2015年12月-1 経過観察-1 腫瘍の形

以前より腫瘍は小さくなりました

9月14日、名古屋市立大学病院放射線科へ初めてセカンドオピニオンで訪れたとき、医師から言われた。

「肺がんが治るか治らないかは最低でも5年診ないと分からない。そのため(放射線治療が終わったあと)、CTと採血の定期的な検査を行う。最初の半年は2か月に1回、その後は3か月に1回、2、3年したら4か月に1回程度」

ということで、12月8日、1回目の検査に出かけた。

2階で採血を受けた後、同じフロアでCTの撮影。それから地下1階の放射線科へ。診察の前には、いつも医師に何を聞きたいか、現在どういう症状があるかなどをメモしている。待合室で、書きもらしていることがないか、再々度チェック。それから文庫を広げるが、目は文字を追っているのに、意味が全く頭に入ってこない。頭を占めているのは、結果はどうか、それだけ。緊張しすぎて気持ち悪くなってくる。

名前を呼ばれて、診察室へ。担当医は先ほど撮ったばかりのCT画像をモニターに映し出した。

「腫瘍の画像です。前より小さくなっていますよ」

よかった! 思わず飛び上がりそうだった。

担当医は9月のときの画像を呼び出して二つを並べた。以前は直径31ミリの円形だったのが、今日は形が崩れて、いびつな三角形のような形になっている。マウスをクリックして長さを測ると、

「一番長いところが24ミリ、短いところが9ミリ」とのこと。

CT画像の写真を撮らせてもらっていないので、別の画像で説明します。

私はブログランキングにこのアイコンを使っているが、自分の肺がんの位置とよく似ているなぁと思って、素材集からピックアップした(加工OKの画像です)。私の腫瘍は右肺上部にある。

CTは人体を輪切りで撮影する。モニターには人体を足の裏から見ている画像が写される。だからこの画像で左側に見えている腫瘍は、実際には右側の肺にある。

形的には、こんな感じ。ミカンの房のよう。横の長さが24ミリ、縦が9ミリ。腫瘍は平面じゃなくて立体なので、厚みがあるのだが、このときは厚さを聞くだけの余裕はなかった。

放射線肺炎

「安心しました」

思わず安堵の声が漏れる。心配で緊張していた分、全身の力が抜けて、へなへなと崩れ落ちそうだった。

「ただ、これですけど」

担当医は右の肺の背中側をカーソルで示した。画像の下のほうに白いもやもやが広がり、ぼんやりと曇っている。

「放射線肺炎です。2か月でこれだけ写るのは早い」

そうでした、副作用のことを忘れていた。放射線治療の副作用についても、9月14日に聞いている。

「メインの副作用は放射線肺炎。3か月後ぐらいに放射線を当てたところとその周囲に起こる。8、9割の人に起こるが、CTに影が出るだけで、無症状の人が大半」

という説明だった。

副作用は時期的に急性期(放射線治療中と終了直後)と晩成期(終了後、半年から数年後)に分かれるが、今は急性期。そろそろ放射線肺炎が出るころだが、1か月ほど早いそうだ。ちなみに症状としては、咳、発熱、息切れなどがあるとのこと。

確かに咳はたまに出る。それを含めて、報告と質問。

・むくみと関節痛は消えたが、咳が出ることがある。

・ずっと、ばち指が気になる(甘皮が消えたことも)。すると、「9月のときより、よくなっているように見える」とのこと。自分が気にしているほど、おかしくはないのだろうか。

・10月20日頃から顎下リンパ節が腫れているような気がする。触診してもらうと、「何ともない。もし腫れるとすれば鎖骨の上あたり(鎖骨リンパ節)と脇の下のリンパ節(腋窩=えきかリンパ節)になるが、両方共異常なし」との診断。

・血液検査の結果も説明を受ける。腫瘍マーカーで基準値を逸脱している項目はなし。

放射線肺炎以外、心配は杞憂に終わった、今のところは。心配するのは、しばらくお休み。2か月後まで持ち越しだ。しかし、これがあと5年続くと思うと、気が重いが。

料金は8310円。血液検査と胸部CT、診察代。

帰宅後、弟へ電話。検査の結果を伝えると喜んでくれ、じきに話題は姪の学校のことへ移っていった。病気のことを深刻に話すより、普通の会話ができることが単純に嬉しい。

※担当医の名前ですが、あんまり名前を連呼するのも失礼かと思うので、今回から担当医とだけ記すことにします。

→続きです。

2015年12月-2 保険金と高額療養費制度
6月にレントゲンで胸に影が見つかり、がんかもしれないと思ったとき、まさかという不安の次に考えたのは、お金のことだ。
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