今日、見つけたバズフィードジャパンの記事。→「受動喫煙対策を訴える肺がん患者にヤジ 国会議員「いい加減にしろ!」」。
6月15日、受動喫煙対策が議論された衆議院厚生労働委員会で、参考人として招かれた日本肺がん患者連絡会理事長で肺がん患者の会ワンステップの代表、長谷川一男さんが意見を述べている最中、自民党の穴見陽一衆院議員が「いい加減にしろ!」と野次を飛ばしたそうだ。
今晩の「NHKニュース7」でもやっていたが、野党による穴見議員の辞職勧告の動きはまだない様子。この議員、身内や知人に一人のがん患者もいないのだろうか。あまりに想像力に欠けている。
自分のFacebookに「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いた」と書いているけど、言い訳にしか聞こえない。そのまま返したい。
「いい加減にしろ!」
・「NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ」6月18日の長谷川さんのブログ「受動喫煙対策(健康増進法の改正案)衆議院厚労委員会通過&日本緩和医療学会」
・「衆議院インターネット審議中継 ビデオライブラリ 6月15日」
追記
・6月22日、穴見議員が大分県のがん研究振興財団の理事の辞任届けを提出したそうです。
・冒頭のバズフィードジャパンの翌日(6月22日)にアップされた記事。
「ヤジ受けた患者・ヤジ飛ばした議員両方に嫌がらせ殺到 「死ね」「見苦しい」」
長谷川さんへ届いたという嫌がらせメール。公的医療保険や高額療養費制度を利用している患者をこんなふうに見ている人もいる。少しショックだったけど、心に留めておきたい。
・6月26日に都内で予定していた政治資金パーティー「穴見陽一君を励ます会」を延期したことが、25日に分かったそうです。本人は依然、雲隠れとのこと。
・7月10日、長谷川さんが今度は参議院厚労委員会の参考人として受動喫煙対策を訴えました。穴見議員の野次問題について、自民党の石田昌宏議員と三原じゅん子議員が謝罪したそうです。
「健康増進法の改正案 参議院、参考人として」(7月10日の長谷川さんのブログ)
「ヤジ飛ばされた肺がん患者、国会で再び受動喫煙対策訴え 自民党議員二人が謝罪」(バズフィードジャパン7月10日。この問題、編集者の岩永直子さんがずっと追っています。頼もしい)
コメント
もともと政治家ってこういう人種が多いのか?
昨今、ことさら質が低下しているのか?
政治に関しては無関心を決め込んでいましたが、さすがに最近やりきれなさを感じます。
日本みたいに自己主張しない国民性かつ、個人とか自由とか重んじない国で政治家やるのって楽だろうな〜と思うことがあります。声が大きくて心臓に毛が生えてれば、誰でもできそう(笑)
喫煙に関しては、何んでも100%が苦手な私は吸いたい人は吸えばいいさ、くらいに考えているのですが、こういう場でヤジを飛ばすのはまた全然違う話です。
自分の考えと違う人の意見すら聞けない人間に、民主主義というシステムの代表やる資格ってあるのかしら?
それにしても長谷川さん、コルセットしているということは、あまり状態が良くないのでしょうか?心配です。
長谷川さんのブログと衆議院のビデオライブラリのURLを上に載せました。
長谷川さんのコルセットですが、がんのために背骨がもろくなり、力がかかると背骨がつぶれて下半身不随になる可能性があるそうです。
国会へは電車で行ったそうですが、ラッシュ時で恐怖を感じたとビデオライブラリで話されていました。一見すると元気そうなのに、そんなに大変な状態だとは。
国会は病気の人に参考人として来てもらうんだから、タクシー代ぐらい出してあげればいいのにと心底思います。
私もブログは政治とは距離を置くつもりでしたが、あの野次には肺がん患者がおとしめられているようで怒り心頭。
穴見議員、地元の大分でがん研究財団理事をしているって本当なんでしょうか。だとしたら笑止千万、厚顔無恥も極まれりですよね。