2017年7月-2 再発なのか転移なのか

2017年7月-1 リンパ節転移」からの続きです。

7月11日、病院から渡された治療の同意書の病名の欄には「右肺癌リンパ節再発」とあった。同じ右肺だが、以前とは違う場所に腫瘍が見つかったので、転移というのかと思っていた。再発か転移か、どちらなのか。

というところまでが、前回の記録でした。

再発はがんもどき、転移は本物のがん?

担当医から勧められるまま、放射線治療を受けていいものか。今少し自分の頭で考えたかった。

そういえば近藤誠医師の本に、肺がんが再発した女性が医師から手術を勧められたという話がどこかに載っていたはず。帰宅して探すと、「がん治療で殺されない七つの秘訣」(文春新書)にあった。

60代の女性からの、「右肺上葉のがんを手術したが1年後のCTで右肺下葉に1センチ大の再発が見つかった。これは局所再発か。医師から再手術を勧められたがどうか」という質問に対し、近藤医師が答えている(以下、要点をまとめ)。

「局所再発ではなく遠隔転移と考えられる。

局所再発だとがんもどきだが、遠隔転移は本物のがん。今、女性に見つかっている転移は1か所だけだが、すでにがん細胞が全身に散らばっていると考えられる。やがて他臓器にも転移が見つかるはず。手術はやめておいたほうがいい。

3㎝以下の肺転移を治療するなら、放射線治療のピンポイント照射(定位放射線治療)がいい。肺転移には一般的に抗がん剤を勧められるが、毒性で命を縮めることが確実なので断るべき」

遠隔転移による再発?

また、4月に見ていた「国立がん研究センターのがんの本『肺がん』」(小学館)にはこんな記述があった。

「肺がんの場合は再発の約80%が遠隔転移による再発といわれています。(略)しかし、遠隔再発を発見しようと思っても、どの部位に再発しているのかはわかりません。(略)それを探し出すために検査を繰り返せば、患者さんに肉体的にも経済的にも大きな負担がかかります。そのため遠隔転移の有無を知る検査は、腫瘍マーカーや血液検査などで異常が見つかった場合(略)に行います。」→(「2017年4月-2 経過観察-7 胸部CTに新たな影」)

知りたいのは自分のケース

転移と再発ってすごく区別して使っている人(本)と、曖昧に使っている人がいて、だんだんと分からなくなってくる。

「がん治療で殺されない・・・」の女性の場合、ほかにも転移することが確実なら、放射線治療を受ける意味があるんだろうか。私はどうなんだろう。このまま置いておいたらどうなるんだろう。

結局、本を読んでも自分と100%重なるケースなどない。知りたいのは自分の場合。とすると、セカンドオピニオン? 再び近藤誠セカンドオピニオン外来へ行くべきなんだろうか。

2年前に訪れたときのことを思い出すと気が重かった。経緯をまとめて、申し込みをして、時間を取って出かけて、それなりのお金を使って、と思うと、我が身のことながら面倒で仕方ない。これでは全くもって、内澤旬子のことを言えません。→「2017年4月-1 反面教師としての「身体のいいなり」

またセカンドオピニオンを受ける?

実はこの日の夜、近藤誠セカンドオピニオン外来への申し込み用のメールを書いたのだが、途中で筆を止めた。2年前には、手術ではなく放射線治療を受けるほうへ背中を押してもらいたくて、東京へ出向いた。

今度は? 縦隔リンパ節のことは考えず、以前と同じ定位放射線治療(通常照射ではなく)にしたほうがいいと言われたら? または、もう放射線治療は受けないほうがいいと言われたら? 自分はそれに従うだろうか。

それに、現在の担当医に定位放射線治療を受けたいと言ったら、受け入れてもらえるのか。別の病院を探さなければいけないのか。何の治療もしないにしろ、経過観察だけはしたほうがいいのか。その場合、どこが引き受けてくれるのか。

ここで不意に悟る。私が近藤医師に会いに行くとしたら、担当医から提示された33回の通常照射が妥当だとお墨付きをもらいたいからなのだ、と。

でも、本当にそれでいいの?

あー、もう出口のない考えを頭の中でこねくり回すのには、ほとほと疲れた。もっと身近で相談できる人がいないだろうか。

そうだ、明日は水曜日だと気付いた。

→続きです。

2017年7月-3 再びがんサバイバーへ相談
再度、ピアネットへ 身近な人に話を聞けないか。 そうだ、水曜日は名古屋市がん相談情報サロン「ピアネット」(名
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