今日ネットに上がっていた記事です。→「乳がんや肝臓がんは“切らなくていい”場合も! いま知るべき「医療の最新動向」」)(週刊女性PRIME 8月27日)
読んでいたら、チュージング・ワイズリー(Choosing Wisely)という聞き慣れない言葉が出てきた。
「賢い選択」「賢明な選択」の意味で、患者にとって真に必要で副作用の少ない医療(検査、治療、処置)を、医療者と患者が対話を通じて選ぶことだそうです。
2012年にアメリカで始まり、日本でも2016年にChoosing Wisely Japanが設立。昨日のNPO法人がんと暮らしを考える会もそうだけど、医療に関係する組織ってたくさんあるんですね。
本当に必要な検査、治療、処置を選びたい
そして、こういう組織ができるということは、それまでどれだけ無駄で危険な医療行為が行われてきたかの証左でもある。
例えば乳がんは、以前は乳房を全部切除してしまうハルステッド手術が主流だったけど、近藤誠医師がアメリカ留学で乳房温存療法(できるだけ乳房を残す)を知り、帰国後日本で実施。ハルステッド手術も乳房温存療法も生存率は変わりないなら、女性はどちらを選ぶか、明々白々です(腫瘍の位置などによって選べないこともあるけど)。
昔は医師の言うことは絶対で、患者は自分の意見や希望を言うことは難しかった。でも、そのせいで望んでもいない術式の手術を受け、残りの人生を後悔し続けるのは悲しすぎる。
そんな思いをしなくてもいいように、検査や治療は医師任せ(人任せ)にせず、ちゃんと調べて自分が納得できるものを選択したいものです。
受ける前に考え直すべき検査と処置5つ
アメリカの臨床系の学会で、医療者と患者が考え直すべき「5つのリスト」が作成され、日本でも2015年に公表されたそうです。Choosing Wisely JapanのHPにも載っています。
1. 健康で無症状の人々に対してPET-CT検査によるがん検診プログラムを推奨しない
2. 健康で無症状の人々に対して血清CEAなどの腫瘍マーカー検査によるがん検診を推奨しない
3. 健康で無症状の人々に対してMRI検査による脳ドック検査を推奨しない
4. 自然軽快するような非特異的な腹痛でのルーチンの腹部CT検査を推奨しない
5. 臨床的に適用のないル-チンの尿道バルーンカテーテルの留置を推奨しない
健康なら、PET-CTもMRIも腫瘍マーカーも不要
1と3については、近藤誠医師がずっと言っていることです。
PET-CT検査は放射線同位元素を使うため被ばく線量が多く、1回の検査でも発がん原因になる(だから健康な人は受けちゃ駄目)。
MRI検査による脳ドックで1センチ未満の動脈瘤が見つかった場合、破裂するのは年間0.05%に過ぎない。でも、手術をしたら15%の人に障害が残ったそうだ。(近藤誠著「医者に殺されない47の心得」(アスコム))
2の腫瘍マーカーについては、私も自信を持って言えます。下手に検査を受けて数値が基準値から外れていたら、ずっとずっと気になって、数字に振り回されることになりますよ。→以前書いています。「腫瘍マーカーに振り回されて」
2020年8月27日(木曜)
〇体重 51.1 〇BMI 19.4 〇体脂肪率 28.3
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
ざるそば(乾麺80グラム。貝割れ菜、海苔。薬味はオクラ)、焼きもの(タマネギ、人参、甘長ピーマン、カボチャ、エリンギ、厚揚げ、練り物。甘味噌、ごま、一味)、イチジク
野菜って火を通すと、なんでこう甘くておいしくなるんでしょう
■お八つ
コーヒー、飴。抹茶、クラッカー
■夕飯
雑穀入りご飯100グラム、フカヒレスープ(マイタケ、タケノコ、卵、ネギ)、マグロのカルパッチョ(タマネギ、貝割れ菜、マグロ、オリーブ、くるみ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル、バルサミコ酢)、ゴーヤー(削り節)、ゴボウと人参のきんぴら(白ごま)
フカヒレスープはレトルト。水で伸ばして野菜を加え、最後に卵を流し入れています