コロナ禍、持病の受診をやめたらどうなる?

4日前にアップされていた記事。→「コロナ禍の影響は? 1カ月のがん手術延期で100人中1人が死亡」(日刊ゲンダイ ヘルスケア 11月25日)

イギリスの医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に掲載された論文だそうですが、どこの国の話かは分かりません。

でも、新型コロナウイルスの感染者数が日々増加し、医療崩壊の危機に瀕している現在、日本国内でも手術延期を余儀なくされて亡くなった人がすでに出ていても、全く不思議じゃないと思います。

受診を控えても体調は変わらない人は8割強

生きるか死ぬかで病院にかかっている患者にとって、新型コロナの流行は迷惑千万な話。

一方、新型コロナは医療機関と患者にこんな意外な影響を及ぼしているんだと驚いた話もありました。今月上旬の記事です。→「コロナ禍の受診控え、持病あっても「体調悪化せず」7割」(朝日新聞デジタル 11月6日)

元データはこちら。→「「新型コロナウイルス感染症拡大期における受診意識調査」について(速報版)」(健康保険組合連合会 11月5日)

持病(高血圧症や脂質異常症など)のある3500人のうち、コロナのせいで、865人(24・7%)が受診をやめたり受診回数を減らしたそうだ。その結果、体調はどう変化したかというと、

「特に体調が悪くなったとは感じない」69.4%、「体調が少し悪くなったと感じる」10.7%、「体調がとても悪くなったと感じる」1.5%、「わからない」11.2%、「体調が回復した」7.3%。

本当に治療、薬が必要な人はわずか?

病院に行かなくても、体調は「悪くなっていない」、逆に「回復した」人が76.7%もいるってどういうこと? それに「わからない」って何? 受診してもしなくても体調は変わらないってこと?

医療機関の治療や処方される薬って一体何なんでしょう……。

複数の診療科にかかって大量の薬を飲んでいる高齢者が、薬を減らしたら体調が良くなったという話を聞くけど、こういう人は想像以上に多いかもしれない。

先日読んだ久坂部羊の爆笑医療小説「院長選挙」(幻冬舎)でも、大学病院の副院長が、

「高齢者の投薬などはほとんどまじないだ。その証拠に、東日本大震災のとき、多くの高齢者が服薬できない状況になったが、それで死んだとか、病気が悪化したとかいうニュースはなかっただろう」

と、内幕をさらけ出す(?)場面があった。

通院(治療)と生きがい

でも、これは病院経営だけの問題じゃなくて、患者側にも問題があるかも。

がん闘病が生きがいだった男性が、がんが完治したらやることがなくなり、生きる張り合いを失ってしまったという、笑うに笑えない話を聞いたことがある。

そこまでいかなくても、病院を「きょういく(今日行〜今日行くべき所)」「きょうよう(今日用〜今日すべき用事)」の目的にしている人は、きっと多いと思う。

そういう人は、このコロナ禍で受診を控えたのだろうか。控えた結果、体調はどうなったのか。健康保険組合連合会には、もっと多くの持病でアンケートを取ってもらいたい気がします。

2020年11月28日(土曜)

〇体重 51.5 〇BMI 19.5 〇体脂肪率 28.3

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

フジッリ・アラビアータ(乾麺70グラム。ガーリックオイル)、サラダ(フリルレタス、金時豆、ちりめん、スティックセニョール、赤カブ、ゆで卵、柿、クルミ。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)

熊本県産のスティックセニョール(茎ブロッコリー)。初めて買ったけど、茎が柔らかくておいしい。好みです

■お八つ

コーヒー、飴

■夕飯

雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(ニンジン、カブ、シメジ、ワカメ、油揚げ)、クリームコロッケとエビフライ(フリルレタス)、大根の煮物(コンニャク、厚揚げ)、梅干し、海苔、ミカン

海苔を写すのを忘れた

2020年11月29日(日曜)

〇体重 51.5 〇BMI 19.5 〇体脂肪率 28.8

■朝

豆乳、野菜ジュース

■お昼

味噌ラーメン(モヤシ、ネギ、かまぼこ)、千切りサラダ(大根、ニンジン、スティックセニョール、ちりめん。岩塩、黒胡椒、オリーブオイル)、柿

サラダは山盛り

■お八つ

コーヒー、飴。抹茶、一口チョコ

■夕飯

ご飯、ニラ玉の吸い物、アジの生姜醤油焼き(ニンジン、ピーマン、シイタケ)、キムチ納豆(ネギ)、ミカン

焼き野菜にはマジックソルトを振っていただきました

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コメント

  1. tonton より:

    >病院を「きょういく(今日行〜今日行くべき所)」「きょうよう(今日用〜今日すべき用事)」の目的にしている人は、きっと多いと思う。

    これ絶対ありますよ。
    生前、義母は糖尿病で通院していましたが、いつも待合室で会っていた通院仲間が3人いて、ある時一人がいなかったので、「Aさんどうしたのかな?具合でも悪いのかな?と残りの2人で心配したんよ」という話を聞き、爆笑したことがあります。
    続けて義父が心臓病になり、病院の帰り道に好物の油ぽい外食をするのがいちばんの楽しみ、と聞いて呆れたものです(笑)
    「元気に通院」って意外と年寄りの生きる張り合いになっているのかもしれません。
    でもこれも、まだ国の医療保険が今ほど切迫していなかったいい時代?の話かもしれません。

    • クロエサト より:

      tontonさん、今晩は。
      最近はコロナ禍もあってオンライン診療が広まりつつあるようですが、病院通いが楽しみな人にとっては、オンライン診療はうれしくないシステムになりそうですね。
      それと、高齢者は若い世代に比べて医療費が安くすむのも「元気に通院」の一要因かも。
      高所得の高齢者の負担を3割にするっていう話はどうなっているんでしょうか(現在は70歳以上が2割、75歳以上が1割負担)。

      何かこういうのも全部、AIに任せて、「この人は通院回数を減らしても大丈夫」とか「この人の収入、資産だったら、医療費は5割負担」とか診断、判断してもらえればいいのに、なんて思ってしまいます。