「ガイアの夜明け」(テレビ東京系。毎週金曜)の先週放送分(6月4日)をようやく見ました。テーマは「がんを早期発見!命を救うニッポンの技術」。
紹介された「がんの早期発見技術」は2つ。
1つはAIを使った画像診断、もう1つは乳がんを1滴の涙で見つけるというものです。
胃がん判定AIシステム、来年春の実用化を目指す
がんを画像だけで判断するのは専門医でも難しいそうで、これまでもがんの見落としが何度もニュースになっている(ただ、画像を読影した放射線科医が異常ありとチェックしているのに、担当医がそれに気付かず、患者のがんが進行してしまったというヒューマンエラーもよく聞きますが)。
内視鏡検査の中でも特にがんの判定が難しいのが胃がんと食道がん。そこで開発されたのが、AIにがんの画像を学習させ(ディープ・ラーニング=深層学習)、検査中にがんらしい場所があると、ここだよと光って教えてくれるというシステム。
開発したのは、開業医でありながらAIメディカルサービスというベンチャーを立ち上げた多田智裕医師。以前勤務していた東大病院などから膨大な画像データを借り受け、システムの精度を高めてきた。
実用化(販売)の目標は、胃がんが来年2022年春、食道がんが2023年だそうです。
世界初の食道がん判定AIシステム
AIでがんを発見というのはこれまで何度も目にしており、このブログでも3年前に新聞記事を紹介しています。→「いよいよAIでがん発見の時代に」
このときは理化学研究所と国立がん研究センターの共同研究で、AIによる胃がんの早期発見に成功(実用化を目指している段階)という内容だった。同じことに取り組んでいる研究機関は多数あるが、今回テレビで紹介されたAIメディカルサービスが実用化に一番近いということでしょうか。
ただ、食道がんに関しては取り組んでいるところはまれなようで、番組の中では世界初とうたっていた。
乳がん細胞が出すエクソソームの有無を、涙1滴で判定
乳がんを1滴の涙で見つけるというのは、神戸大学の竹内俊文特命教授の研究。
細胞が出すエクソソームというメッセージ物質があるが、正常細胞とがん細胞では異なるエクソソームを出す。さらに、がん細胞でもがん種(臓器)が違えば、それぞれ異なるエクソソームを出す。そのため、乳がん細胞から出るエクソソームがあるかどうかで、乳がんなのかどうか分かるのだという。
エクソソームは血液、唾液、涙などに含まれるが、涙が最も不純物が少ない分、検体としてふさわしいそうだ。
基礎研究が終わって臨床研究に進みたいのに予算がなく、クラウドファンディングで1000万円集めたというのはすごいというか、どうしてこんな素晴らしい研究にスポンサーが付かないのか不思議です。目指すは2年後の実用化だそう。
マンモグラフィーが苦手な女性に朗報?
私はマンモグラフィーが苦痛(精神的にも身体的にも)で、もう何年も乳がん検診を受けていない(少なくとも肺がんになってからは)。涙1滴で検査できるなら、多くの女性にとって乳がん検診はずいぶんと敷居が低くなるのではないでしょうか。
今回は共に肺がんが対象ではなかったけれど、いずれ肺がんの検査にも適用されることを願いたいものです。
<追記>AIの画像診断補助、大腸がんでは進んでいた
そういえば今年1月にネットでこんな記事を見かけておりました。→「AIでがん発見、熟練医並み 見逃し防止へ医療機器承認」(朝日新聞DIGITAL 1月12日)
国立がん研究センターがNECと開発を進めてきた、大腸の内視鏡画像をAIが診断補助するソフトウエアが医療機器として承認されたそうです。大腸がんとしては、オリンパス、富士フイルムに続いて3件目の承認。
臓器によってAIとの相性の良さみたいなものがあるのでしょうか。もちろん患者数が多い=需要の高さが一番の要因かもしれませんが。
→国立がん研究センター「国立がん研究センターと日本電気株式会社が共同開発した内視鏡AI診断支援医療機器ソフトウェア「WISE VISION 内視鏡画像解析AI」医療機器承認」(1月12日)
2021年6月11日(金曜)
〇体重 51.7 〇BMI 19.6 〇体脂肪率 28.5
■朝
豆乳、野菜ジュース
■お昼
きしめん(乾麺80グラム。干しシイタケ、ワカメ、かまぼこ、ネギ、天かす)、シメジとちりめんのアヒージョ(ガーリックオイル)、ベビーコーンのオーブントースター焼き、枝豆、オレンジ
オーブントースターで焼いたベビーコーン、「生のベビーコーン」で紹介しています
■お八つ
コーヒー、飴
■夕飯
雑穀入りご飯100グラム、味噌汁(ワカメ、タマネギ、シメジ、油揚げ、卵)、アジのパン粉焼き(インゲン)、ゴボウとニンジンのきんぴら(ごま)、ゴーヤー(かつお節削り)、ビワ
お昼のアヒージョと夜のパン粉焼き。味付けがマジックソルトとガーリックオイルで、全く同じでした