Nスペ「人体」〜がん治療の最前線

昨年9月から始まったNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」シリーズが、昨日3月25日で終了しました。

タモリとダブル司会を担当した山中伸弥教授が所長を務める京都大学iPS細胞研究所で、今年1月、助教らによる論文のデータ改ざんが発覚、山中教授が中心となって謝罪会見を開いた。Nスペの司会は途中降板かと危ぶんだが、全く問題にならなかったようで(逆に意外だったけど)、胸をなで下ろしました。

昨日3月25日のテーマは「“健康長寿”究極の挑戦」。がんと心疾患の治療の最前線を紹介していた。

エクソソームと光免疫療法

がん細胞はエクソソームという特殊なメッセージ物質を出し、免疫細胞をだまして自らが攻撃されるのを回避しているそうだ。そのためエクソソームに特別な抗体をくっつけて敵だという目印にし、免疫細胞に食べてもらって転移を抑えるという研究が進んでいるとのこと。

光免疫療法は、すでに臨床試験が始まっているアメリカでがんが縮小したという報告が出ているそうで、間もなく日本でも始まる臨床試験に大きな期待が寄せられている。

これからのがん治療は免疫療法がメインになっていくのでしょうか。

処方薬は「運動」

興味深かったのは、デンマークのコペンハーゲン大学の研究。

筋肉からは多くのメッセージ物質が出ているが、その一つにがん細胞の増殖を抑える働きがあるそうだ。肺にがんのあるマウスを運動させ、そのメッセージ物質の分泌を促したところ、運動させなかったマウスに比べてがんの増殖が3分の1に抑制されたという。

人への効果はまだ不明のため、現在は前立腺がんの患者で試している段階。将来的には、運動が薬として処方される可能性があるそうだ。

医学の最先端の到達点が運動って、何か人間の身体って単純で原始的でいい。現在でも歩くことや運動は健康、病気予防のためにいいとされているけど、これからもなるべく身体を動かすようにしたいと思ったことでした。

全身がん、樹木希林の放射線治療

ゲストは樹木希林と石原さとみ。

「全身がん」の樹木希林が初発の乳がんを治療後、再発と転移を繰り返し13年間で30カ所を治療したという話は、やっぱり単純にすごくて、がんはホントに個人差のある病気だと改めて思わされる。

石原さとみの優等生的なコメントを「受け取り方が素直で、性格がいい」などと、本当に感心しているのか揶揄しているのか分からない言葉で持ち上げていたが、そんなマイペースな言動が許される、ストレスのない生活環境も延命に一役買っているのかも。

樹木希林が鹿児島のUMSオンコロジークリニックで放射線治療を受けてきたことは有名で、標準治療で延命しているわけではない。

番組を見ているがん患者にとっては、いつ認可されるか分からない未来の治療の話より、今すぐ役立つ情報が知りたいんじゃないだろうか。

今すぐ受けられて、効果も確かな治療法。その生きた見本(樹木希林)が画面に出ていたら、インパクトが大きいはず。そのせいでせっかくの最先端治療がかすんでしまうのではないか、樹木希林をゲストにしたのは失敗なんじゃないのかと、要らぬ心配をしてしまったのでありました。

※3月28日(水)午前0時10分よりNHK総合で再放送されます(火曜深夜)。

追記(3月28日)

今日3月28日、京都大学iPS細胞研究所の不正論文発表の件で進展があった。

助教は懲戒解雇。山中教授も監督責任を問われて処分となり、「自主的に当面の給与相当額をiPS細胞研究基金へ寄付する」ことにしたそうだ。

どうしてこのタイミングなんだろう。Nスペが終わったからでしょうか。

2018年3月26日(月曜)

〇体重 49.5 〇BMI 19.7 〇体脂肪率 26.4

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

担担麺(ネギ、メンマ、かまぼこ)、シイタケとチリメンのアヒージョ(ニンニクオイル)、キムチ納豆(ネギ)、ブロッコリーとパプリカ

■お八つ

コーヒー、ホットケーキ

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、カレー鍋(カボチャ、マイタケ、山芋、豆腐、かまぼこ、ナバナ、小松菜)、エビ餃子(ピーマン)、山芋短冊(卵)

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