がんゲノム医療と「ガタカ」

昨日の中日新聞朝刊にあった記事です。

名古屋周辺でがんゲノム医療をやっているのは名古屋大学病院と愛知県がんセンターぐらいかと思っていたら、三重大学病院も昨年(2017年)8月から始めたとのこと。

三重大病院のがんゲノム医療

がんを手術後、抗がん剤で治療をしていたが奏功せず、使える薬も尽き、医師から「もうできることはない」と言われたら、患者はきっと見捨てられたと嘆くはず(もっと以前から緩和ケアで診てもらったほうがいいという話はさておき)。

そんなとき、がんのゲノム解析で合う薬が見つかるかもしれないと聞けば、飛びつきたくもなるのも頷ける。記事では大腸がんの80代女性患者が、ゲノム解析で薬が見つかり新たな治療に入ったとあった。

しかし現在、その検査は実費で数十万円。早く保険適用になるようにと願っている患者は多い。

記事にはゲノム解析の弊害も併記されている。

患者に見つかった遺伝子の変異が、子供へも受け継がれている可能性が大きい場合だ。子供に遺伝子変異があった場合、将来的にがんを発症するかもしれない。就職や結婚が不利になるのではないかと容易に想像できる。

「ガタカ」-遺伝子による格差社会

「ガタカ」というSF映画があった(1997年、アメリカ)。

近未来、遺伝子分析により新生児の血液を一滴調べるだけで、成長後の知能や健康、果ては寿命まで分かってしまう(心臓病のリスクが高く30歳ぐらいまでしか生きられないとか、勉強ができないとか)。

そんな「不適正者」を作らないため、政府は遺伝子操作によって知能も体力も外見も優れた「適正者」を作り上げ、かくして格差社会が生まれる。頭脳、運動能力が必要とされる仕事には適正者しか就けず、不適正者は単純作業しかさせてもらえない。当然結婚も差別される。

「ガタカ」の主人公(イーサン・ホーク)は不適正者として誕生したが、子供の頃からの宇宙飛行士(適正者しかなれない)の夢を捨てきれない。

この世に不適正者として生まれ落ちたのは自分の本意ではない。それなのに適正者と差別されるのは受け入れがたいことではあるまいか。

正攻法では到底、宇宙飛行士というゴールに辿り着けないと悟った主人公は、努力を重ね(法を犯しながらも)夢を叶える。

将来がんになる可能性が高いとしたら

それでは、親がゲノム解析をしたせいで、自分も将来がんになる可能性が高いと分かったらどうだろう。

アンジェリーナ・ジョリーはがんのリスクを回避するため乳房と卵巣を予防的に切除したが、将来的にそういう人が増えるかもしれない。

現在は、遺伝のせいでがんのリスクがあると分かった人が、遺伝子検査や予防的な治療をしたいと思っても、がんを発症していないため保険適用にはならない。でも将来的には保険が適用される方向にいくのではないか。

しかし、生まれる前からすでに遺伝子によって不平等があるなんて、ホントにSFだ。

「ガタカ」は現在のゲノム解析から派生する問題を20年前にすでに暗示していたようで、不気味さも感じる。作品のラストは意外だったが、もし主人公の夢が無残にも絶たれていたら、それこそ遺伝子弱者には夢も希望もなくなってしまう。

映画の脚本家であり監督のアンドリュー・ニコルは、主人公の願いを成就させることで、運命は変えられないが、それでも希望を捨てるな、努力を惜しむなというメッセージを込めていたのかもしれない、と思ったりする。

※ジュード・ロウが重要な役で出ています。25歳でまだ髪がふさふさ。

2018年3月7日(水曜)

〇体重 49.9 〇BMI 18.9 〇体脂肪率 26.5

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

雑穀入りご飯(100グラム)、カレー鍋(里芋、人参、エリンギ、小松菜、豆腐、ちくわ)、セロリとアーリーレッドの甘酢和え、梅干し、海苔

■お八つ

ココア。カンパーニュのトーストとジャム、紅茶

■夕飯

醤油ラーメン(ネギ、カニカマ、ゆで卵)、根菜の煮物(ゴボウ、人参、レンコン、コンニャク、ちくわ、昆布)、サラダ(ブロッコリー、アボカド、小豆。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)

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コメント

  1. tonton より:

    「ガタカ」はDNAの基本塩基の頭文字を並べたタイトルなんですよね。
    DNAで究極の格差がある社会という怖い映画でした。
    ジュード・ロウが完璧なDNAを持っていながら…という役でしたね。本当まだフサフサで(笑)
    SFって「ブレードランナー」が企業が支配する社会を、「ターミネーター」はAIが人間を支配する社会を描いていて、案外先取りしているところが怖いです。
    ガンのDNA検査自体、わかったところで発病を抑える方法はないみたいですし(その臓器を取り除くような方法は別として)、反面社会的な差別や不利益が予測されるのであまり普及してない気もします。
    ガンリスクが分かって、同時に発病を抑える方法が発明されることが理想です。

    • クロエサト より:

      >「ガタカ」はDNAの基本塩基の頭文字を並べたタイトルなんですよね。

      出演者の名前のATGCの文字だけが光るオープニングが印象的でした。

      >ガンのDNA検査自体、・・・反面社会的な差別や不利益が予測されるのであまり普及してない気もします。

      今はまだ高いけど、今後、保険適用になったら受ける人が増えると思います。その前に制度を整えておかないと、不利益を被る人が増えそうで怖いですよね。

      >ガンリスクが分かって、同時に発病を抑える方法が発明されることが理想です。

      本当にそうです。いつ発病するかずっと不安を抱え続けなければいけないくらいなら、最初からリスクを知らなきゃよかったと思いますよね。