしかなかった患者に差し込んだ一筋の光明。できるだけ多くの人が救われますように。

→以前書いた記事です。「がんゲノム医療中核拠点病院」「がん治療革命の衝撃 プレシジョン・メディシンとは何か

→ヨミドクター「がんゲノム検査、保険適用へ…来春にも」(2019年12月、記事は削除されました)

2018年12月14日(金曜)

〇体重 50.9 〇BMI 19.3 〇体脂肪率 28.0

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

中華そば(ネギ、カマボコ、ゆで卵)、カボチャの煮物、キムチ納豆(ネギ)、銀杏(岩塩)

■お八つ

コーヒー、飴。リンゴ、せんべい

■夕飯

ニラと卵の雑炊(雑穀入りご飯100グラム)、塩ザケ(ブロッコリー)、レンコンの煮物(コンニャク、野菜天)、じゃこおろし

※またお腹がシクシク痛む。年内最大のストレスはなくなったはずなのに。

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コメント

  1. tonton より:

    私は新聞で見て、最近保険適応が早くなってるように感じました。(もちろん今現在治療を待っている患者さんにとっては遅いぐらいでしょうが)
    でもこれも今ある治療法が有効でなくなった時点でやるのでしょうか?
    本庶先生もどこかで言っていましたが、オプジーボももっと早い段階で使えば治療成績もさらに上がるのでは?
    保険適応ということは治験は終わって有効と認められたと思うので、再発がわかった段階で最初に使えば、効かない薬の副作用を受けなくていいのが嬉しいですよね。
    本当にめまぐるしいほどのガン治療の進化期に病気になったものです。
    医師は忙しいでしょうから、これからは患者の方が情報を持ってるかもしれませんね(笑)

    • クロエサト より:

      >最近保険適応が早くなってるように感じました。

      一刻を争うがん患者さんが多いからかもしれませんよね。
      もし自分が「もう治療法はない」と言われた患者だったら、効果のある薬があるかもしれない、あるとすればどの薬か、それを処方してもらえるのか、少しでも早く知りたいですもんね。
      でも、(以前だったら高額で諦めていたけど、保険適用になって受けることができた)検査にたどり着けても、結局薬はなかったとなったら、そのショックもまた大きそう。

      >医師は忙しいでしょうから、これからは患者の方が情報を持ってるかもしれませんね(笑)

      確かにそうですよね。患者自身、アンテナを張って情報を収集するべきだと思います。