安楽死を願ったALS患者

京都のALS女性患者、昨年51歳で死去

今日一番印象的だったニュースは、昨年11月、京都市のALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性Hさんが医師2人の手を借りて(薬物を投与してもらって)安楽死し、医師が嘱託殺人容疑で逮捕されたというもの。→「安楽死したALS患者女性の語った言葉とは 京都安楽死事件、医師2人逮捕」(京都新聞 7月23日)※記事は京都新聞のサイトから削除されました(2021.09追記)

一報を目にして、まず思い出したのがスイスで安楽死した女性Mさんのこと。今回のHさんとMさんが似ているような気がしてならない。

※Mさんについて以前記事にしています。→「Nスペ「彼女は安楽死を選んだ」

今回のHさんは死亡当時51歳。アメリカで建築を学び、帰国後は設計会社で働いていたが、10年ほど前にALSと診断されたという。ニュースでは1人暮らしとあるので独身だと思います。

スイスで安楽死した52歳女性との共通点

片やMさんも独身で、若い頃に海外で仕事をしたこともある。48歳で多系統萎縮症という神経難病にかかり、ALSと同じく徐々に体の機能が失われ、最後は胃瘻と人工呼吸器が必要になると告知される。自らの尊厳を守るために自殺を試みるが失敗し、最後はスイスで安楽死する(52歳)。

2人とも、活発で自立心が強く、自分で道を切り開いてきたという印象がある。そういう女性にとって、これから動くこともできず、死ぬまで(当時50歳ちょっとなので、あと30〜40年?)機械につながれ、介護を受けるだけの生活は耐えられなかったのではないか。

そういえば、以前イギリスの作家、ジェフリー・アーチャーの長編小説を紹介しましたが、そこでも誇り高い女性が運動ニューロン疾患(ALSなど)に侵され、体の動かなくなった彼女は唯一動く目(まばたき)で夫に呼吸を止めてくれよう頼む場面がありました。→「「クリフトン年代記」─2人のヒロイン

日本でもひそかに安楽死が行われている?

Hさんは昨年9月、Twitterに「屈辱的で惨めな毎日がずっと続く。ひとときも耐えられない。安楽死させてください」と投稿していたそうだ。

もしHさんがまだ自由に体が動いていたなら、スイスでの安楽死を望んでいたかもしれない。それができないから、日本で安楽死させてくれる医師を探したのだろうか。

そして、SNSでそれに応じた2人の医師。仙台と東京からわざわざ京都へ出向いて初対面のHさんを安楽死させているが、報酬を受け取っていたという記事もある。

もしかしたら、安楽死したいという患者の希望をかなえるための地下組織がすでにあって、そこに登録している医師が患者の自宅まで出向いて薬を投与しているのだろうか。

あくまで空想だけど、安楽死したいという患者の需要が(多く)ある以上、そういうシステムがあっても不思議じゃない気がします。

Mさんは生前、日本でも安楽死についての議論が深まることを願っていたが、まるで進んでいないのが現状。今回のHさんの事件を契機に前向きな議論が進むことを願いたいものです。

2020年7月23日(木曜)

〇体重 51.1 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 27.3

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

冷やし中華(ごまだれ。キュウリ、人参、オクラ、錦糸卵、カニかまぼこ)、サラダ(ブロッコリー、紅絞り豆、トウモロコシ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)、大根とコンニャクの煮物

今日はごまだれ。甘酢も好きだけど、こっちも好きです

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(ワカメ、人参、シメジ、油揚げ)、マグロのカルパッチョ(マグロ、タマネギ、貝割れ菜。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル、バルサミコ酢)、春雨サラダ(キュウリ、カニカマ)、ゴボウと人参のきんぴら(ゴマ)、ブドウ

マグロ、今日はちょっと筋が多くて残念

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