2017年1月 病院名と医師の名前

まず、タイトルの年月表示は間違いではありません。現在の話です。

5日前、放射線治療後の経過観察のためにE病院の放射線科を訪れた。

腫瘍マーカーの数値もCT画像も問題なし。担当医のテディ先生からは、「順調に回復していますよ」と笑顔で太鼓判を押された。このとき、

「肺がんのブログを書いているんですが、病院の名前や先生の名前を出してもいいですか」

と恐る恐る聞くと、先生は笑顔のまま、

「もちろん。でも悪いこと書かないで(笑)」

それから真顔で、

「ただ、放射線治療で全部がクロエさんみたいによくなるわけじゃないことは、はっきり書いておいて」

と釘を刺された。

放射線治療が、手術や抗がん剤に比べて治療成績がいいと勘違いされては(過大な期待を持たれては)困るということだと思う。

私も今のところは経過が順調だが、これからの見通しが100%明るいと楽観はしていない。E病院での最初の説明のときも、

「肺腺がんで腫瘍が3センチを超える場合、放射線治療で8割弱が治るが、原発巣が治ってもあとでリンパ腺や他臓器に転移する場合もある。1回の照射で完治する確率は60%台(E病院の場合)」

と聞いた。今のところ特に異状はないが、今後どうなるか分からないことは十分に承知している。

ということで、お許しが出たので書きます。

私が定位放射線治療を受けたE病院は、名古屋市立大学病院(名古屋での通称は名市大病院)です。放射線科の担当医は芝本先生。

ブログに書いていいですか?

実は昨年末、名市大病院の事務(患者相談室)に電話をして、治療の経過をブログに書いてもいいか問い合わせた。

「皆さん、勝手に書いていますよ。個人攻撃をするとか、間違ったことを書くとかでなければ大丈夫だと思います」

–イニシャルで書くのはどうですか。

「先生方の名前はホームページで見られるので、分かる人には分かるでしょうね。病院にはそういうこと(患者はどの程度までブログに書いても許されるのか)に関する規程がないんです」

とのこと。常識的な範囲だったら大丈夫だと受け取ってE病院の部分を書き始めたが、やっぱりテディ先生本人の了承を得ていないと気分的に落ち着かない。

本当は昨年10月の経過観察のときに聞けばよかったのだが、そのときはまだブログを書くことを漠然としか考えていなかった。そのため、ちゃんとした了解を得ないまま見切り発車してしまったのだが、「こんなこと書いていいのだろうか」とずっともやもやしていた。

最終的には病院名も医師の名前も出したいと思っていた。このブログを見て(あるいは見る前から)、放射線治療を希望する患者さんが、どの病院を選ぶかというときの選択肢の一つにしてほしかったからだ。

自分が肺がんと診断されたとき、放射線治療を受けたいが、どの病院がいいのかまるで分からなかった。暗闇の中を手探り状態で探して、あるいは障害物競走の網をくぐったりハードルを跳び越えて、やっと名市大病院へと辿り着き、治療を受けることができた。

今、肺がんと告知され、治療法を模索している人には、そんな無駄なプロセスを辿ることのないようにしてほしい。だから芝本先生から笑顔で了承をもらえたときは心からほっとした。

これまで書いてきた分の名前の表記をどうするか悩んだが、あえて修正はしません。芝本先生以外のほかの医師の表記とバランスが取れなくなりそうなので。

8回の定位放射線治療の後に診察を受けた医師は6人になる。名市大病院放射線科のホームページで現在の医師のリストを見ると、6人のうち3人の名前がない。おそらく各地の病院に移って(戻って)いったのだと思う。彼らには確認が取れないし、このまま匿名とします。

それから、放射線治療の手順や医師とのやりとりでおかしいところがあったら、それは私の勘違いや思い込みによるものです(当時のメモや日記、それに記憶を頼りに書いているので、怪しい部分もあるかもしれません)。ここでお断りしておきます(明らかな間違いは、ご連絡いただければ修正します)。

それにしても芝本先生、患者からひそかにテディ先生などと呼ばれていたと知ったら何と言われるか(申しわけありません!)。これを読まれている方、どうか内緒にしておいてください。

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