名大病院の医療安全

今週月曜日(2月25日)、NHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、名古屋大学附属病院(名大病院)の副院長であり、医療の質・安全管理部部長の長尾医師が取り上げられました。テーマは「医療事故なくせ、信念の歩み~医師・長尾能雅」。

冒頭、「医療行為で亡くなる患者は、推定、年間数万人とも言われる」とのナレーションに背筋が寒くなった。そんなに多かったとは。

インシデント報告が年1万件

いろんな取り組みが紹介されていましたが、ベースとなるのが、インシデントレポーティングシステム。医療の現場で患者にとって好ましくないこと(ヒヤリハットも含むトラブル)が起きたら、医師や看護師は医療の質・安全管理部へ連絡する。その数、年間1万件に及ぶそうだ。

どこでどんな問題が起きているかが把握でき、問題の芽が小さいうちから摘めると共に、データが蓄積されることで、同じようなトラブルを未然に防ぐことができる。

このシステムが素晴らしいのは、人間は失敗する生き物だという前提に立っていること。そのためインシデントを報告した医療スタッフがとがめられることはない。報告したせいでマイナス評価が付けられるとしたら、誰も報告しようなんて気にならない。

こうして院内スタッフがインシデント情報を共有し、起きる可能性の高かった医療事故は回避される。これを長尾医師は「医療安全は治療行為」と話していたが、納得。

逃げない、隠さない、ごまかさない

もう一つ、印象に残った言葉が、「逃げない、隠さない、ごまかさない」。

これは名大病院で2002年、腹腔鏡手術を受けた患者が医師の操作ミスで出血死し、当時の二村病院長が記者会見で、事故調査に臨む際の気構えを言葉にしたものだ。

これ以来、名大病院では医療事故に対しては誠実に対応するという風土が生まれ、2006年に医療の質・安全管理部が発足。

長尾医師は名大病院で起きた医療事故を、闇に葬ったり、うやむやにしたりせず、検証し、再発防止策を練り、世間に公表してきた。文字通り「逃げない、隠さない、ごまかさない」を体現。良心の人、信念の人、強い意志と責任感のある医師だと感銘を受けます。

群大病院と東大病院

医療事故なんてもちろん起きないほうがいいに決まっている。でも医療者が人間である以上、ミスはなくならない。そして医療事故が起きたとき、自分がその当事者(患者、その家族)になってしまったら、治療の過程で何が起きたのか、全てを知りたいと願うはずだ。

※以前、群馬大学病院で医療事故にあった家族のことを書いています。→「家族が医療事故にあったら

病院が医療事故を隠そうとしたり、医師の責任回避のために真実をねじ曲げていたことが発覚したら、その病院への信用は失墜する。患者はそんな医療機関で治療を受けたいと思わないはずだ。

2日前、東大病院がまさにそういう状態に陥っているという記事を目にしました。→「患者が激減”東大病院”ブランド失墜の原因

医療事故調査制度(厚生労働省)はそんな不幸な医療事故を減らすために3年半前から始まったはずだけど、今どれくらい機能しているんでしょう。名大病院は(愚直に)ずっと取り組んでいますが。

※この制度と名大病院について書いています。→「久坂部羊「糾弾」─医療ミスと医療事故調査制度

医療の質が国際的に認められた

医療安全にちゃんと取り組もうと思うと、人も手間もかかるし、お金になるわけじゃないから、力を入れるだけ無駄と考えている医療機関は多いかもしれない。

それだけに、万が一何かあっても誠実に対応してもらえる、信頼するに足る名大病院で治療を受けたいという患者が今後増えるかもしれない(医師の長時間労働が問題となっている現在、患者数が増えるのを単純に喜んでいいのかどうか分からないけど)。

さらに、名大病院は2月23日、国際的な医療施設評価認証機関の「JCI認証」を取得。国内の国立病院病院では初めて、国際的な医療の質、患者安全の基準を満たしたと認証されたそうだ。

「医療安全」は大きなブランドになり得ると思う。こういう病院が地元にあることを誇りに思います。

番組を見ていて、ちょっと気になったこと。

長尾医師はいつ京大病院から名大病院に戻ってきたんでしょう。また、部の立ち上げについてちょっと説明不足の感が。

石黒病院長も出てきたけど、なぜか名前のクレジットはなかった。任期が3月(今月)いっぱいだからでしょうか。

4月からは新病院長へと代わるが、医療安全への取り組みは現状維持でお願いしたいものです。

※3月3日(日)午後1時5分からNHK総合で再放送されました。

2019年3月1日(金曜)

〇体重 52.0 〇BMI 19.7 〇体脂肪率 29.1

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

揚げ焼きそば(タマネギ、ニンジン、マイタケ、タケノコ、小松菜、イカ、かまぼこ)、スープ(ニンニク、大根、サヤインゲン)、キュウリとトマト(甘酢)

■お八つ

コーヒー、飴。ピザトースト(10枚切り食パン1枚、タマネギ、ちりめん、チーズ)、ポタージュスープ

※昨日と同じ。

■夕飯

炒飯(雑穀入りご飯、ネギ、エビ、卵)、アサリの味噌汁(ネギ)、盛り合わせ(煮カボチャ、ゴボウ煮)、菜の花のおひたし(辛子醤油)

※炒飯はだしと醤油で味付けた和風です。焼き飯というべきか。

2019年3月2日(土曜)

〇体重 51.4 〇BMI 19.5 〇体脂肪率 28.7

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

ボンゴレビアンコ(スパゲティ乾麺80グラム。ニンニク、鷹の爪、アサリ)、サラダ(サニーレタス、タマネギ、ニンジン、紅絞り豆、大根、トマト、ブロッコリー、ちりめん、ゆで卵、オリーブ。岩塩、ブラックペッパー、オリーブオイル、バルサミコビネガー)

■お八つ

コーヒー、飴、一口チョコレート

■夕飯

お茶漬け(雑穀入りご飯100グラム)、炒めもの(タマネギ、ズッキーニ、マイタケ、厚揚げ、魚肉ソーセージ、卵)、大根の煮物(ニンジン、コンニャク、ちくわ)、ゴボウの昆布巻き

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コメント

  1. tonton より:

    私のこの番組見ました。
    ちょっとだけ気になったのは、この長尾さんという人がいなかったら、必要を感じつつも、まだそのままだった可能性もあったのかな?という事です。
    原発も昔から、万が一の時の避難マニュアルや訓練を提案する人もいたらしいのですが、「絶対安全」という声に潰されてたらしいです。

    >人間は失敗する生き物だという前提に立っていること

    本当にそうですよね。これは医療だけでなく、あらゆる事に言えますね。
    なのに、群馬大みたいにすでになんども失敗していながら見過ごすって、悪質すぎます!
    東大がそんなことになってるとは!?知りませんでした。

    >「医療安全」は大きなブランドになり得ると思う。

    本当にそうですよね。
    私は肺がんが分かった時、たまたま久坂部羊のNHKドラマ見てたせいで大学病院に偏見を持ってしまい(笑)、思わず避けてしまったんです。この「プロフェッショナル」が近所の大学病院だったら、迷わず選んでましたね。(これはこれでメディアに踊らされやすいという問題あり)

    • クロエサト より:

      番組では医療の質・安全管理部の設立のところがすっ飛ばされていて、何かモヤモヤが残ったんですよね。
      京大病院で成果を上げた長尾医師を、名大病院が三顧の礼で呼び戻したんだろうかとか、長尾医師が、やはり古巣の名大病院の医療安全を高めたいと、病院長に直談判したんだろうかとか、いろいろと勝手に空想してしまいました。
      ここをはっきりしてくれないと、長尾医師の立ち位置がよく分からなくて、tontonさんや私のように何かモヤモヤを感じる視聴者がいると思います。

      私も大学病院には偏見を持っていました(笑)。
      でも現在、通院しているのは大学病院。結局、「この先生の治療を受けたい」ってことなんですよね。テディ先生が別の病院にいたら、私はそっちに行ったと思います(通える範囲という条件付きですが)。