「目方とご飯」はじめに

体重が7か月で10%以上、下がっていた

2015年9月14日、名古屋市立大学病院放射線科でのセカンドオピニオンで、医師から、

「肺がんかどうかは、体重が半年間で5%下がるかどうかが一つの目安になる」

と聞いた時、一つの折れ線グラフが頭に浮かびました。

2014年の体重(青線)と体脂肪率(赤線)のグラフ。春頃からどんどん下がっていますが、当時は「ダイエットが功を奏しているのだ」と単純に喜んでいました。

(エクセルの表をグラフ化。体重の単位はkg、体脂肪率は%。一つの縦軸ですが、単位は異なります。横軸は左端が1月1日、右端が12月31日。折れ線の左のほうが切れているのは、お正月に体組成計が壊れてしまい、注文して届くまで3日間の空白があったため。また1か月ごとに1日分空けているので、横の目盛は365日とはなりません)

今見直すと、体重の最大は3月26日の55.4キロ、最小は10月25日の48.5キロ。7か月で6.9キロ、10%以上も下がってた。ダメじゃん、これ。月ごとの平均で見ても、マックスは3月の54.8キロ、最小は11月の48.9キロ。やはり10%以上のマイナス。

このころから、がん細胞が急激に増加していたのか・・・。

私は体重や食事の記録を10年以上前から付けています。

中年になっても以前と同じような量を食べ続けた結果、体重がぐんぐん増加。鏡に映った自分にどうしても馴染めず、食事で体重をコントロールしようと思ったため。

途中に出会った岡田斗司夫書「いつまでもデブと思うなよ」(新潮新書)のレコーディングダイエットに共感し、カロリー計算もするように。同時に朝と夜にストレッチも取り入れ、みるみるうちに痩せ始めました。しかしあまりに即効性があったため、「ダイエットなんて軽い軽い」となめて、すぐにリバウンド。増えた体重を落とすべく、再びカロリー計算に取り組み始めました。

自炊歴25年。野菜中心の食事だったのに、なぜ?

私は在宅ワーカーとなって約25年。これは、そのまま自炊歴でもあります。仕事やつきあいで外に出ない限り、基本的に食事は自分で作っています。食材をどれだけ使ったか、調味料の量も分かっているため、カロリー計算もそれほど苦ではなく、再び体重や体脂肪率が下がっていくのは、レコーディングダイエットとストレッチの成果だろうと悦に入っていました。

ところが2015年7月、まさかの肺がんの診断。

前の年、ずっとアラームは鳴り続けていたのに、ダイエットの成果だと勘違いして、肺がんの悪化をのんきに見過ごしていたのか。それともがんとダイエットの相乗効果で徐々に体重が減ったのか。でも、私は野菜中心の食事を摂っていたのに、それでがんの成長が抑圧されていたということはないんだろうか・・・。

今となってはもはや確かめるすべはありません。

とはいえ、今後、ただ手をこまねいて待っているだけというのも、癪に障ります。

がんの再発、転移は怖い。経過観察として定期的に検査は受けていますが、自分から積極的にできることはないだろうか。

がんになるとして、半年で体重5%減というのは、分かりやすい目安です。じゃあサイトで記録を付けてみよう。ということで、「目方とご飯」を始めることにしました。

がん患者は痩せてはいけない

ここで、ルールとおことわり。

・計測のタイミングは朝、起床してトイレをすませてから。体組成計にはパジャマを着たまま乗っています。夏ならタンクトップとショートパンツ。衣類の重さは引いていません。

・体組成計には筋肉量や基礎代謝、体内年齢などの項目もありますが、ブログでは体重、BMI、体脂肪率だけ記します(この3つにこだわっているのではなく、何を載せればいいのかよく分からないため)。

・がん患者は痩せてはいけないと言われます。近藤誠医師は「がん治療で殺されない七つの秘訣」(文春新書)の中で、「痩せると危険なのは、がん死亡統計からも示唆されます。一般人口において、がん死亡率が最も高いのは、痩せた人たちで、次が超肥満の人たちです。標準体重グループはがん死亡率が一番低く、少し太めの人もこのグループに入ります。」と書いています。

標準体重を最終目標に、まずは体重50キロを維持することを目標とします。

・がんと診断されて、玄米菜食などの食事療法に取り組む人は多いと聞きますが、手間がかかりそうだし、私はもともと粗食なので、あえて食事療法には挑みません。もちろんサプリメントや民間療法などの代替療法も取り入れません。まずもって、お金もないし。なので、これまで通りの粗食ばかりの地味なメニューとなります。

最後に、こちらはがんと診断され、放射線治療を受けた2015年のグラフ。体重はゆっくり右肩下がり。でも体脂肪率は放射線治療を受けていた9月から10月にかけて、がくんと下がっています。何でだろう。

ちなみに数値は、体重の最大が1月4日の50.0キロ、最小は11月13日の47.1キロ。月ごとの平均は、最大が1月の49.3キロ、最小が11月の47.6キロでした。

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